「息子がADHDでラッキーだった!」育児漫画家ラム*カナさんがそう語る理由は?

ライター:発達ナビ編集部
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発達ナビの人気ライター、ラム*カナさんが、ご自身として初めての書籍である『カラフル男子牧場‐ADHD長男とお調子者次男の兄弟物語‐』を出版されました。ADHDの兄・キョウタくんと世渡り上手でちょっとお調子者な弟・アイキくんの珍エピソード・萌えエピソード満載の育児漫画です!今回発達ナビ編集部では、書籍の出版を記念してラム*カナさんにインタビューを実施しました。

発達ナビライターのラム*カナさん、萌えエピソード満載の育児漫画を初出版!

『カラフル男子牧場 -ADHD長男とお調子者次男の兄弟物語』
ラム*カナ
洋泉社
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発達ナビの人気ライターでもあり、アメーバブログのブロガーとしてもご活躍中のラム*カナさん。

ご自身初めての著書である『カラフル男子牧場‐ADHD長男とお調子者次男の兄弟物語‐』を出版されました。ADHDがある兄・キョウタくんと、世渡り上手でちょっとお調子者な弟・アイキくんの珍エピソード・萌えエピソード満載の育児漫画です!

今回発達ナビ編集部では、書籍の出版を記念してラム*カナさんにインタビューを実施しました。キョウタくんのADHDならではの特性が活きたエピソードを面白おかしく描いているラム*カナさんの、明るさや育児に対する前向きさの源泉に迫ります。

発達障害の子どもを育てるのは、「大変だけど面白い!」その思いを発信するために始めたブログ

ラムカナさんのブログ
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『アホ男子牧場‐ADHD長男とお調子者次男の兄弟物語‐』
https://ameblo.jp/hunny-723/
編集部(以下、編):このたびは書籍出版おめでとうございます!いつも発達ナビでも楽しいコラムを書いていただき、ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。

ラム*カナさん(以下、ラ):ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。

:ラム*カナさんはアメーバブログのブロガーとして現在も活躍されていますが、そもそもブログを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

:もともと、発達障害どうこうじゃなくて息子たちの面白い行動を「Facebook」にあげて、身近な人に発信していたんです。男子のアホな行動ってどうしてもマイナスに取られがちですが、こうとらえると面白いよっていうかんじで。そうすると結構みんなが「面白かった」みたいな話をしてくれるのがうれしくて。

それをいつかブログにしたら、もっと多くの人に読んでもらえるかな?という思いをずっと持っていたんです。そしてブログを始めるとき、テーマのひとつとして息子のADHDについても触れることで、同じように発達障害の子どもがいる親御さんにも、より興味を持ってもらえるかもと思いました。

:ラム*カナさんも、ブログに助けられた時期があったんでしょうか。

:そうですね。私も「だれか仲間はいないかな」という気持ちでいろんなブログを漁って読んでいた時期があって、その結果救われたり、元気をもらっていたりした経験がありました。

私自身もそうだったんですが、「うちの子、障害があるのかも…」という、モヤモヤした期間が一番苦しいと思うんです。そんなモヤモヤを抱えた方々に、「大丈夫だよ」って伝える意味でも、読んでもらえたらなと思って自分でもブログを始めました。発達障害のことだけでなく、男子育児に苦労されてるお母さんも多いので、大変だけど、面白いよねっていうのを、イラストを交えて発信できたらなと。

「息子がADHDで、ラッキーだった」今はそう思える

震える母
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「発達障害かもしれない」葛藤する気持ちの末、相談に至るまで
https://h-navi.jp/column/article/830
:今では楽しいコラムをたくさん書いてくださっているラム*カナさんですが、「モヤモヤ」していた時期はあったんですね。

:やっぱり「発達”障害”」っていう名称もあって、最初はすんなり受け入れられなかったですね。発達障害かもしれないっていうときは、「神様、どうかうちの子が発達障害じゃありませんように」って祈ったこともありました。

はじめての子どもだったこともありますが、あの頃の自分はちょっと迷走してたと思います。よく考えれば、別に大したことじゃなかったのに、発達障害という名称の重さがそうさせてたんだなって。

:なるほど…

:でも、息子の行動が激しくて不安な時期がありつつも、「周りのみんなと同じように成長してほしい」と思ったことはなかったですね。

:そうだったんですか。

:たとえば、幼児向け番組の、みんなで歌って踊るコーナーでも、何人かぼーっと後ろで立ってる子がいるじゃないですか。私はそっちの子を見て「いいねいいね!」って思うんですよね(笑)。その子たちなりの自分を出してる気がして。

もともと他の子と違うっていうのは強みだと考えていたし、もしADHDだとしても、この特性は特性のまま少数派で面白いんだし、いいんじゃないかなって思ってました。ただ、どうしても「発達障害」という名称の重さに気持ちを引きずられて、迷いが生じていたんだと思います。

:キョウタくんにADHDの診断が正式についた後、今のように特性を笑いに変えられるようになるまで、どれくらい時間がかかったんですか?

:うーん。モヤモヤしてたのは半年くらいだと思うんです。もともとは「アホ男子最高!」と思っているタイプだったので(笑)。乗り越えたというか、もともとの考え方を思い出したという感じです。

よく考えれば、息子がADHDって診断されてすごいラッキーだったなと。ADHDの子育てができることはそんなにないことですし、とてもラッキーだったなって思います。そして実際、純粋に面白いんで(笑)、それを伝えたくて記事にしています。
次ページ「みんなと違うからこそ、面白い!ADHDの特性こそが、息子の魅力」

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