小学生になり、集団参加も安心…と思いきや

指示や場面に応じて着席することや、長い時間座ることに慣れてきた娘。

しかし、いざ就学すると、今度は別の問題が生じてきました。それは、みんなが手を挙げるのを見て、解からない問題でもつられて手を挙げてしまうことでした。

そんなとき、娘の「聞く力」を伸ばしたのはフルーツバスケットだった

この問題を療育の先生に相談したところ、「指示の聞き分けを、ゲーム感覚で練習してみましょう」とアドバイスをもらいました。

さっそく家で練習です。フルーツバスケットの応用で、方法は簡単です。

・家族4人(2人以上が良いです)で、それぞれ違う種類の果物を持ちます。

・司会の人を決め、その人に「みかんを持ってる人~?」と聞いてもらい、実際に持ってる人だけが返事をして手を挙げます。

・手に持つのは、子どもが理解していれば、果物でなくても構いません。参加人数が多ければ、何名かは同じ種類を持った方が、より実戦向きかもしれません。

最初は、授業中と同様に戸惑いながらも、周囲と一緒に手を上げていた娘。

間違えたときには「あれ?今はみかんだっけ?」など、司会が言った言葉を確認できるような声かけをすると、娘も自分で間違いに気付けるようでした。

このゲームも、学習というよりは、ちょっとした息抜きの時間に、遊ぶ感覚で取組んでいました。このような時間を家族で楽しみながら、繰り返していくうちに、少しずつ指示の聞き分けができるようになっていきました。

子どもが学ぶことを楽しめるように

学校で役に立ちそうな方法を例に挙げてみましたが、コツは楽しくゲーム感覚で練習することです。

療育先などでアドバイスをもらうと、つい結果を求めてしまいがちだと思います。しかし、親の気持ちを優先し、子どもの「やりたい気持ち」を置いてきぼりにしては、学習そのものが、嫌な時間に変わるかもしれません。

成長を待つことが、結果として子どもの主体性を伸ばし、学習意欲につながるのではないでしょうか?

我が家では、楽しさの中でいつの間にか学校生活にも順応できるようになった

そのような関わりや取組みを、心がけています。
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