放課後等デイサービス

学習支援型児童発達支援・放課後等デイサービス しょうとくクラブ 帯広東教室のブログ一覧

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ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?|放課後等デイ…

「友だちとうまく遊べない」 「自分の気持ちを言葉にできず、手が出てしまう」 「空気が読めないと言われてしまう」 お子様のこうした姿に、心を痛めている保護者様は少なくありません。 帯広市で放課後等デイサービス・児童発達支援を運営する「しょうとくクラブ」では、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を療育の柱のひとつとして位置づけています。といっても、教室で座学をするわけではありません。日々の遊びや活動の中に、さりげなくソーシャルスキルの練習を織り込んでいます。 この記事では、SSTとは何か、そして実際にどんな場面でどう取り組んでいるのかをお伝えします。 ■ そもそもSST(ソーシャルスキルトレーニング)とは SSTは、対人関係や社会生活に必要なスキルを練習する手法です。もともとは精神科リハビリテーションの分野で開発されましたが、現在では発達障害のある子どもの支援にも広く活用されています。 大切なのは、SSTは「性格を変える」ものではないということ。あいさつの仕方、頼み方、断り方、気持ちの伝え方——こうした具体的な「やり方」を一つずつ練習し、引き出しを増やしていくものです。 「できない」のではなく「まだ知らない・まだ慣れていないだけ」。そんな前提に立つことが、SSTの出発点です。 ■ しょうとくクラブで実践している5つのSST 【1. ロールプレイ——場面を切り取って練習する】 「友だちが使っているおもちゃを借りたいとき、なんて言う?」 こうした日常の場面を取り上げ、スタッフがお手本を見せた後に、子どもたち自身に演じてもらいます。ポイントは、正解を押しつけないこと。「こう言ったらどうなると思う?」「相手はどんな気持ちになるかな?」と、子ども自身に考えてもらう時間を大切にしています。 実際にあった場面をそのまま使うと、子どもも真剣に取り組みます。架空の話より、「さっきの○○の場面、もう一回やってみない?」と声をかける方がずっと効果的です。 【2. 感情カード——気持ちに名前をつける】 自分の気持ちを言葉にするのが苦手なお子様は多いです。「むかつく」「やだ」の一言で終わってしまうこともありますが、本当は「悔しい」「悲しい」「恥ずかしい」「不安」など、さまざまな感情が混ざっています。 しょうとくクラブでは、感情を表したイラストカードを常備しています。「今の気持ちに近いのはどれ?」と選んでもらうことで、自分の感情を少しずつ言語化できるようになります。 慣れてきたら、「怒りメーター」を使って、自分の怒りの強さを10段階で表現する練習もします。数値化することで、「今は3くらいだから深呼吸で落ち着けそう」「8くらいだからちょっと離れたい」と、対処法を自分で選べるようになっていきます。 【3. 協力ゲーム——勝ち負けのないゲームで協調性を育てる】 競争が苦手なお子様や、負けると気持ちの切り替えが難しいお子様には、プレイヤー全員が協力してゴールを目指す「協力型ボードゲーム」が有効です。 「果樹園ゲーム」では、カラスが来る前にみんなで果物を収穫するという設定で、自然と「次は誰が取る?」「こっちを先にした方がいいよ」という相談が生まれます。勝ち負けのストレスなく、「相談する」「提案する」「相手の意見を聞く」という練習ができるのが大きなメリットです。 