児童発達支援事業所

新金岡さくらこども園内事業所 step|園生活につながる発達支援のブログ一覧

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集団療育を選ぶ前に考えたいこと 《 後編 》

●個別療育ではできるのに、集団ではできないのはなぜ? 個別療育では、先生の話を聞いて活動に取り組める。順番を待つこともできる。それなのに、園では席を離れてしまったり、みんなと一緒に活動できなかったりする。 そんな姿に、戸惑う保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。 「個別療育ではできているのに、どうして集団ではできないの?」 そう感じることもあると思います。 しかし、個別の場面と集団の場面では、子どもが求められることが大きく異なります。 個別療育では、自分に向けられた先生の言葉を聞きやすく、活動の流れも分かりやすい環境が整っています。一方、集団生活では、先生の話を聞きながら周囲の動きにも気を配り、次に何をするのかを理解し、自分の順番を待つことなど、複数のことを同時に求められます。 つまり、個別の場面でできることが、そのまま集団の中でもできるとは限らないのです。 大切なのは、できていることを評価するだけでなく、どのような環境で、どのような手助けがあれば、その力を発揮できるのかを考えることです。 ●集団に参加する前に、育てておきたい力とは? 集団生活に向けて準備すると聞くと、先生の話を聞く、椅子に座る、順番を守るといった行動を思い浮かべるかもしれません。 もちろん、それらも生活の中で必要になる力です。 しかし、行動の形だけを身につけることが、本当に大切なのでしょうか。 例えば、椅子に座っていても、何をすればよいのか分からず、周囲の様子を見ながら困っている子がいるかもしれません。 反対に、席を離れることがあっても、自分から活動に必要な道具を取りに行こうとしていたり、分からないことを確かめようとしていたりする場合もあります。 表面に見える行動だけでは、その子が何を理解し、何に困っているのかは分かりません。 集団生活につなげていくためには、次のような力にも目を向けたいところです。 ▶分からないことを伝える力:困ったときに、言葉や身振りなどで助けを求められるか ▶人の働きかけを受け止める力:先生の声かけや友だちの誘いに気づき、応じられるか ▶気持ちを切り替える力:好きな活動を終えたり、次の活動に移ったりするときに、どのような支援が必要か ▶相手とやり取りする力:自分の要求を伝えるだけでなく、相手の反応にも気づけるか ▶安心して挑戦する力:失敗したり、思いどおりにならなかったりしたときに、周囲の助けを受けながら再び取り組めるか これらの力は、集団に参加するためだけのものではありません。 自分の思いを伝え、人と関わり、困ったときに周囲の力を借りながら生活していくための土台にもなります。 ●集団に入るタイミングは、何を基準に考える? では、個別療育を続けるのがよいのか、それとも集団療育を始めるのがよいのか。 この判断に、すべての子どもに当てはまる一つの基準があるわけではありません。 大切なのは、「できることが増えてから集団に入る」と考えるのではなく、今の状態でどのような集団環境なら参加しやすいかを考えることです。 大人数の活動では難しくても、少人数であれば友だちの様子を見ながら参加できる子もいます。 活動の内容が分かりやすく示されていれば、安心して取り組める子もいます。 また、先生が近くで声をかけたり、活動の途中で休憩できるようにしたりすることで、参加しやすくなる場合もあります。 このように、子どもの力だけでなく、環境や支援の方法によっても、集団への参加のしやすさは変わります。 集団に参加できるかどうかを子どもだけの課題にせず、活動の人数、時間、内容、周囲の刺激、先生の関わり方なども含めて考えていくことが大切です。 ●集団に参加することが、目的になっていませんか? 私たち大人は、子どもの成長を願うあまり、「みんなと同じようにできること」を目標にしてしまうことがあります。 友だちと一緒に活動する。先生の話を聞く。みんなと同じ時間に行動する。 こうした経験は、確かに大切です。 しかし、集団に参加できているように見えることと、その子自身が活動を理解し、安心して過ごせていることは、必ずしも同じではありません。 困っていても助けを求められず、周囲に合わせることだけで精いっぱいになっている子もいるかもしれません。 反対に、みんなと同じ行動ができなくても、自分なりの方法で活動に関わり、友だちや先生とのやり取りを楽しんでいる子もいます。 私たちが目指したいのは、ただ集団の中にいられることではなく、その子が安心して人と関わり、自分の力を発揮しながら経験を広げていけることです。 そのためには、子どもに集団への適応を求めるだけでなく、集団の側にも、その子が参加しやすくなる工夫が必要です。 ●その子に合った一歩を、一緒に考える 集団の中で活動できるようになってほしい。 その願いは、お子さんのこれからを考える保護者の方にとって、ごく自然な思いだと思います。 だからこそ、集団療育を選ぶときには、「集団に入ればできるようになるだろう」と期待するだけでなく、今のお子さんが何を理解し、何に困り、どのような支援を必要としているのかにも目を向けてみてください。 個別療育で確認できることもあれば、実際の集団生活の中で初めて見えてくることもあります。 一方だけで判断するのではなく、それぞれの場面で見えてきた姿をつなぎ合わせることで、必要な支援が少しずつ明確になっていきます。 「集団に入れるようにするには、何を練習すればよいのか」だけでなく、「この子が集団の中で安心して過ごし、学んでいくためには、何が必要なのか」。 その視点を大切にしながら、お子さんに合った環境と支援を一緒に考えていけたらと思います。

