周囲には「障害は完治した」と思われた。でも自分の心の中には違和感があった
多くの支援と私自身の努力により、学校の成績や友達関係などの問題は解決していきました。
これにより、先生も母も「学習障害は完治した」と思ったそうです。特に母は、障害に対する忌避感も重なって、私に「障害がある」とハッキリと伝えることはしませんでした。
これでめでたしめでたし…のように見えて、実はそうではありませんでした。
確かに目に見えて明らかな問題は解決しましたが、私は他人と打ち解けることが苦手で、周りとは何とも言えない壁を感じ続けていました。
例えるなら私と他人の間には常にガラスの壁があり、わかり合えず、私の声は向こう側に届いていないようでした。この壁に、長い間私は1人で悩まされていました。
「障害は完治した」という周囲の認識は、成人してからの私の生活にも大きな影響を与えることになります。
これにより、先生も母も「学習障害は完治した」と思ったそうです。特に母は、障害に対する忌避感も重なって、私に「障害がある」とハッキリと伝えることはしませんでした。
これでめでたしめでたし…のように見えて、実はそうではありませんでした。
確かに目に見えて明らかな問題は解決しましたが、私は他人と打ち解けることが苦手で、周りとは何とも言えない壁を感じ続けていました。
例えるなら私と他人の間には常にガラスの壁があり、わかり合えず、私の声は向こう側に届いていないようでした。この壁に、長い間私は1人で悩まされていました。
「障害は完治した」という周囲の認識は、成人してからの私の生活にも大きな影響を与えることになります。
障害を受け入れた今、保護者や学校に思うこと
障害があっても、今後も社会で生きていく以上、学校など何かしらの社会的な集団に所属しておく必要はあると思います。
でも自我が確立していない幼少期に、所属している集団で自分の存在を認めてくれる人がいないと、本人が自分を認められず、社会で生きていくことは困難になってしまうかもしれません。
ありのまま生きる姿を、「障害」としてではなく「個性」として接してくれる人がいれば、その子にしかない才能を発揮して力強く生きてくれるでしょう。
私はいじめも経験しましたが、個性の一部として周囲の人に受け入れられていたため、自分を異常だなどと追い込んだり、できないことや失敗したことを障害のせいにすることはありませんでした。
そこで、発達障害のお子さんを持つ親御さんへ、発達障害の当事者としてお願いがあります。
どうか皆さんには、お子さんの最大の理解者になって欲しいと思います。
良くいわれている事だとは思いますが、発達障害=悪いことではありません。
だから、悔やむことも、恥じ入ることも、責められることも何一つありません。悪い方向に傾くのか良い方向に傾くのか、それはこれからの行動次第です。
でも自我が確立していない幼少期に、所属している集団で自分の存在を認めてくれる人がいないと、本人が自分を認められず、社会で生きていくことは困難になってしまうかもしれません。
ありのまま生きる姿を、「障害」としてではなく「個性」として接してくれる人がいれば、その子にしかない才能を発揮して力強く生きてくれるでしょう。
私はいじめも経験しましたが、個性の一部として周囲の人に受け入れられていたため、自分を異常だなどと追い込んだり、できないことや失敗したことを障害のせいにすることはありませんでした。
そこで、発達障害のお子さんを持つ親御さんへ、発達障害の当事者としてお願いがあります。
どうか皆さんには、お子さんの最大の理解者になって欲しいと思います。
良くいわれている事だとは思いますが、発達障害=悪いことではありません。
だから、悔やむことも、恥じ入ることも、責められることも何一つありません。悪い方向に傾くのか良い方向に傾くのか、それはこれからの行動次第です。
次回は
いじめや学習障害を乗り越えた私ですが、自分自身に障害があるとは認識しておらず、障害と向き合うことをしていませんでした。このことが将来に影響を及ぼすこととなります。
次回は私が大人になってから仕事をするにあたり、ぶつかった困難についてお話します。
次回は私が大人になってから仕事をするにあたり、ぶつかった困難についてお話します。
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