もちろん、少しずつ通常の対戦ゲームにも挑戦していきます。「負けても大丈夫」という経験を安全な環境で積み重ねることが大切です。 【4. ソーシャルストーリー——「見えないルール」を見える化する】 社会には暗黙のルールがたくさんあります。「電車の中では静かにする」「人の話は最後まで聞く」「知らない人にいきなり質問しない」——定型発達の子どもは自然に身につけていくこれらのルールも、発達に特性のあるお子様には明示的に教える必要がある場合があります。 ソーシャルストーリーとは、特定の社会的場面について、短い物語形式で説明する手法です。「○○のとき、みんなは△△します。そうすると□□になります」というシンプルな形式で、状況・行動・結果のつながりを理解しやすくします。 しょうとくクラブでは、お子様ごとにオリジナルのソーシャルストーリーをつくることもあります。本人が主人公になるので、「自分ごと」として受け取りやすくなります。 【5. 日常の場面を逃さない——「活きたSST」】 実は、もっとも効果的なSSTは、プログラムとして設定された時間ではなく、日常の中で生まれる「ちょうどいい瞬間」にあります。 おやつの時間に「ひとつ余ったクッキー、どうやって分ける?」 片づけの時間に「あのおもちゃ、二人とも使いたいみたいだけど、どうする?」 こうした場面で、すぐに大人が答えを出さず、子ども同士で考える時間を保障する。これが「活きたSST」です。 スタッフは見守りつつ、必要なときだけヒントを出します。「じゃんけんで決めるのはどう?」「順番に使うっていう方法もあるよ」。子ども自身が解決策を見つけられたとき、その経験は何十回の練習より確かな力になります。 ■ SSTで大切にしていること しょうとくクラブのSSTで、いちばん大切にしていることがあります。 それは、「できたことをその場で具体的にほめる」ことです。 「えらいね」「すごいね」という漠然としたほめ方ではなく、「今、○○ちゃんに『貸して』って言えたね」「怒りそうになったけど、深呼吸して待てたね」と、何ができたのかを具体的に伝えます。 そうすることで、子ども自身が「今のやり方でよかったんだ」と確認でき、次も同じ行動を取りやすくなります。 ■ ご家庭でもできるSST的な関わり ご家庭でも、日々の生活の中でSSTの要素を取り入れることができます。 ・「ありがとう」「ごめんね」を親が率先して言う——お子様は大人の姿を見て学んでいます ・テレビや絵本を見ながら「この子、今どんな気持ちだと思う?」と聞いてみる ・兄弟げんかのとき、すぐに仲裁せず「どうしたらいいと思う?」と考えさせる ・うまくできたときは「○○できたね」と具体的な行動をほめる 完璧にやろうとしなくて大丈夫です。週に一度でも、こうした関わりを意識するだけで、少しずつお子様の中に積み重なっていきます。 ■ まとめ ソーシャルスキルは、一朝一夕では身につきません。でも、適切な環境と関わりの中で、少しずつ確実に育っていくものです。 放課後等デイサービスや児童発達支援は、学校でも家庭でもない「第三の場所」。失敗しても大丈夫な安心感の中で、人との関わり方を練習できる貴重な場です。 帯広市でお子様のコミュニケーションや人間関係のお悩みをお持ちの方は、ぜひしょうとくクラブにご相談ください。お子様一人ひとりの特性に合わせたSSTプログラムを、日々の活動の中で丁寧に実践しています。見学・体験は随時受け付けています。 【参考文献】 ・厚生労働省「放課後等デイサービスガイドライン」 ・こども家庭庁「児童発達支援ガイドライン」 ・上野一彦 監修『特別支援教育の実践情報』明治図書 ・キャロル・グレイ『ソーシャルストーリー・ブック』クリエイツかもがわ