新金岡さくらこども園内事業所  step|園生活につながる発達支援/集団療育を選ぶ前に考えたいこと 《 後編 》
教室の毎日
26/11/04 12:10 公開
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集団療育を選ぶ前に考えたいこと 《 前編 》

●集団の中で活動できるようになってほしい。 「お友だちと一緒に楽しく活動してほしい」 「先生のお話を聞いて、みんなと同じ活動に参加できるようになってほしい」 お子さんの成長を願う保護者の方にとって、集団の中で過ごす姿は、気になることの一つではないでしょうか。 そのため、集団での活動が苦手なお子さんに対して、集団療育を受ければ、少しずつみんなと一緒に活動できるようになるのではないかと考えることもあると思います。 もちろん、集団の中で経験できることはたくさんあります。 一方で、集団に参加する経験を重ねることと、集団の中で安心して活動できる力が育つことは、必ずしも同じではありません。 ●集団に入る前に、確認しておきたいこと 例えば、みんなが椅子に座って活動しているときに、一人だけ席を離れてしまう子がいたとします。 その姿だけを見ると、「集団での活動が苦手なのかな」「もう少し練習が必要なのかな」と感じるかもしれません。 しかし、背景にはさまざまな理由が考えられます。 • 先生の話を聞いても、何をすればよいのか分からない • 活動の見通しが持てず、不安を感じている • 周囲の音や人の動きが気になり、集中しにくい • 座って待つことや、身体を思うように調整することが難しい • 困ったときに、先生に助けを求める方法が分からない 同じように席を離れる姿であっても、必要な支援は一人ひとり異なります。 大切なのは、席に座れるかどうかだけではなく、なぜその行動が起きているのか、どのような支援があれば参加しやすくなるのかを考えることです。 ●個別療育で見えてくる、その子の力 個別療育では、周囲の刺激や集団全体の進行に左右されにくい環境で、お子さんの様子を丁寧に確認することができます。 例えば、次のような点です。 • 理解する力:言葉や視覚的な手がかりから、何をするのか理解できるか • 見通しを持つ力:活動の始まりや終わり、次にすることが分かると安心できるか • 自分で取り組む力:大人の促しがなくても、自分から行動を始められるか • 気持ちや行動を調整する力:待つ、切り替える、困ったときに助けを求めることができるか • 人と関わる力:大人とのやり取りの中で、要求や気持ちを伝えたり、相手の働きかけに応じたりできるか これらは、集団活動を避けるために確認するものではありません。 集団の中でどのような場面に難しさが生じるのか、どのような配慮や支援があれば力を発揮できるのかを考えるための大切な手がかりです。 ●個別療育だけで、集団に必要な力が身につくのでしょうか? ここで誤解したくないのは、個別療育を十分に受けてからでなければ、集団療育に参加できないということではありません。 人との関わり方や、友だちと一緒に遊ぶ楽しさ、順番を待つ経験などは、実際の集団の中だからこそ学べることもあります。 一方で、集団の刺激が強すぎたり、活動の内容が理解できなかったりすると、経験を積むことそのものが負担になってしまう場合もあります。 そのため、個別療育でお子さんの得意なことや難しいことを把握しながら、必要に応じて少人数での活動や、見通しを持ちやすい集団活動へと経験を広げていく方法も考えられます。 大切なのは、個別か集団かという二者択一ではなく、今のお子さんに合った環境から始め、必要な経験を少しずつ広げていくことです。 ●「集団に参加できること」の先にあるもの 私たちが考えたいのは、みんなと同じように行動できることだけが、成長の目標なのだろうかということです。 集団の中で過ごすためには、活動のルールを理解することだけでなく、自分の気持ちを伝えること、困ったときに助けを求めること、安心してその場にいられることも大切です。 そして、子どもによっては、参加の仕方や必要な配慮が異なっていてもよいはずです。 保護者の方が願う「みんなと一緒に活動できるようになってほしい」という思いを大切にしながら、その願いを実現するために、今どのような経験が必要なのかを一緒に考えていきたいと思います。 集団に入れるかどうかだけで判断するのではなく、集団の中でその子らしく過ごし、学び、人と関わっていくために何が必要なのか。 その視点を持つことが、お子さんに合った療育を考える第一歩になるのではないでしょうか。

