こんにちは。
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員および理学療法士をしています、内山隆範です。
7月もいよいよ最終日を迎えました。夏休みが始まり、おうちで過ごす時間が増える中、リビングでこんなお子さまの姿を目にしてイライラしていませんか?
「テレビを見るとき、いつもソファーや床にゴロゴロと寝転がっている」
「ご飯を食べたり、お絵かきをしたりしていると、すぐに机にペタッと突っ伏してしまう」
「『背筋を伸ばして座りなさい!』と注意しても、3分後にはまたスライムのように姿勢が崩れている」
日々の療育の現場でも、そして我が家の子育ての中でも、この「姿勢が悪い・すぐに寝転がる」というお悩みは、本当によくお聞きするテーマです。
「だらしない!」「もっとシャキッとしなさい!」
毎日毎日、崩れる姿勢を正させるために口うるさく言ってしまい、「うちの子、体力がないのかな」「ただ怠けているだけなんじゃないか」とため息をついているお母さんたちのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、理学療法士(身体と脳の専門家)として、そして同じ子育てに奮闘する親として、まず一番に大切な事実をお伝えさせてください。
お子さまがすぐにゴロゴロしたり、机に突っ伏したりするのは、決して「なまけている」からでも、「だらしない性格」だからでもありません。
これには、筋肉の生まれつきの特性と、姿勢を保つための「体幹」の弱さによる、明確なエビデンス(医学的根拠)が存在します。
なぜ、5分も「まっすぐ座る」ことができないのか?
大人の目には「やる気がない態度」に見えますが、お子さまの身体の中では、以下のような過酷な「重力との戦い」が起きています。
① 筋肉の「ハリ」が弱く、重力に押し潰されている(低緊張)
私たちの身体は、無意識のうちに腹筋や背筋(抗重力筋)を働かせることで、地球の重力に逆らって「座る・立つ」という姿勢を保っています。
しかし、発達に凸凹のあるお子さまの中には、生まれつき筋肉のハリが弱い(低緊張:ていきんちょう)子がいます。この状態のお子さまが背筋を伸ばして座り続けることは、大人で例えるなら「常に重いリュックを背負いながら、空気椅子をしている」のと同じくらい過酷な筋トレなのです。
すぐに疲れて限界が来るため、机に突っ伏したり床に寝転がったりして、身体の設置面積を広げることで「重力から逃れよう」と必死に自己防衛をしています。
② 自分の身体を「面」で感じて安心したい(固有受容覚の鈍さ)
自分の身体の輪郭(ボディスキーマ)を感じ取るのが苦手なお子さまは、宙に浮いているような不安感を抱えています。
床にゴロンと寝転がったり、机に上半身をベッタリと預けたりすることで、自分の身体の広い「面」に圧力をかけ、「ここに僕の(私の)身体がある!」と確認して安心しているという理由もあります。
今日からおうちで即実践!「座る力」を無理なく育てるアプローチ
「シャキッとしなさい!」と無理に姿勢を正させることは、筋トレで限界を迎えている人に「もっと腹筋しろ!」と怒鳴っているのと同じで、集中力ややる気を完全に奪ってしまいます。
今日から、以下の3つのアプローチで、身体の負担を減らしながら根っこを育てていきましょう。
1. 環境調整が最優先!「足裏ペタッ」と「背中の壁」
姿勢が崩れる一番の原因は「足元がブラブラ浮いていること」です。足が浮いていると踏ん張りが効かず、体幹の力は半減します。
まずは、食事や学習の椅子の高さを調整するか、足元に踏み台を置いて、「足の裏全体がピタッと床に着く環境」を作ってあげてください。また、背もたれと背中の間に丸めたバスタオルやクッションを挟んで「隙間」を埋めてあげるだけでも、姿勢は驚くほど安定し、疲れにくくなります。
2. バランスボールを椅子代わりにする(動的座位)
じっと座っているのが辛いお子さまには、あえて「少し揺れる椅子」を用意するのも効果的です。
お子さまのサイズに合ったバランスボールや、椅子の上に置く「バランスクッション」に座らせてみてください。無意識にバランスを取ろうとして体幹の筋肉にスイッチが入り、脳も覚醒するため、普通の椅子よりも長く座っていられる子がたくさんいます。
3. 遊びの中で「抗重力筋」をダイナミックに育てる
姿勢を保つための筋肉(お腹や背中)は、「座りなさい」と叱ることでは育ちません。
