「姿勢が悪い」「よく転んで怪我をする」
そんな我が子の姿を見て、「体幹を鍛えなきゃ」と腹筋や背筋、プランクをさせていませんか?
理学療法士の視点から見ると、そのトレーニングが逆効果になっているかもしれません。
今回は、発達性協調運動障害(DCD)や運動が苦手なお子さんのための、本当の「体幹」の考え方と遊びについて解説します。
1. 「体幹が弱い」の正体は、筋力不足ではない?
「姿勢が悪い=筋肉がない」と考えがちですが、実は半分正解で半分嘘です 。
運動が苦手な子の多くは、筋力が足りないのではなく、「姿勢の立て直しが遅い」ことが本質的な問題です。
私たちの体は、揺れた瞬間に無意識に修正を行いますが、この「反応する力」がうまく働いていないのです 。
2. 筋トレが逆効果になる理由
腹筋やプランクのように「体を固める」練習をやりすぎると、以下のような悪循環に陥ることがあります 。
• 過緊張:
不安からすでに体に力が入りすぎている子に、さらに固める練習をさせると、動きが余計にぎこちなくなる。
• 反応の遅れ:
体を固めてしまうことで、繊細なバランスの修正(微調整)がワンテンポ遅れてしまう。
• 悪循環:
頑張って固める → 余計に転ぶ → もっと頑張る、という負のループへ。
大事なのは、常に固める力ではなく、「必要な瞬間だけ反応できる柔軟な力」です 。
3. 理学療法士がおすすめする「体幹遊び」
「固める」のではなく「反応する」力を育てるために、遊びの中で動的にバランスを整える練習をしましょう。
① クモ歩き・クマ歩き
• やり方: お腹を上に向けたり(クモ)、下に向ければ(クマ)四つん這いで歩きます。
• 効果: 体幹に力を入れつつ、手足を自由に動かす練習になります。これは「ボールを投げる」「走る」といった日常の複雑な動きの土台となります 。
② ボールのトンネル
• やり方: クマやクモのポーズをしている子の下を、大人がボールを転がします。
• 効果: 自分のタイミングではなく、外からの刺激(ボール)に合わせてお尻を上げ下げすることで、より高度な「合わせる動き」が身につきます 。
4. 意外な盲点!「足の裏」をチェックして
体幹を整えたいなら、まずは土台である「足」を見てください 。
足裏の感覚が弱いと、重心が不安定になり、それを補おうとして上半身をガチガチに固めてしまいます。
【お家でできるセルフチェック】
• 足指じゃんけん: グー・チョキ・パーがスムーズにできるか?
• かかと重心: 立っている時、つま先が浮き気味になっていないか?
• 片足立ち: 指をギュッと丸めて必死にバランスを取っていないか?
今日からできる一番のアドバイスは、
「姿勢をピシッとしなさい!」という声かけを減らすことです 。
無理に固めさせるのではなく、親子で楽しく「揺れる」「崩れる」「立て直す」遊びを取り入れて、お子さんの「反応する力」を育んであげてくださいね。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
そんな我が子の姿を見て、「体幹を鍛えなきゃ」と腹筋や背筋、プランクをさせていませんか?
理学療法士の視点から見ると、そのトレーニングが逆効果になっているかもしれません。
今回は、発達性協調運動障害(DCD)や運動が苦手なお子さんのための、本当の「体幹」の考え方と遊びについて解説します。
1. 「体幹が弱い」の正体は、筋力不足ではない?
「姿勢が悪い=筋肉がない」と考えがちですが、実は半分正解で半分嘘です 。
運動が苦手な子の多くは、筋力が足りないのではなく、「姿勢の立て直しが遅い」ことが本質的な問題です。
私たちの体は、揺れた瞬間に無意識に修正を行いますが、この「反応する力」がうまく働いていないのです 。
2. 筋トレが逆効果になる理由
腹筋やプランクのように「体を固める」練習をやりすぎると、以下のような悪循環に陥ることがあります 。
• 過緊張:
不安からすでに体に力が入りすぎている子に、さらに固める練習をさせると、動きが余計にぎこちなくなる。
• 反応の遅れ:
体を固めてしまうことで、繊細なバランスの修正(微調整)がワンテンポ遅れてしまう。
• 悪循環:
頑張って固める → 余計に転ぶ → もっと頑張る、という負のループへ。
大事なのは、常に固める力ではなく、「必要な瞬間だけ反応できる柔軟な力」です 。
3. 理学療法士がおすすめする「体幹遊び」
「固める」のではなく「反応する」力を育てるために、遊びの中で動的にバランスを整える練習をしましょう。
① クモ歩き・クマ歩き
• やり方: お腹を上に向けたり(クモ)、下に向ければ(クマ)四つん這いで歩きます。
• 効果: 体幹に力を入れつつ、手足を自由に動かす練習になります。これは「ボールを投げる」「走る」といった日常の複雑な動きの土台となります 。
② ボールのトンネル
• やり方: クマやクモのポーズをしている子の下を、大人がボールを転がします。
• 効果: 自分のタイミングではなく、外からの刺激(ボール)に合わせてお尻を上げ下げすることで、より高度な「合わせる動き」が身につきます 。
4. 意外な盲点!「足の裏」をチェックして
体幹を整えたいなら、まずは土台である「足」を見てください 。
足裏の感覚が弱いと、重心が不安定になり、それを補おうとして上半身をガチガチに固めてしまいます。
【お家でできるセルフチェック】
• 足指じゃんけん: グー・チョキ・パーがスムーズにできるか?
• かかと重心: 立っている時、つま先が浮き気味になっていないか?
• 片足立ち: 指をギュッと丸めて必死にバランスを取っていないか?
今日からできる一番のアドバイスは、
「姿勢をピシッとしなさい!」という声かけを減らすことです 。
無理に固めさせるのではなく、親子で楽しく「揺れる」「崩れる」「立て直す」遊びを取り入れて、お子さんの「反応する力」を育んであげてくださいね。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