授業中にぐらぐら揺れる…「常同行動」の理由を息子に聞いてみた
ライター:鈴木希望
学校が大好きな息子(ハル)は小学1年生。毎日楽しそうに学校に通っていますが、それでもストレスはあるようで…。そんな時、学校の先生と面談でお話しする機会がありました。そこで教えてもらったのは、息子の意外なストレス緩和方法でした。
先生から聞いた、息子なりのストレス緩和方法が…
アスペルガー症候群の息子(ハル)は現在小学1年生。先日、息子が通う小学校で、担任の先生との個人面談がありました。
先生曰く、「ハル君はストレスを感じる場面になると、体をぐるんぐるんと揺らし始めることがあります。」とのこと。
「ああ、常同行動が出ているのだなぁ」などと思いつつお話を伺っていました。
常同行動とは、不安やストレスを感じた時などに、落ち着くため無意識に行う行動なのだそうです。
さて、この常同行動への適切な対応方法ですが、調べてみたら下記のような記述がありました。
先生曰く、「ハル君はストレスを感じる場面になると、体をぐるんぐるんと揺らし始めることがあります。」とのこと。
「ああ、常同行動が出ているのだなぁ」などと思いつつお話を伺っていました。
常同行動とは、不安やストレスを感じた時などに、落ち着くため無意識に行う行動なのだそうです。
さて、この常同行動への適切な対応方法ですが、調べてみたら下記のような記述がありました。
自閉症児には「常同行動」が見られます。
常同行動の例としては、手をひらひらさせる、身体を揺らす、顔をしかめる、手で何かを叩き続ける、奇声をあげる、などがあります。
そもそもその常同行動が、危険だったり周りに迷惑をかけたりと、不利益になっているのかを考えてみましょう。
常同行動やこだわりで自分を落ち着けている場合、それを静止することで、ストレスが溜まってパニックを起こすこともあります。
授業中にこうした行動が現れると、つい「まじめに聞いていない」「ふざけている」と受け取ってしまう先生もいるかもしれませんが、
担任の先生は「不利益がない場合、無理して止める必要はない」との旨、ご理解下さっています。
息子が常同行動を起こしたらストレスのサインと捉え、不快感は無いか、話が理解できずに困っていないか等、声がけしてくれるようで、おかげで息子は楽しい学校生活を送ることができています。
担任の先生は「不利益がない場合、無理して止める必要はない」との旨、ご理解下さっています。
息子が常同行動を起こしたらストレスのサインと捉え、不快感は無いか、話が理解できずに困っていないか等、声がけしてくれるようで、おかげで息子は楽しい学校生活を送ることができています。
本当にストレス軽減のためだけ?息子に聞いてみた。
さて、常同行動はストレスを和らげたり落ち着いたりするためとわかりましたが、果たしてそれだけなのでしょうか?
息子は突然立ち上がり、くるくると回り始めることが時々あります。先日も回っていたので何のためにやっているのか質問してみました。
ハル「うーん、暇だから」(回りながら)
私「暇でもさ、あえてこれをやるのはどうしてかなあ?」
ハル「楽しいから。景色の見え方が変わって、体がふわふわするのが面白い(回りながら)…あとね」(止まる)
私「?」
ハル「止まってから、どれだけまっすぐ歩けるか、試すのも面白い」(歩きながら)
私「…すげえ、結構まっすぐ歩けるのねお前さん。っていうか何その訓練」
確かに暇というストレスを和らげるために始めたことかもしれません。
でも息子の話を聞くと、必要に迫られてやっているというよりは、楽しんで遊んでいるようにも思えました。
息子は突然立ち上がり、くるくると回り始めることが時々あります。先日も回っていたので何のためにやっているのか質問してみました。
ハル「うーん、暇だから」(回りながら)
私「暇でもさ、あえてこれをやるのはどうしてかなあ?」
ハル「楽しいから。景色の見え方が変わって、体がふわふわするのが面白い(回りながら)…あとね」(止まる)
私「?」
ハル「止まってから、どれだけまっすぐ歩けるか、試すのも面白い」(歩きながら)
私「…すげえ、結構まっすぐ歩けるのねお前さん。っていうか何その訓練」
確かに暇というストレスを和らげるために始めたことかもしれません。
でも息子の話を聞くと、必要に迫られてやっているというよりは、楽しんで遊んでいるようにも思えました。
「こんなところまで似ていた!」私の母に言われて気付いたこと
また、息子を連れて私の実家に遊びに行ったときも、いきなりくるくる回り出したことがありました。
母「また回ってるね、ハル。目が回らないもんなのかね?」母が感心したように呟きました。
私「ああ、この前聞いたんだけどね、それも含めて楽しんでるんだって」
母「ノゾミも楽しかったの?」
私「へ?」
母「あんたもハルぐらいのとき、あんなふうにしょっちゅう回ってたよ」
私「そうなの!?」
指摘されるまですっかり忘れていましたが、私も過去に息子と同じ行動をしていたのです!
母「思い出した?で、どうだった?」
私「あー…うん、楽しかった気がする」
母の問いに曖昧に答えながらも、「こんなところまで似てしまうのか!やっぱり親子なんだなぁ」と笑ってしまった私。
そして、今私がくるくる回らないということは、いずれ息子も回らなくなるのかもしれません。
そう思うと期間限定の催しを見ているような、妙にありがたい気分になってきたのでした。
母「また回ってるね、ハル。目が回らないもんなのかね?」母が感心したように呟きました。
私「ああ、この前聞いたんだけどね、それも含めて楽しんでるんだって」
母「ノゾミも楽しかったの?」
私「へ?」
母「あんたもハルぐらいのとき、あんなふうにしょっちゅう回ってたよ」
私「そうなの!?」
指摘されるまですっかり忘れていましたが、私も過去に息子と同じ行動をしていたのです!
母「思い出した?で、どうだった?」
私「あー…うん、楽しかった気がする」
母の問いに曖昧に答えながらも、「こんなところまで似てしまうのか!やっぱり親子なんだなぁ」と笑ってしまった私。
そして、今私がくるくる回らないということは、いずれ息子も回らなくなるのかもしれません。
そう思うと期間限定の催しを見ているような、妙にありがたい気分になってきたのでした。
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