こんにちは、ゆめラボ宇品教室です。
今回は、発達に特性のある年長さんへの関わりの一例をご紹介します。
今回ご紹介するのは、こんなお子さん。
-言葉はたくさん出て、話すことが大好き。
-でも話し方は、時系列がちょっとバラバラだったり、思いついたことをすぐに口にしてしまったり…。
-自分の気持ちには素直でまっすぐ。でも、相手の気持ちに気づくのは少し苦手な面もあります。
-きょうだいのことも気にかけて、ついお世話をしすぎてしまうことも。
そんなお子さんに、私たちは次のような視点で関わっています。
🌟個別支援でできること
ひとりひとりのペースに合わせた関わりの中で、こんな活動をしています。
〇絵カードや写真を使って「なにがあったか」を順番にお話しする練習
「いつ」「どこで」「なにをした」を一緒に振り返ることで、話す内容を整理する力がついてきます。
〇「聞く番」「話す番」のカードを使ったやりとり練習
会話の順番を意識してもらうことで、自分の気持ちも大切にしながら、相手の話にも耳を傾ける力を育てます。
〇ロールプレイで「気持ちの伝え方」を練習
例えば「○○貸してって言ってみようね」と、実際の場面を想定してやりとりを練習します。
🌟集団支援でできること
他のお友達との関わりの中で、社会性や思いやりを育てていきます。
〇順番を守る遊び(サーキット・ボール回しなど)
「いまは誰の番かな?」「見てみようね」と一緒に確認しながら、順番を意識して行動できるようになります。
〇集団あそび(伝言ゲーム・〇〇さんが転んだ など)
ルールのある遊びを楽しみながら、周囲の子どもたちと自然に関わる力がついてきます。
🌟ご家庭でできること
保護者の方にも、「できることから少しずつ」をおすすめしています。
〇「今日なにがあった?」と聞いたら、順を追って話すのを手伝ってみてください。
「最初に何をした?」「次は?」と聞くと、お子さんも整理しやすくなります。
〇ごきょうだいとの関わりでは、「手伝う前に聞いてみようね」と声をかけてあげてください。
「聞いてから手伝うと、もっと嬉しいね」などポジティブな言葉がけが効果的です。
〇人形遊び・ごっこ遊びを通して、相手の気持ちを想像する機会をつくってあげましょう。
🌱おわりに
「話したい」「伝えたい」という気持ちは、その子のとても大切な力です。
その力を尊重しながら、「どうしたら相手も嬉しくなるかな?」「今はどんな順番かな?」と、
ひとつひとつ丁寧に伝えていくことで、社会性や思いやりも少しずつ育っていきます。
ゆめラボでは、お子さん一人ひとりの気持ちを大切にしながら、
保護者の方とも連携し、一緒にその子らしい成長を支えていきたいと思っています。
「話したい気持ち」を大切に。思いやりが育つ関わり方とは?🗣️
教室の毎日
25/06/28 17:00