おうちの中で、四つん這いで進む「クマさん歩き」や、お母さんが足を持って腕の力で進む「手押し車」、または布団の上をゴロゴロと丸太のように転がる遊びを取り入れてみてください。全身を使った粗大運動(そだいうんどう)を楽しく繰り返すことで、自然と重力に負けない「身体の土台」が作られていきます。
専門家(療育)に相談を考えてほしいサイン
成長とともに体幹が育ち、少しずつ姿勢を保てる時間が長くなっていきますが、以下のような状態が見られる場合は、これからの学習(授業中の姿勢)や運動面の発達に大きく影響するため、専門的なアプローチが必要です。
体力が極端になく、少し歩いただけで「疲れた」と座り込み、公園に行ってもすぐにベンチで横になってしまう。
椅子から頻繁にずり落ちてしまい、食事を最後まで座って食べきることができない。
姿勢が崩れるだけでなく、よく転んだり、動き全体が極端にぎこちなかったりする。
このようなときは、どうかご家庭だけで特訓しようとせず、私たち専門家を頼ってください。
エコルドはぐみのおうちでは、理学療法士としての知見をフルに活かし、トランポリンやアスレチック、大型スイングなどの遊びを通して、お子さまが「楽しい!」と感じながら無意識のうちに体幹(抗重力筋)を使えるプログラムを提供しています。根っこの筋肉が育てば、姿勢は自然とシャキッと保てるようになります。
ダラダラと寝転がる我が子を見て、「どうして普通に座っていられないの」とイライラしてしまうお母さん、本当にお疲れ様です。
お子さまは決して怠けているわけではなく、見えない地球の重力と、自分の弱い筋肉とで一生懸命に戦っている真っ最中なのです。
「うちの子の姿勢の悪さ、もしかして筋肉や体幹が原因かも?」と思われた時は、いつでもエコルドはぐみのおうちへお気軽にご相談ください。専門家として、全力でお子さまと保護者様に寄り添い、お子さまが疲れずに力を発揮できる環境づくりを一緒に考えてまいります。
【求人のお知らせ】一緒に働く仲間を募集しています!
そして最後に、エコルドから大切なお知らせがございます。
おかげさまで、現在大変多くの利用者様にご愛顧いただいており、子どもたち一人ひとりとより深く、丁寧に向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集することとなりました。
私たちは、単に「預かる」場所ではなく、今日お話ししたような身体のメカニズムや脳科学のエビデンスに基づいた療育を何よりも大切にしています。そのため、以下のような専門的な資格やバックグラウンドをお持ちの方の力を必要としています。
保育士・幼稚園教諭:子どもの発達段階を理解し、日常の遊びや関わりから成長を促せる方。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT):姿勢や動き、粗大・微細運動の分析と、身体の根っこからのアプローチに強みをお持ちの方。
公認心理師・臨床心理士:子どもたちの心の動き、感覚統合の特性、そして保護者様への心理的サポートに専門性をお持ちの方。
大学または大学院で心理学を専修する学科・研究科を修了された方:心理学の知見を、実際の療育現場で活かし、探求したい方。
「まだ経験が浅くて不安……」という方も、ご安心ください。
エコルドでは、私のような理学療法士をはじめ、異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の療育についてエビデンスを元にディスカッションし、共に学び合う文化があります。あなたの専門性を、子どもたちの「できた!」の笑顔に変える場所が、ここにあります。
また、現在上記の資格取得を目指して勉強中の学生の皆さん。
教科書で学ぶ理論が、実際の療育現場でどのように子どもたちの身体や心の変化に繋がるのか、その「生きた学び」を、エコルドで一緒に体感してみませんか?アルバイトやインターンシップからのスタートも大歓迎です。
子どもたちの無限の可能性を信じ、身体の土台から人生を豊かにするサポートをしたい。そんな熱い想いをお持ちのあなたと、一緒に働ける日を楽しみにしています。
求人の詳細やご応募、ご見学については随時受け付けております。
ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください。まずは見学だけ、という方も歓迎です!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員および理学療法士をしています、内山隆範です。
7月もいよいよ最終日を迎えました。夏休みが始まり、おうちで過ごす時間が増える中、リビングでこんなお子さまの姿を目にしてイライラしていませんか?