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教室の毎日
26/05/14 19:11 公開

放課後等デイサービスの学習支援|現場で実践する7つの療育ア…

「宿題をやらせるだけで精一杯で、他に何ができるのかわからない」 「プリント学習以外の支援方法を知りたい」 「うちの子に合った学び方を見つけてあげたい」 放課後等デイサービスや児童発達支援を利用されている保護者様から、こうしたご相談をいただくことが増えています。 帯広市で放課後等デイサービス・児童発達支援を運営する「しょうとくクラブ」では、プリント学習や宿題サポートだけでなく、遊びや生活体験を通じて「学ぶ力の土台」そのものを育てる療育に取り組んでいます。 この記事では、私たちが現場で実践している学習支援の療育アイデアを7つご紹介します。ご家庭でも応用できるヒントがありますので、ぜひ参考にしてみてください。 ■ なぜ「プリント学習だけ」では足りないのか 発達に特性のあるお子様の学習の困難さは、単に「勉強が苦手」なのではなく、その手前にある力——目の使い方、手指の巧緻性、聞いて覚える力、姿勢を保つ力——がまだ育ちきっていないことが原因であるケースが少なくありません。 たとえば、こんな場面はありませんか? ・板書を写すのに時間がかかる → 目の動き(眼球運動)の未熟さが原因かもしれません ・字が汚い、マスからはみ出る → 手指の巧緻性や空間認知の課題かもしれません ・先生の話を聞き逃す → 聴覚的なワーキングメモリの弱さかもしれません ・すぐに姿勢が崩れる → 体幹の弱さが原因かもしれません こうした「学びの土台」を整えることで、教科学習の理解も自然と進みやすくなります。 ■ 学びの土台をつくる4つの療育アイデア 【1. ビジョントレーニング——目の使い方を鍛える】 ビジョントレーニングとは、眼球運動や視覚認知を鍛える訓練です。板書を写すとき、私たちは黒板と手元のノートの間で視線をすばやく動かしています。この「目のジャンプ(跳躍性眼球運動)」がスムーズにできないと、書き写しに時間がかかったり、行を読み飛ばしたりします。 しょうとくクラブでは、専用のワークブックや日めくり式の教材を使って、1日5分の眼の運動を取り入れています。線めいろ、形さがし、同じ形の弁別など、ゲーム感覚で楽しく取り組めるものを選んでいます。 ご家庭でできるヒント ・間違いさがしや迷路の本を一緒にやってみましょう ・「あの看板に何が書いてある?」と遠くのものを読む遊びも効果的です 【2. 指先トレーニング——巧緻性を育てる】 鉛筆を上手に持つ、消しゴムで丁寧に消す、定規で線を引く。学習場面では意外なほど手先の器用さが求められます。 しょうとくクラブでは、ビーズの紐通し、折り紙、はさみ工作、お箸の練習などを「遊び」として取り入れています。特に、HABA社の「スティッキー」というバランスゲームは、力加減の調整と集中力を同時に鍛えられるため、子どもたちにも人気があります。 ご家庭でできるヒント ・お箸でつまむ練習を、小さなおやつで遊び感覚に ・粘土遊びや折り紙も、立派な指先トレーニングです 【3. 音韻意識トレーニング——ことばの音を聞き分ける力】 文字を読んだり書いたりする力の土台に、「音韻意識」があります。これは「りんご」が「り・ん・ご」の3つの音でできていることを理解する力です。 