感覚で変わる子供の行動
「五感」以外にある、大切な2つの感覚の話
今日は、姿勢を保ったり、自然な動作をするのに大切な2つの感覚「固有受容感覚」と「前庭感覚」のお話をします。
難しい言葉で、あまり聞きなれない親御さんも多いかもしれませんが、お子さんを想像しながらちょっと聞いてみて下さい。
私たちは視覚や聴覚などの「五感」以外に、自分の体をスムーズに動かすための重要な感覚を持っています。
それは何かというと、
一つ目は「固有受容感覚」です。力加減を調整したり、自分の手足がどこにあるか、どれだけ手足が曲がっているか?を感じる感覚です。
そしてもう一つ、
「前庭覚」というのがあります。これは頭や体の傾き加減や、位置、速度を把握して体のバランスをとる感覚です。
「五感」ももちろん大切ですが、「固有受容感覚」と「前庭感覚」この2つの感覚がうまく働かないと、まっすぐ座るのが難しかったり、走り回って落ち着きがない、動きがぎこちない等の動作の不器用さにつながります。
まだ幼いお子さんですとこれらの感覚が未発達なので、遊びを通してこの2つの感覚刺激をたくさん与えてあげる事が必要なんです。
以下の様な遊びを是非お子さんとやってみて下さい。
☀︎筋肉や関節に「しっかり使っている感」を与える遊びが効果的です。例えば..
押し相撲
お母さんと手と手を合わせて押し合ったり、四つん這いになって「どすこい!」と押し合ったりします。「お母さん強いな〜!」と手加減しながら、全力感を楽しませてあげてください。
人間ぎょうざ(圧迫遊び)
布団やマットで、お子さんを「くるくる」と巻いて「ぎょうざの皮」に見立てます。上から「ぎゅっぎゅっ、美味しくなれ〜」と適度な力で圧迫してあげると、体に意識が向き、心が落ち着きます。
重いもの運び(お手伝い遊び)
ペットボトルの入った買い物袋や、洗濯物のカゴを運んでもらいます。「重たいものを運ぶ」動きは、固有感覚への強力な入力になります。
☀︎頭の位置が動くことで、脳に刺激を送る遊びが効果的です。例えば....
シーツブランコ
大きめのシーツにお子さんを乗せ、お父さんとお母さん(または大人二人)で両端を持って、左右にユラユラ揺らします。
バランスボールがあればバランスボールにお子さんを座らせて揺らしてあげるのも良いですね。
お馬さんごっこ(高い高いの進化版)
お母さんの背中に乗せてハイハイしたり、膝の上に乗せて「バスに乗って揺られてる〜♪」と上下左右に動かしたりします。
布団の山登り・ゴロゴロ転がり
布団を高く積み上げて、そこを乗り越えたり、平らな場所で「鉛筆」のように横になってゴロゴロ転がったりします。回転する感覚は前庭感覚を強く刺激します。
ちなみにうちの2歳と5歳の子はこんな感覚(遊び)が大好きです。ちょっと紹介させて下さい。
大人が床や椅子に座って、1人子供を対面となる様に膝の上にまたがせて乗せます。背中と後頭部をしっかり支えてあげながら子供を前に倒していきます。子供の視界は逆さまになって見える景色が変わりとても喜びます。座ってできるので病院受診の待ち時間なんかに私はよくこれを子供にやります。これは前庭感覚の刺激になりますよ。でも長くても10秒以内には体勢を戻してあげて休憩を挟んでくださいね!
イラストを参考にやってみて下さい。
〜大切なポイント〜
これらの遊びで一番大事なのは、「お子さんが楽しいと感じているか」です。嫌がる時はすぐにやめてあげましょう。「もう一回!」を大切に、お子さんが自分から欲しがる刺激が、今その子にとって必要な刺激です。
お子さんがじっとしていられないと、つい「ちゃんと座っていなきゃダメだよ」と注意をする場面、当然あると思います。それが必要な時もあります。
でもそれはお子さんが自分の体をコントロールしようと一生懸命に練習しているんだと心の中では思ってあげて下さい。
「いま、どんな感覚を求めているのかな?」
そんなふうに一歩引いて観察してみると、新しい発見があるかもしれません。お子さんにとっての「心地よい感覚」を一緒に見つけて、お家や遊ぶ場所では心と体をたっぷり満たしてあげましょう。
まずは、今日のお風呂上がりや寝る前のちょっとした時間に「人間ぎょうざ」でぎゅーっとハグするところから始めてみませんか?
