たとえわが子が、絵や字が書けなくても。美術の先生が教えてくれた大切なこと

ライター:シアン
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幼稚園で、美術展覧会の企画がありました。絵や工作などを出品する事になりましたが、我が子は、絵も字も描けません。出品する作品は無いと諦めていたその時、美術教師がとった行動に驚きと感動が…。そのおかげで、我が子は 立派な作品を出品する事ができたのでした。さて、その作品とはいったい どんなものだったのでしょうか?

作品を展示しよう!でも息子は…

息子の幼稚園には、美術の先生が時々やって来て、子どもたちと いろいろな遊びをしていました。
ある時、子どもたちの美術作品を展示する事になり、それぞれに作品を作り始めました。

絵を描く子ども、文字を書く子ども、工作をする子ども。ですが、我が子は絵も字も書けません。
美術作品などできるわけがない、と私は最初から諦めて他人事のように思っていたのでした。

美術の先生が一言

息子は鉄道模型が大好き。
どんどん繋げて、長い長い線路を作って遊んでいました。そのレールの長さは、部屋いっぱいにどこまでも広がっていたのです。

その様子を見て美術の先生が一言。

「この線路そのものが、彼の作品ですね!」

そう言って、写真を撮ってくださり、展覧会で飾って下さったのでした。

息子は、みんなと同じように、自分の作品を展示する事ができたのでした。
私はとても驚き、感動していました。

作品とは、その子どもの行動や遊びの中にあるものなのだ…と。
息子がつくったプラレールの線路
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何気ない遊びも、しっかり見守りたい

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プラレールを繋げる姿をみて、「作品を作っている」などと考えたことはありませんでした。
だからこそ、この一言に驚いたと同時に、遊びは子どもにとって大切な時間なのだと、気づいたのでした。

子どもが 一心不乱に遊んでいる時、時間が来たからと遊びを止めてしまう事は、よくある事だと思います。
同じ遊びの繰り返しや意味のない遊びに、つい親はイライラしたり怒ってしまったり。

子どもの何気ない遊びも、大切な「作品」。
子どもの遊びの中には、アートがたくさん詰まっています。 遊びそのものが、アートなのかもしれません。

そして、この遊びから何かを学び、心を育てているのだと信じて、優しい気持ちで見守っていけたら、とても素敵なことですね。
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