しりとり遊びやカードゲームを使って、楽しみながら音の分解・合成を練習しています。オインクゲームズの「トマトマト」というカードゲームでは、「ト」「マト」「トマト」「マ」「ポテト」のカードを並べて読み上げるという単純なルールながら、音韻の区別と発話のトレーニングになります。大人も一緒に楽しめるゲームです。 ご家庭でできるヒント ・お風呂でしりとりをする習慣をつけてみましょう ・「『か』がつく食べ物、いくつ言える?」などのクイズも効果的です 【4. 姿勢づくり——座って学ぶための体幹トレーニング】 「ちゃんと座りなさい」と何度言っても姿勢が崩れてしまうお子様は、怠けているのではなく、体幹の筋力が十分でない場合があります。 バランスボールに座ることで、遊びながら自然と体幹を使います。身長130cm以下のお子様には直径45cm、それ以上のお子様には55cmのボールが適しています。無理に「じっと座らせる」のではなく、体を動かしながら学べる環境をつくることがポイントです。 ご家庭でできるヒント ・テレビを見るときだけバランスボールに座る、など短時間から始めましょう ・「何秒座っていられるかチャレンジ」もゲーム感覚で楽しめます ■ 教科学習を楽しくする3つの療育アイデア 【5. 買い物シミュレーション——生きた算数を体験する】 「120円のジュースを買って、200円出したらお釣りはいくら?」 教科書の計算問題ではピンとこなくても、お買い物ごっこなら夢中になるお子様は多いです。しょうとくクラブでは、模擬のお金を使って施設内に小さなお店をつくり、値段の計算やお釣りのやり取りを体験的に学んでいます。 計算だけでなく、「予算内で選ぶ」「合計金額を考える」「お金を丁寧に扱う」といった生活スキルの練習にもなります。 ご家庭でできるヒント ・実際のお買い物で「これ、いくらだと思う?」と声をかけてみましょう ・おやつを選ぶとき「300円まで」とルールを決めて計算させるのも効果的です 【6. クッキング療育——複数の力を同時に育てる】 調理活動は、実はとても教科横断的な療育です。 ・レシピを読む → 国語(読解力) ・「大さじ2杯」「200ml」を量る → 算数(量の概念) ・「まぜる→焼く→盛りつける」の手順を守る → 実行機能(計画・段取り) ・包丁やピーラーを使う → 巧緻性(手先の器用さ) しょうとくクラブでは、安全に配慮した子ども用の調理器具を使い、イラスト付きのレシピカードで手順を「見える化」しながら取り組んでいます。「自分でつくった」という達成感は、学習への自信にもつながります。 【7. ボードゲーム・カードゲーム学習】 ゲームには学びの要素がたくさん詰まっています。 ・すごろく → 数の読み取り、サイコロの目の計算 ・漢字パーツ合体ゲーム → 部首と旁を組み合わせて漢字をつくる ・フォニックスかるた → 英語の音と文字を遊びで結びつける ゲームの良いところは、「順番を待つ」「ルールを守る」「負けても気持ちを切り替える」といったソーシャルスキルも自然と身につくこと。学習支援とSST(ソーシャルスキルトレーニング)を同時に行える、効率的な療育方法です。 しょうとくクラブでは、市販のゲームに加えて、子どもたちと一緒にオリジナルのすごろくをつくることもあります。問題カードを自分で考える作業が、そのまま学びになります。 ■ 学習環境の工夫——集中できる場をつくる どんなに良い療育プログラムも、お子様が集中できる環境がなければ効果は半減します。しょうとくクラブでは、学習環境にもこだわっています。 集中ブースの設置 卓上パーテーションで視覚的な刺激を減らした「集中ブース」を設置しています。周囲が気になりやすいお子様でも、自分の学習に集中しやすくなります。 選べる学習スタイル 椅子と机、座卓(床座スタイル)、バランスボールなど、お子様が自分に合った姿勢を選べるようにしています。「どの座り方が集中できる?」と自分で考えて選ぶこと自体が、自己理解の第一歩です。 聴覚環境への配慮 聴覚過敏のあるお子様にはイヤーマフを用意し、逆に適度な環境音があった方が集中できるお子様にはホワイトノイズマシンを使うこともあります。一人ひとりの感覚特性に合わせた環境づくりを大切にしています。 視覚タイマーの活用 「あと何分」を視覚的に示すタイムタイマーを、すべての学習場面で活用しています。時間の感覚がつかみにくいお子様でも、赤い部分が減っていく様子を見て、自分で時間を管理する力が少しずつ育っていきます。 ■ 学習習慣を身につける仕組みづくり 療育で身についた力を日常に活かすには、「習慣」に落とし込むことが大切です。 自分だけの時間割ボード 来所したらまず、今日のスケジュールをマグネット式のボードで自分で組み立てます。「宿題→おやつ→ゲーム→振り返り」など、自分で決めた流れに沿って活動することで、見通しを持つ力と自己決定の経験を積みます。 宿題タスク分解シート 「算数ドリル3ページ」という宿題も、1ページずつに分解してチェックボックスをつけます。スモールステップを「見える化」することで、一つひとつ達成感を味わいながら進められます。 振り返りノート 帰る前に、「今日やったこと」「できたこと」「明日がんばりたいこと」を3行で書きます。書字の練習を兼ねながら、自分の活動を振り返る「メタ認知」のトレーニングにもなっています。 ■ まとめ——「遊び」と「学び」の境界をなくす 放課後等デイサービスや児童発達支援での学習支援は、学校の勉強をそのまま繰り返す場ではありません。一人ひとりの発達段階や特性に合わせて、「学ぶための土台」を遊びや体験の中で育てていく場です。 今回ご紹介した7つのアイデアは、すべてしょうとくクラブの現場で実際に取り組んでいる内容です。 ・ビジョントレーニングで目の使い方を鍛える ・指先トレーニングで巧緻性を育てる ・音韻意識トレーニングでことばの土台をつくる ・体幹トレーニングで座って学ぶ姿勢を保つ ・買い物シミュレーションで生きた算数を体験する ・クッキング療育で複数の力を同時に育てる ・ボードゲーム学習で楽しみながら教科スキルを伸ばす 大切なのは、お子様自身が「楽しい」「もっとやりたい」と感じられること。その気持ちが、学びへの意欲の原動力になります。 帯広市で放課後等デイサービス・児童発達支援をお探しの方、お子様の学習支援についてお悩みの方は、ぜひ一度しょうとくクラブにご相談ください。見学・体験も随時受け付けています。 【参考文献】 ・厚生労働省「DCD支援マニュアル」(令和4年度障害者総合福祉推進事業) ・こども家庭庁「放課後等デイサービスガイドライン」(令和6年7月改訂版) ・北出勝也『発達障害の子のビジョントレーニング』講談社 ・国立特別支援教育総合研究所「発達障害教育推進センター」各種研究報告

