新版K式発達検査とは?検査方法や費用などをご紹介します

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発達検査は、子どもの発達の水準や偏りを捉えることを目的として作られた検査の一つで、発達支援や学習指導など様々な場面で利用されています。自閉スペクトラム症など、発達の遅れや偏りのある子どもの状態を把握することにも使われています。この記事では、発達検査として使用されることの多い新版K式発達検査2001の概要や、検査にかかる費用などをご紹介します。

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発達障害のキホン
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目次 新版K式発達検査とは? そもそも「発達検査」とは?「知能検査」との違い 新版K式発達検査の特徴 新版K式発達検査の対象や実施頻度 新版K式発達検査の検査方法 検査を受ける前にまずは専門機関で相談を 新版K式発達検査の受検方法・費用など 発達評価(アセスメント)について 検査報告書の活用 まとめ

新版K式発達検査とは?

新版K式発達検査は、子どもの心身の発達の度合いを調べ、それを療育などの子どもの発達支援に役立てるための検査です。

1951年に嶋津峯眞、生澤雅夫らによって、京都市児童院(1931年設立、現・京都市児童福祉センター)で開発されました。発達の遅れや偏りを多面的に評価するもので、検査の結果は発達障害の診断や療育などの場で活用されています。

新版K式発達検査の歴史をたどると、1980年に「新版K式発達検査」が刊行されたときの適用年齢は0歳~10歳でしたが、1983年の「新版K式発達検査増補版」では、12歳、13歳までに拡張され、さらに2001年に刊行された「新版K式発達検査2001」では成人までに拡張されていることが分かります。このように、新版K式発達検査は改訂を重ねながら、徐々に適用年齢が拡張されてきています

この記事では、新版K式発達検査2001について紹介していきます(以下、新版K式発達検査と表記します)。

そもそも「発達検査」とは?「知能検査」との違い

発達検査は心理検査の一つであり、おもに、乳幼児の発達状態を適切に把握するための判断材料として使われています。発達検査と同じように使われている心理検査に知能検査というものがあります。知能検査と発達検査の違いはなんでしょうか。

知能検査もまた、発達の遅れや偏りの評価に使われ、発達検査と同様、発達支援や学習指導の方向性を決めるヒントを得ることに活用されています。知能検査の代表的なものとして、WISCや田中ビネーがあります。

発達検査と知能検査の違いのひとつは適用年齢であり、知能検査と違い、発達検査は乳児を対象とすることができます。また、、知能検査は特に物事の理解や課題の解決といった認知能力を中心に評価するものですが、発達検査は身体や社会性を含めた幅広い領域にわたる評価をするものとなっています。

検査による違いがありますが、知能検査の結果は、知的発達の水準を年齢で示した精神年齢(Mental Age:MA)や、知能指数(Intelligence Quotient:IQ)といった数値によって表されます。

一方、新版K式発達検査では、発達水準を年齢で示した発達年齢(Developmental Age:DA)と実際の年齢の比である発達指数(Developmental Quotient:DQ)によって表されます。

知能検査の適用年齢はおおむね2〜3歳以上ですので、乳児期の子どもや発達の遅れが著しい子どもの場合は発達検査を用います。また、発達検査は認知能力だけでなく、後述のように発達を多面的に捉えるものとなっていますので、知能検査とは目的に応じて使い分けることとなります。
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新版K式発達検査の特徴

新版K式発達検査では、子どもの発達の水準や偏りを「姿勢・運動」(P-M)、「認知・適応」(C-A)、「言語・社会」(L-S)の3領域から評価します。なお、3歳以上では「認知・適応」面、「言語・社会」面に重点を置いています。

また、乳幼児向けの検査用具には、振ると音が鳴るガラガラや積木、ミニカーといった乳幼児にとってなじみのある材料が使われています。このような検査用具を使うことによって、子どもの自然な行動が観察しやすい検査となっています。検査者は検査結果だけでなく、言語反応、感情、動作、情緒などの反応も記録し、総合的に判断します

新版K式発達検査の対象や実施頻度

ここでは、新版K式発達検査が対象とする年齢の範囲、実施時間や頻度について説明します。

■適用年齢の範囲:0歳から成人
新版K式発達検査は0歳~成人までと幅広い年齢が受けられます。

■実施時間:15分~60分程度
生活年齢(CA)によって検査用紙が異なるため、実施時間も年齢に応じて異なります


■実施頻度:検査結果による
検査の結果、とくに発達が遅れていると考えられる子どもの場合は、1回の検査で障害の有無を決めず、検査を受けた後の経過を観察することが必要です。

経過観察のための間隔は、1歳未満は1ヶ月以上、1歳~3歳未満は3ヶ月以上、3歳未満は6ヶ月以上、学童期以降は、1年~2年以上あけることが望ましいとされています。経過観察を終えて、再検査する場合が多いようです。

新版K式発達検査の検査方法

新版K式発達検査の検査形式は1対1(検査者と被検査者)の個別式検査です。検査実施の際には、被検査者と検査者は向かい合うのではなく、隣に座ることが原則となっています。新版K式発達検査では、生活年齢(CA)にしたがって、検査用紙が第1葉(よう)から第6葉までの6枚に分かれています。

また、検査課題に対し、被検査者が過度に緊張している場合は強要せず、興味や注意が持続させられるよう気を配り、十分に力を発揮できるよう配慮されています。検査では、検査結果だけでなく検査用紙の空白の部分などを利用し、できる限り被検査者を観察した内容を書き留めることが望まれています。

『発達障害児支援とアセスメントに関するガイドライン』によると、新版K式発達検査の検査用紙に配置されている検査項目の生活年齢(CA)は以下のようになっています。

・第1葉 0歳0ヶ月~0歳6ヶ月
・第2葉 0歳6ヶ月超~1歳0ヶ月未満
・第3葉 1歳0ヶ月~超3歳0ヶ月未満
・第4葉 3歳0ヶ月超~6歳6ヶ月未満
・第5葉 6歳6ヶ月超~14歳0ヶ月未満
・第6葉 10歳0ヶ月超~成人
(第5葉と第6葉は一部重なりがある)

出典:http://www.as-japan.jp/j/file/rinji/assessment_guideline2013.pdf
実施時間は、検査用紙によって異なります。第1葉は比較的実施時間が短く、第5葉や第6葉は、実施時間が長い場合が多いようです。

検査を受ける前にまずは専門機関で相談を

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