「テレビを見るとき、いつもソファーや床にゴロゴロと寝転がっている」
「ご飯を食べたり、お絵かきをしたりしていると、すぐに机にペタッと突っ伏してしまう」
「『背筋を伸ばして座りなさい!』と注意しても、3分後にはまたスライムのように姿勢が崩れている」
日々の療育の現場でも、そして我が家の子育ての中でも、この「姿勢が悪い・すぐに寝転がる」というお悩みは、本当によくお聞きするテーマです。
「だらしない!」「もっとシャキッとしなさい!」
毎日毎日、崩れる姿勢を正させるために口うるさく言ってしまい、「うちの子、体力がないのかな」「ただ怠けているだけなんじゃないか」とため息をついているお母さんたちのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、理学療法士(身体と脳の専門家)として、そして同じ子育てに奮闘する親として、まず一番に大切な事実をお伝えさせてください。
お子さまがすぐにゴロゴロしたり、机に突っ伏したりするのは、決して「なまけている」からでも、「だらしない性格」だからでもありません。
これには、筋肉の生まれつきの特性と、姿勢を保つための「体幹」の弱さによる、明確なエビデンス(医学的根拠)が存在します。
なぜ、5分も「まっすぐ座る」ことができないのか?
大人の目には「やる気がない態度」に見えますが、お子さまの身体の中では、以下のような過酷な「重力との戦い」が起きています。
① 筋肉の「ハリ」が弱く、重力に押し潰されている(低緊張)
私たちの身体は、無意識のうちに腹筋や背筋(抗重力筋)を働かせることで、地球の重力に逆らって「座る・立つ」という姿勢を保っています。
しかし、発達に凸凹のあるお子さまの中には、生まれつき筋肉のハリが弱い(低緊張:ていきんちょう)子がいます。この状態のお子さまが背筋を伸ばして座り続けることは、大人で例えるなら「常に重いリュックを背負いながら、空気椅子をしている」のと同じくらい過酷な筋トレなのです。
すぐに疲れて限界が来るため、机に突っ伏したり床に寝転がったりして、身体の設置面積を広げることで「重力から逃れよう」と必死に自己防衛をしています。
② 自分の身体を「面」で感じて安心したい(固有受容覚の鈍さ)
自分の身体の輪郭(ボディスキーマ)を感じ取るのが苦手なお子さまは、宙に浮いているような不安感を抱えています。
床にゴロンと寝転がったり、机に上半身をベッタリと預けたりすることで、自分の身体の広い「面」に圧力をかけ、「ここに僕の(私の)身体がある!」と確認して安心しているという理由もあります。
今日からおうちで即実践!「座る力」を無理なく育てるアプローチ
「シャキッとしなさい!」と無理に姿勢を正させることは、筋トレで限界を迎えている人に「もっと腹筋しろ!」と怒鳴っているのと同じで、集中力ややる気を完全に奪ってしまいます。
今日から、以下の3つのアプローチで、身体の負担を減らしながら根っこを育てていきましょう。
1. 環境調整が最優先!「足裏ペタッ」と「背中の壁」
姿勢が崩れる一番の原因は「足元がブラブラ浮いていること」です。足が浮いていると踏ん張りが効かず、体幹の力は半減します。
まずは、食事や学習の椅子の高さを調整するか、足元に踏み台を置いて、「足の裏全体がピタッと床に着く環境」を作ってあげてください。また、背もたれと背中の間に丸めたバスタオルやクッションを挟んで「隙間」を埋めてあげるだけでも、姿勢は驚くほど安定し、疲れにくくなります。
2. バランスボールを椅子代わりにする(動的座位)
じっと座っているのが辛いお子さまには、あえて「少し揺れる椅子」を用意するのも効果的です。
お子さまのサイズに合ったバランスボールや、椅子の上に置く「バランスクッション」に座らせてみてください。無意識にバランスを取ろうとして体幹の筋肉にスイッチが入り、脳も覚醒するため、普通の椅子よりも長く座っていられる子がたくさんいます。
3. 遊びの中で「抗重力筋」をダイナミックに育てる
姿勢を保つための筋肉(お腹や背中)は、「座りなさい」と叱ることでは育ちません。
おうちの中で、四つん這いで進む「クマさん歩き」や、お母さんが足を持って腕の力で進む「手押し車」、または布団の上をゴロゴロと丸太のように転がる遊びを取り入れてみてください。全身を使った粗大運動(そだいうんどう)を楽しく繰り返すことで、自然と重力に負けない「身体の土台」が作られていきます。