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教室の毎日
26/05/13 19:20 公開

子どもの発達とは?年齢別の目安と「気になるサイン」を解説

「うちの子、他の子と比べて遅れているかも…」 「健診で様子を見ましょうと言われたけれど、このままでいいの?」 お子様の発達について不安を感じるのは、決して珍しいことではありません。特に初めてのお子様の場合、何が「普通」で何が「気になるサイン」なのか分かりにくいものです。 この記事では、子どもの発達の基本的な考え方と、年齢ごとの発達の目安、気をつけたいサインについてお伝えします。 ■ 「発達」とは何か 発達とは、子どもが成長する過程で身につけていくさまざまな力のことです。大きく分けると、以下の4つの領域があります。 【身体の発達(運動面)】 ・寝返り、ハイハイ、歩行などの粗大運動 ・スプーンを使う、ボタンをとめるなどの微細運動 【ことばの発達(言語面)】 ・喃語から単語、二語文、会話へと進む ・相手の話を理解する力も含まれる 【社会性の発達(対人関係)】 ・人に興味を持つ、目を合わせる ・友だちと遊ぶ、ルールを守る 【認知の発達(考える力)】 ・ものの名前を覚える、数を理解する ・因果関係や時間の概念を理解する これらの力は、それぞれ独立しているのではなく、互いに関連しながら発達していきます(※1)。 ■ 年齢別の発達の目安 発達のスピードには個人差がありますが、おおよその目安を知っておくと安心です。 【0〜1歳頃】 ・首がすわる(3〜4か月頃) ・お座りができる(6〜7か月頃) ・つかまり立ち・伝い歩き(9〜11か月頃) ・「マンマ」「パパ」など意味のある言葉が出はじめる ・名前を呼ぶと振り向く ・指さしをする(12か月頃) 【1〜2歳頃】 ・ひとり歩きが安定する ・単語が増え、二語文(「ワンワン いた」など)が出はじめる ・簡単な指示が分かる(「ちょうだい」「ないない して」) ・スプーンやフォークを使いはじめる 【3〜4歳頃】 ・走る、ジャンプ、階段の上り下りが上手になる ・3〜4語文で自分の気持ちを伝えられる ・友だちと一緒に遊びはじめる ・ごっこ遊びを楽しむ ・「なんで?」「どうして?」と質問が増える 【5〜6歳頃】 ・身のまわりのことがほぼ自分でできる ・ルールのある遊びを理解して参加できる ・文字や数に興味を持つ ・相手の気持ちを考えられるようになる これらはあくまでも目安です。1〜2か月の前後は個人差の範囲であり、心配しすぎる必要はありません(※2)。 ■ 「気になるサイン」とは 以下のような様子が見られる場合は、専門家に相談してみることをおすすめします。 【ことばに関するサイン】 ・1歳半を過ぎても意味のある言葉が出ない ・2歳を過ぎても二語文が出ない ・会話のやりとりが一方的になりやすい 【対人関係に関するサイン】 ・目が合いにくい ・名前を呼んでも振り向かないことが多い ・同年齢の子どもに興味を示さない ・ごっこ遊びをほとんどしない 【行動に関するサイン】 ・特定のものに強いこだわりがある ・予定の変更にパニックになりやすい ・同じ動きを繰り返す(くるくる回る、手をひらひらさせるなど) ・感覚に過敏さがある(特定の音や触感を極端に嫌がる) 【運動に関するサイン】 ・同年齢の子に比べて動きがぎこちない ・よく転ぶ、物にぶつかりやすい ・手先が不器用で、はさみやお箸がうまく使えない ただし、これらのサインが見られるからといって、すぐに発達障害であるとは限りません。環境の変化や性格など、さまざまな要因が影響している場合もあります。 ■ 気になったときの相談先 お子様の発達が気になったとき、相談できる場所は複数あります。 ・乳幼児健診(1歳6か月児健診・3歳児健診) ・かかりつけの小児科 ・地域の保健センター ・子ども発達支援センター ・児童発達支援事業所・放課後等デイサービス 帯広市では、帯広市保健福祉センター(帯広市東8条南13丁目1番地)で発達に関する相談を受け付けています。 大切なのは、「もう少し様子を見よう」と一人で抱え込まないことです。早期に相談することで、お子様に合った支援を早く始められる可能性が高まります。 ■ 早期支援の大切さ 脳の発達は乳幼児期に最も活発であり、この時期に適切な刺激や関わりを受けることが、その後の成長に大きく影響します(※3)。 「早期発見・早期支援」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは、早い段階でお子様の特性を理解し、その子に合った関わり方をすることで、発達をより良い方向に促せるという考え方です。 早期支援には以下のようなメリットがあります。 ・お子様が「できた!」という成功体験を積みやすくなる ・二次的な問題(自己肯定感の低下、不登校など)を予防できる ・保護者様がお子様の特性を理解し、関わり方のヒントを得られる ・就学に向けた準備を余裕をもって進められる ■ おわりに 子どもの発達は一人ひとり異なります。「○歳だからこれができなければいけない」ということはありません。大切なのは、お子様の今の姿を理解し、その子のペースに合わせた関わりをすることです。 しょうとくクラブでは、児童発達支援・放課後等デイサービスを通じて、お子様一人ひとりの発達段階に合わせた支援を提供しています。学習面だけでなく、運動や社会性の発達もバランスよくサポートしています。 お子様の発達について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。 【参考文献】 ※1 厚生労働省「保育所保育指針解説」(2018年) ※2 厚生労働省「乳幼児健康診査事業実践ガイド」(2018年) ※3 日本小児神経学会 監修「子どもの発達障害と支援のしかた」