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
「五感」以外にある、大切な2つの感覚の話
今日は、姿勢を保ったり、自然な動作をするのに大切な2つの感覚「固有受容感覚」と「前庭感覚」のお話をします。
難しい言葉で、あまり聞きなれない親御さんも多いかもしれませんが、お子さんを想像しながらちょっと聞いてみて下さい。
私たちは視覚や聴覚などの「五感」以外に、自分の体をスムーズに動かすための重要な感覚を持っています。
それは何かというと、
一つ目は「固有受容感覚」です。力加減を調整したり、自分の手足がどこにあるか、どれだけ手足が曲がっているか?を感じる感覚です。
そしてもう一つ、
「前庭覚」というのがあります。これは頭や体の傾き加減や、位置、速度を把握して体のバランスをとる感覚です。
「五感」ももちろん大切ですが、「固有受容感覚」と「前庭感覚」この2つの感覚がうまく働かないと、まっすぐ座るのが難しかったり、走り回って落ち着きがない、動きがぎこちない等の動作の不器用さにつながります。
まだ幼いお子さんですとこれらの感覚が未発達なので、遊びを通してこの2つの感覚刺激をたくさん与えてあげる事が必要なんです。
以下の様な遊びを是非お子さんとやってみて下さい。
☀︎筋肉や関節に「しっかり使っている感」を与える遊びが効果的です。例えば..
押し相撲
お母さんと手と手を合わせて押し合ったり、四つん這いになって「どすこい!」と押し合ったりします。「お母さん強いな〜!」と手加減しながら、全力感を楽しませてあげてください。
人間ぎょうざ(圧迫遊び)
布団やマットで、お子さんを「くるくる」と巻いて「ぎょうざの皮」に見立てます。上から「ぎゅっぎゅっ、美味しくなれ〜」と適度な力で圧迫してあげると、体に意識が向き、心が落ち着きます。
重いもの運び(お手伝い遊び)
ペットボトルの入った買い物袋や、洗濯物のカゴを運んでもらいます。「重たいものを運ぶ」動きは、固有感覚への強力な入力になります。
☀︎頭の位置が動くことで、脳に刺激を送る遊びが効果的です。例えば....
シーツブランコ
大きめのシーツにお子さんを乗せ、お父さんとお母さん(または大人二人)で両端を持って、左右にユラユラ揺らします。
バランスボールがあればバランスボールにお子さんを座らせて揺らしてあげるのも良いですね。
お馬さんごっこ(高い高いの進化版)
お母さんの背中に乗せてハイハイしたり、膝の上に乗せて「バスに乗って揺られてる〜♪」と上下左右に動かしたりします。
布団の山登り・ゴロゴロ転がり
布団を高く積み上げて、そこを乗り越えたり、平らな場所で「鉛筆」のように横になってゴロゴロ転がったりします。回転する感覚は前庭感覚を強く刺激します。
ちなみにうちの2歳と5歳の子はこんな感覚(遊び)が大好きです。ちょっと紹介させて下さい。
大人が床や椅子に座って、1人子供を対面となる様に膝の上にまたがせて乗せます。背中と後頭部をしっかり支えてあげながら子供を前に倒していきます。子供の視界は逆さまになって見える景色が変わりとても喜びます。座ってできるので病院受診の待ち時間なんかに私はよくこれを子供にやります。これは前庭感覚の刺激になりますよ。でも長くても10秒以内には体勢を戻してあげて休憩を挟んでくださいね!
イラストを参考にやってみて下さい。
〜大切なポイント〜
これらの遊びで一番大事なのは、「お子さんが楽しいと感じているか」です。嫌がる時はすぐにやめてあげましょう。「もう一回!」を大切に、お子さんが自分から欲しがる刺激が、今その子にとって必要な刺激です。
お子さんがじっとしていられないと、つい「ちゃんと座っていなきゃダメだよ」と注意をする場面、当然あると思います。それが必要な時もあります。
でもそれはお子さんが自分の体をコントロールしようと一生懸命に練習しているんだと心の中では思ってあげて下さい。
「いま、どんな感覚を求めているのかな?」
そんなふうに一歩引いて観察してみると、新しい発見があるかもしれません。お子さんにとっての「心地よい感覚」を一緒に見つけて、お家や遊ぶ場所では心と体をたっぷり満たしてあげましょう。
まずは、今日のお風呂上がりや寝る前のちょっとした時間に「人間ぎょうざ」でぎゅーっとハグするところから始めてみませんか?
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