専門家(療育)に相談を考えてほしいサイン
成長とともに体幹が育ち、少しずつ姿勢を保てる時間が長くなっていきますが、以下のような状態が見られる場合は、これからの学習(授業中の姿勢)や運動面の発達に大きく影響するため、専門的なアプローチが必要です。
体力が極端になく、少し歩いただけで「疲れた」と座り込み、公園に行ってもすぐにベンチで横になってしまう。
椅子から頻繁にずり落ちてしまい、食事を最後まで座って食べきることができない。
姿勢が崩れるだけでなく、よく転んだり、動き全体が極端にぎこちなかったりする。
このようなときは、どうかご家庭だけで特訓しようとせず、私たち専門家を頼ってください。
エコルドはぐみのおうちでは、理学療法士としての知見をフルに活かし、トランポリンやアスレチック、大型スイングなどの遊びを通して、お子さまが「楽しい!」と感じながら無意識のうちに体幹(抗重力筋)を使えるプログラムを提供しています。根っこの筋肉が育てば、姿勢は自然とシャキッと保てるようになります。
ダラダラと寝転がる我が子を見て、「どうして普通に座っていられないの」とイライラしてしまうお母さん、本当にお疲れ様です。
お子さまは決して怠けているわけではなく、見えない地球の重力と、自分の弱い筋肉とで一生懸命に戦っている真っ最中なのです。
「うちの子の姿勢の悪さ、もしかして筋肉や体幹が原因かも?」と思われた時は、いつでもエコルドはぐみのおうちへお気軽にご相談ください。専門家として、全力でお子さまと保護者様に寄り添い、お子さまが疲れずに力を発揮できる環境づくりを一緒に考えてまいります。
【求人のお知らせ】一緒に働く仲間を募集しています!
そして最後に、エコルドから大切なお知らせがございます。
おかげさまで、現在大変多くの利用者様にご愛顧いただいており、子どもたち一人ひとりとより深く、丁寧に向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集することとなりました。
私たちは、単に「預かる」場所ではなく、今日お話ししたような身体のメカニズムや脳科学のエビデンスに基づいた療育を何よりも大切にしています。そのため、以下のような専門的な資格やバックグラウンドをお持ちの方の力を必要としています。
保育士・幼稚園教諭:子どもの発達段階を理解し、日常の遊びや関わりから成長を促せる方。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT):姿勢や動き、粗大・微細運動の分析と、身体の根っこからのアプローチに強みをお持ちの方。
公認心理師・臨床心理士:子どもたちの心の動き、感覚統合の特性、そして保護者様への心理的サポートに専門性をお持ちの方。
大学または大学院で心理学を専修する学科・研究科を修了された方:心理学の知見を、実際の療育現場で活かし、探求したい方。
「まだ経験が浅くて不安……」という方も、ご安心ください。
エコルドでは、私のような理学療法士をはじめ、異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の療育についてエビデンスを元にディスカッションし、共に学び合う文化があります。あなたの専門性を、子どもたちの「できた!」の笑顔に変える場所が、ここにあります。
また、現在上記の資格取得を目指して勉強中の学生の皆さん。
教科書で学ぶ理論が、実際の療育現場でどのように子どもたちの身体や心の変化に繋がるのか、その「生きた学び」を、エコルドで一緒に体感してみませんか?アルバイトやインターンシップからのスタートも大歓迎です。
子どもたちの無限の可能性を信じ、身体の土台から人生を豊かにするサポートをしたい。そんな熱い想いをお持ちのあなたと、一緒に働ける日を楽しみにしています。
求人の詳細やご応募、ご見学については随時受け付けております。
ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください。まずは見学だけ、という方も歓迎です!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範