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教室の毎日
26/05/12 19:27 公開

「グレーゾーン」とは?特徴と家庭でできるサポートを解説

「うちの子、発達障害なのかな…?」 「診断はつかなかったけれど、やっぱり気になる…」 そんなお悩みをお持ちの保護者様は少なくありません。いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれるお子様は、診断がつかないからこそ、どう支援すればよいか分からず悩まれる方が多くいらっしゃいます。 この記事では、グレーゾーンの特徴と、家庭でできるサポートについてお伝えします。 ■ 「グレーゾーン」とは? 「グレーゾーン」は医学的な正式名称ではありません。発達障害の特性はあるものの、医師による診断基準(DSM-5など)を完全には満たさない状態を指す通称です。 文部科学省の2022年の調査では、通常学級に在籍する児童生徒のうち、学習面または行動面で著しい困難を示す割合は約8.8%と報告されています(※1)。この中には、診断を受けていないグレーゾーンのお子様も多く含まれていると考えられています。 ■ グレーゾーンのお子様に見られやすい特徴 お子様によって特徴はさまざまですが、以下のような傾向が見られることがあります。 【注意・集中に関すること】 ・授業中にぼーっとしてしまうことがある ・忘れ物や紛失が多い ・好きなことには集中できるが、興味のないことは続かない 【対人関係に関すること】 ・友だちとのトラブルが起きやすい ・空気を読むのが苦手と感じることがある ・集団行動が苦手な場面がある 【学習に関すること】 ・読み書きや計算の一部に苦手さがある ・理解はしているのにテストで力を発揮できない ・板書を写すのに時間がかかる これらの特徴は、誰にでも多少はあるものです。しかし、日常生活や学校生活で本人が困っている場合は、何らかのサポートが必要なサインかもしれません。 ■ 診断がつかないことの難しさ グレーゾーンのお子様が抱える最も大きな課題の一つは、「支援を受けにくい」ということです。 診断がつけば、障害福祉サービスの利用や学校での合理的配慮を受けやすくなります。しかし、診断がつかない場合、「もう少し様子を見ましょう」と言われ、適切な支援のタイミングを逃してしまうケースもあります。 大切なのは、診断の有無にかかわらず、お子様が困っているかどうかに目を向けることです。 ■ 家庭でできる5つのサポート ①「できたこと」に注目する 苦手なことを指摘するよりも、できたことを具体的に褒めることが大切です。「今日は自分から宿題を始められたね」など、小さな成功を言葉にして伝えましょう。 ②環境を整える 刺激が多い環境では集中しにくいお子様もいます。勉強するスペースを整理し、テレビやゲームが目に入らないよう工夫するだけでも効果があります。 ③視覚的な手がかりを活用する 口頭の指示だけでは伝わりにくい場合、絵カードやチェックリストなど、目で見て分かる工夫を取り入れてみましょう。 ④スモールステップで取り組む 大きな課題をいくつかの小さなステップに分けることで、「できた!」という達成感を感じやすくなります。 ⑤相談できる場所をつくる 保護者様だけで抱え込まず、学校の先生やスクールカウンセラー、地域の相談窓口、放課後等デイサービスなど、専門家に相談することも大切です。 ■ 放課後等デイサービスの活用 グレーゾーンのお子様も、受給者証を取得すれば放課後等デイサービスを利用できる場合があります。受給者証の取得には医師の診断書が必要ですが、診断名がつかなくても「支援が必要」と判断されれば取得できるケースもあります。 まずはお住まいの市区町村の障害福祉課に相談されることをおすすめします。帯広市にお住まいの方は、帯広市役所の障害福祉課が窓口です。 ■ おわりに グレーゾーンのお子様は、適切なサポートがあれば大きく成長できる可能性を持っています。「診断がつかないから大丈夫」ではなく、「困っているなら支援を受けてよい」という考え方が広まることを願っています。 しょうとくクラブでは、グレーゾーンのお子様の支援にも力を入れています。代表自身がグレーゾーンの当事者であった経験から、お子様や保護者様の気持ちに寄り添った支援を心がけています。 お気軽にご相談ください。 【参考文献】 ※1 文部科学省「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果」(2022年) ※2 American Psychiatric Association「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル」