新金岡さくらこども園内事業所  step|園生活につながる発達支援/集団療育を選ぶ前に考えたいこと 《 前編 》
教室の毎日
26/11/02 12:29 公開

こども園の中にある児童発達支援だからできること

「お友だちと一緒に遊べるようになってほしい」 「みんなと同じ活動に参加できるようになってほしい」 「入園までに、集団生活に慣れてほしい」 お子さまの成長を願う中で、このような思いを抱いている保護者の方も多いのではないでしょうか。 言葉で気持ちを伝えることが難しかったり、興味が次々と移ったり、集団活動への参加が難しかったり。 そんな姿に不安を感じることもあると思います。 ●療育での経験を、園生活につなげる 児童発達支援では、一人ひとりの発達に合わせて、遊びやさまざまな活動を通して成長を支えていきます。 大切なのは、療育の時間だけでできるようになることではなく、その経験を実際の生活につなげていくことです。 好きなおもちゃを通して大人と一緒に遊ぶ。相手の動きをまねる。自分の思いを身振りや言葉で伝える。 こうした経験を積み重ねることで、人と関わる楽しさを知り、少しずつ友だちとの遊びや集団活動へと経験を広げていきます。 ●こども園の環境を活かした支援 stepの強みは、こども園の中にある児童発達支援事業所であることです。 個別の療育を大切にしながら、こども園の環境も活かし、同年齢の子どもたちと過ごす経験を通して、園生活につながる力を育てていきます。 • 友だちへの関心を広げる:友だちの遊びを見たり、動きをまねたり、一緒に遊ぶ経験を重ねます。 • 集団活動への参加を促す:手遊びや運動遊びなど、参加しやすい活動から少しずつ経験を広げます。 • 生活に必要な力を育てる:片付けや移動、活動の切り替えなどを、分かりやすい声かけや環境の工夫によって支えます。 最初からみんなと同じようにできることを求めるのではなく、その子に合った方法で参加できることを大切にしています。 ●「できない」ではなく、「どうすればできるか」 集団活動が難しい背景には、活動の内容が分かりにくい、自分の気持ちをうまく伝えられない、次に何をするのか分からないなど、さまざまな理由が考えられます。 stepでは、お子さまの行動だけを見るのではなく、その背景に目を向け、どのような関わりや環境の工夫があれば力を発揮できるのかを考えます。 一人ひとりの「今できること」を大切にしながら、これからの成長につなげていきます。 就園前のお子さまも、地域のお子さまも 「入園後、みんなと一緒に過ごせるかな」 「お友達とうまく関われるかな」 そんな不安を一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。 こども園の中にある環境を活かしながら、療育での経験を園生活や日々の暮らしにつなげる。それがstepの目指す発達支援です。 児童発達支援・保育所等訪問支援 step 地域のお子さまのご利用もお待ちしています。お子さまの発達や園生活について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

新金岡さくらこども園内事業所  step|園生活につながる発達支援/こども園の中にある児童発達支援だからできること
教室の毎日
26/10/19 14:38 公開

