私があなたに遺すもの: 「一人ひとりへの遺言書」

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これから私が子ども達に残したいもの。

それは「子ども達一人一人に当てた遺言書」です。

私は元々、文章を書くのは好きでした。幼い頃には、定期で家族新聞を書いて子ども部屋に張っていたぐらいでした。見たこと聞いたこと、感じたことを言葉にして残しておくのが好きな子でした。

遺言といっても暗いものではなく、生きるための力が湧くような言葉集のようなものです。自分で生きていく上で胸に留めておいてほしいことを、一人一人の特性に合わせて、書き残しておきたいと思っています。

いつか辛い時に読んでくれたら嬉しい。それは発達障害のある子ども達を育てているからこそ、私の中に心配する気持ちが大きいからこそなのでしょう。

これから少しづつ、子ども一人一人に向けた言葉をノートに書いて残しておこうと思っています。

私があなたに遺すもの: 「自分を認めて生き抜く力」

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最後に、子ども達には何があっても自分たちで「生き抜く力」を、今から育んでいってほしいと思っています。

そのためには、まず何より「自分を認めていくこと」が必要になると考えています。

時に人生は、予期せぬことが起こります。私もまさか自分が脳梗塞をして、そこから鬱病になるとは思ってもいませんでした。

その後にまた鬱病を再発した時には一家心中をしようかと考えてしまうほどに追い詰められました。そんな時に助けになったのは、周りの支えでした。

辛いという自分を認め、「私は辛いので助けてほしい」と言えたことが良かったのです。

子ども達に身につけてほしい、「生き抜く力」とは、「とにかく頑張る」ということでは決してありません。

辛い時にこそ、どこかに味方は必ずいると信じられる心。そして、自分の気持ちを周囲に伝え、助けてもらいながらしなやかに生き抜いていく力を持つことが大切です。

生きていれば、心配すること、不安なことは沢山ありますし、それがゼロになることはありません。

だからこそ、むやみに心配したり、やみくもに頑張るのではなく、いい意味で諦めること。自分の現状をあるがままに認め、必要があれば周りに頼ってでも生き抜いていってほしい。そう願います。
 
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子ども達と過ごせる残りの時間も先が見えてきました。

だからこそ、発達障害のある子ども達の子育てを楽しみながら、子ども達に遺せるものはまだまだあると、私も生き抜いていきたいと思います。
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