【お家で療育】ルール理解に最適!アナログゲームのススメ[2~6歳向け]

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アナログ療育アドバイザー松本太一です。
アナログゲームとは、カードゲームやボードゲームなどのコンピューターを使わないゲームのこと。親子の関係を深めたり、お子さんの社会性を伸ばすのに最適です。今回は2歳から6歳くらいまでのお子さんを対象に、集団遊びに欠かせない「ルールの理解」を促すゲームをご紹介します。

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松本太一
アナログゲーム療育アドバイザー
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ゲームで社会性が身に付く?!

私は普段、発達障害のあるお子さんにアナログゲームを用いたコミュニケーション療育を行っています。

親御さまからは「一人遊びになってしまう」「なかなか集団に入れない」といったお悩みをいただきます。

なぜ集団遊びへの移行が大切なのでしょう?
それは、子どもが集団遊びを通じて社会性を身につけていくからです。

「遊び」は他者と対等な目線でコミュニケーションをする、最初の機会です。
自分の意見を伝え、他者の意見を受け入れる。その基礎となるのが「遊びのルール」です。

ですから、
ルールを理解し、お友達と共有して遊べるようになってはじめて、楽しんで集団参加をすること可能になるのです。

今回は、一人遊びから集団遊びへの移行が進む2歳~6歳ころのお子さんを主な対象に、「ルールを理解する」ことを楽しく学べるゲームをご紹介します。

【スティッキー】で一人遊びから集団遊びへ移行しよう!

今回ご紹介するゲームは、まだ一人遊びの段階にあるお子さんに最適な「スティッキ―」

スティッキ―は、
「ルールを覚えて1対1から集団へ」
この流れが非常につくりやすいところがお勧めです。

【遊び方】

 ① 3色の太さが異なるスティックを束ね、タワーのように立てる
 ② プレイヤーはサイコロを振る
 ③ 出た目と同じ色のスティックを抜き取る
 ④ タワーが倒れたら負け

「棒を抜く」という行動と
「タワーが倒れた」という結果が、シンプルでわかりやすく、ルールについて学ぶのに適しています。

また、「倒れる」「崩れる」など
目の前のものがわかりやすく変化することは、この年齢のお子さまの「楽しい!」に非常にマッチしています。
順位を競うものやすごろくなどよりも、お子さんの参加が促しやすいのです。



ご家庭でゲームを選ぶ際も、スティッキ―のような 
 手順がシンプル!
 勝ち負けもシンプル!
というアイテムを探すと良いでしょう。
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「学び始め」そのとき大人がすべき事とは?

集団遊びの経験がないお子さんは
まずは大人と1対1で遊び、ルールの理解を促すのがよいでしょう。

一緒に遊ぶ大人には、重要な役割があります。
それは、率先してメリハリのあるリアクションをとることです。

子どもがタワーを倒さず棒を抜く事に成功したら、
その都度「やったね◯◯ちゃん!」と、ややおおげさなくらいに言葉や拍手で盛り上げます。

反対にタワーを倒してしまったときは
「うわ~失敗!」と、ややオーバー気味に残念がります。

なぜ失敗も含めて大きくリアクションする必要があるのでしょう?
失敗はそっとしておいたほうがいいのでしょうか?

その理由は、大人のリアクションを見て、ゲームのルールも理解していけるからです。

成功したとき、失敗したときのリアクションをみて「タワーを倒さず棒を抜くことが成功で嬉しいこと!」「倒してしまうことが失敗で悔しいこと!」と明確に理解していきます。

また、大人が率先して「やったー!」「悔しい!」と感情を出す姿をみて
子ども自身も、「わー!」「やった!」「もう1回!」とゲームそのものの楽しみ方も学んでいけるのです。

ここで少し、私が担当したお子さんの話をしましょう。

最初のうちは、言われるがままに、ただ棒を抜いていたAくん。
勝ち負けが決まっても、さほど表情に変化はありません。

私はリアクションの強弱をつけて参加。タワーが崩れると大げさに悔しがり、成功すれば本気で喜びました。


すると、何度か繰り返した後、Aくんに変化が。失敗すると残念そうな顔を見せてくれるようになりました。
これは、何が失敗なのかわかるようになってきた証拠、つまりルールが理解でき、勝ち負けを楽しめるようになってきたのです。

いよいよ集団参加。ちょっと待った!!大人の仕事はまだあります。

ゲームの手順と成功・失敗が理解できたら準備完了です。
いよいよお友達と一緒にトライしても良いころと言えるでしょう。

ここに一つ大事なポイントがあります。

お友達が遊んでいる輪の中に誘うのではなく、その子が遊んでいるところに他のお友達を呼び集めるのです。
1対1ではじめたこの遊びに、参加者を増やしていく。集まらない場合は他の大人でもいいでしょう。

これまで一人遊びだった子は、集団遊びの面白さを知らない場合が多く、参加を促しても応じないことがあります。
ついつい、他のお友達が輪になって遊んでいるところに参加させようと思いがちですが、お友達を巻き込む形で、集団遊びの初めの一歩を作ってあげましょう。
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ルール理解と集団参加、ちょっとした工夫で変わる!

ルール理解が苦手、集団で遊べない、一人遊びが多い…。

そんなお子さんの発達が気になる場合でも、
その子らしいステップを踏んでいけば、集団に参加しお友達との遊びを楽しんでいける事が多いと感じています。

その子らしいステップとは、「発達段階に合わせた遊び」と「大人の適切なサポート」。
大人のサポートといっても、大がかりなものではなく、遊びの中のちょっとした工夫だったりするのです。

今回は、ルールの学び始めに最適な「スティッキ―」をご紹介しました。
「メリハリのあるリアクション」そして「他の子を遊びに招待する」、この2つを取り入れながら、ぜひご家庭でも実践してみてはいかがでしょうか。
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