走るだけで十分? 幼児期に経験したい、さまざまな体の動き

子どもたちは、走ったり、追いかけっこをしたり、元気いっぱいに体を動かして遊びます。 では、走る以外に、どのような体の動きを経験しているでしょうか。 ぶら下がる、よじ登る、押す、引っ張る、自分の体を支える。こうした動きも、子どもが自分の体の使い方を学んでいく大切な経験です。 ●歩けるようになってからも、体は育ち続ける 赤ちゃんは、寝返りやハイハイ、つかまり立ちを経て、少しずつ歩けるようになります。しかし、歩けるようになったら体の発達が完成するわけではありません。 姿勢を保つ力、バランスを取る力、力加減を調整する力、手足を協調させて動かす力などは、遊びや日々の生活の中で少しずつ育っていきます。 走ることが得意でも、遊具にぶら下がることが苦手だったり、段差を下りるときに慎重になったりする子もいます。 同じように体を動かしているように見えても、得意な動きや難しさは一人ひとり違います。 ●さまざまな動きを経験できる環境を 雲梯やジャングルジム、登り棒などの遊具では、走るだけでは経験しにくい「ぶら下がる」「登る」「体を支える」といった動きが生まれます。 遊具や生活環境、遊び方によっては、こうした動きを経験する機会が限られることもあります。 もちろん、安全への配慮は欠かせません。大切なのは、危険を避けるだけでなく、子どもの発達や力に合った環境を整え、さまざまな動きに挑戦できる機会をつくることです。 高い遊具に登ることだけが大切なのではありません。低い段差を上り下りする、床に手をついて体を支えるなど、身近な動きにも体を使う経験があります。 ●親子のふれあいも、体を動かす楽しさにつながる 特別な運動遊びだけが、体を動かす機会ではありません。 抱っこや膝の上で揺れる遊び、親子で向かい合って体を動かす遊びなど、日常のふれあいの中にも、体の向きや揺れを感じる経験があります。 安心できる大人に支えてもらいながら、揺れたり、体を動かしたりする。その心地よさや楽しさを親子で共有することも、大切な時間です。 こうしたふれあいだけで運動能力が高まるわけではありませんが、安心できる関係の中で体を動かす楽しさを味わうことは、遊びへの意欲にもつながります。 ※遊びは年齢や発達、体調に合わせ、安全を最優先に行いましょう。首や頭を強く揺らしたり、不安定な姿勢で高く持ち上げたりすることは避けてください。 ●毎日の遊びの中に、体を育てるヒントがある 家庭でも、クッションを乗り越える、箱を押す、タオルを引っ張り合う、動物のまねをして歩くなど、身近な遊びでさまざまな動きを経験できます。 大切なのは、難しい運動をさせることでも、上手にできるようにすることでもありません。 子どもがどのように体を動かし、何を楽しみ、どんな動きに難しさを感じているのか。その姿に目を向けることが、成長を理解する手がかりになります。 ●子どもの動きから、その子に合った支援を考える 同じ遊びでも、足元を見ながら慎重に進む子、勢いよく動き出す子、体を支えることに難しさを感じる子など、その姿はさまざまです。 stepでは、できる・できないだけで判断せず、子どもの動きや反応を観察し、どのような経験や関わりが必要なのかを考えます。 体を動かす遊びを通して、一人ひとりの発達や得意なこと、難しさに目を向け、その子に合った支援につなげていく。 運動が上手になることだけでなく、自分の体を知り、さまざまな動きを楽しみながら、生活の中で使える力を育てること。 それが、stepが大切にしている運動療育の考え方です。

新金岡さくらこども園内事業所  step|園生活につながる発達支援/走るだけで十分? 幼児期に経験したい、さまざまな体の動き
教室の毎日
26/10/15 13:18 公開

園ではできる、家でもできる…はず…

「家では、何度言っても言うことを聞いてくれません…」 「着替えもなかなかしてくれなくて……」 「切り替えが難しくて、毎日大変です」 そんな家庭での悩みを園の先生に相談したら、 「園ではできますよ」と言われた…。 「園でできたので、家庭でも少し見てあげてください」と言われた…。 いくら言ってもできないんですけど……。 「園ではできるので、家でもできるはずですよ」 そんな言葉を聞いて、 「どうして家ではできないんだろう?」 「私の関わり方が悪いのかな?」 「家では甘えているだけなのかな?」 と悩んだことはありませんか? でも、園でできていることが、家庭でも同じようにできるとは限りません。 園では、先生の声かけがあったり、お友だちが一緒に動いていたり、「次はこれをする」という流れが決まっていたりします。 一方、家庭では、園で頑張った後で疲れていることもあります。 同じ「片付ける」「着替える」という行動でも、環境が変われば難しさも変わります。 だから、「できるのに、やらない」と考えるのではなく、「園では、なぜできているんだろう?」と考えてみることが大切です。 ・先生が声をかけるとできる ・お友だちと一緒ならできる ・次にすることが分かるとできる ・時間に余裕があるとできる など、その子が「できる条件」が見えてくることがあります。 その条件が分かれば、家庭でも同じように環境を整えたり、声のかけ方を工夫したりすることができます。 また、園で頑張っている分、家では安心して甘えたり、気持ちを出したりしていることもあります。 「わがまま」「甘え」と決めつける前に、 「なぜ、この場面では難しいのかな?」と考えてみましょう。 子どもの「できない」を責めるのではなく、 「どうすればできるようになるのか」を一緒に考えることが、子どもを理解する第一歩です。園でできていることは、その子が持っている大切な力です。 その力を家庭でも発揮できるようにするために、「できる・できない」ではなく、「どんなときならできるのか」を見てみませんか。

新金岡さくらこども園内事業所  step|園生活につながる発達支援/園ではできる、家でもできる…はず…
教室の毎日
26/10/08 17:40 公開
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