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教室の毎日
26/05/11 19:57 公開

放課後等デイサービスの選び方|失敗しない5つのポイント

放課後等デイサービスは、全国に約2万か所以上あると言われています(※1)。お住まいの地域にも複数の施設があり、「どこを選べばいいか分からない」と悩まれる保護者様は多いのではないでしょうか。 施設によって支援の内容や方針は大きく異なります。この記事では、お子様に合った施設を選ぶために確認したい5つのポイントをお伝えします。 ■ ポイント①:支援内容がお子様の課題に合っているか 放課後等デイサービスの支援内容は施設によってさまざまです。大きく分けると以下のようなタイプがあります。 ・学習支援に力を入れている施設 ・運動やスポーツを中心にした施設 ・ソーシャルスキル(対人関係)の訓練を重視する施設 ・音楽や芸術などの活動を取り入れている施設 ・生活スキルの向上を目指す施設 まず、お子様がどんなことに困っているか、どんな力を伸ばしたいかを整理してみましょう。その上で、施設の支援内容と照らし合わせることが大切です。 ■ ポイント②:個別支援計画の内容を確認する 放課後等デイサービスでは、児童発達支援管理責任者(児発管)がお子様一人ひとりに「個別支援計画」を作成します。これは、お子様の課題や目標、具体的な支援内容を記した計画書です。 見学の際には、以下の点を確認してみてください。 ・どのように個別支援計画を作成しているか ・保護者様の意見をどのように反映しているか ・計画の見直しはどのくらいの頻度で行われるか お子様の状況に合わせて柔軟に計画を見直してくれる施設は、信頼できると言えるでしょう。 ■ ポイント③:スタッフの資格と人数 支援の質を左右する大きな要素が、スタッフの専門性と人数です。 厚生労働省の基準では、児童指導員または保育士が一定数以上配置されていることが求められています(※2)。基準を満たしているかはもちろん、それ以上の配置がされているかも確認ポイントです。 また、以下のような資格を持ったスタッフがいると、より専門的な支援が期待できます。 ・言語聴覚士(ことばやコミュニケーションの支援) ・作業療法士(手先の巧緻性や日常動作の支援) ・理学療法士(身体の発達や運動面の支援) ・公認心理師・臨床心理士(心理面の支援) ■ ポイント④:施設の雰囲気を自分の目で確かめる ホームページや口コミだけで判断せず、必ず見学に行くことをおすすめします。 見学時にチェックしたいポイントは以下の通りです。 ・お子様たちが安心して過ごしているか ・スタッフの声かけや対応は丁寧か ・施設は清潔に保たれているか ・お子様が楽しそうに活動しているか 実際にお子様を連れて体験利用ができる施設であれば、ぜひ体験してみましょう。お子様自身が「ここに通いたい」と感じるかどうかも大切な判断材料です。 ■ ポイント⑤:保護者様へのフィードバック 施設での様子を保護者様にどのように伝えてくれるかも重要です。 ・連絡帳やアプリでの日々の報告 ・定期的な面談の実施 ・困りごとがあったときの連絡体制 お子様の成長を施設と家庭の両方で支えるためには、密なコミュニケーションが欠かせません。 ■ まずは複数の施設を見学しましょう 1か所だけを見て決めるのではなく、できれば2〜3か所は見学されることをおすすめします。比較することで、それぞれの施設の特徴がより明確に見えてきます。 しょうとくクラブでは、見学・体験を随時受け付けております。お子様の学習面でのお悩みがある方は、ぜひ一度お越しください。 【参考文献】 ※1 厚生労働省「障害児通所支援の現状等について」 ※2 厚生労働省「放課後等デイサービスガイドライン」(2015年)

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教室の毎日
26/05/08 20:19 公開
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施設のカテゴリについては、児童発達支援事業所、放課後等デイサービス、その他発達支援施設の3つのカテゴリを取り扱っており、児童発達支援事業所については、地域の児童発達支援センターと児童発達支援事業の両方を掲載しております。