先生たちの善意の「配慮」が、発達障害の息子を苦しめていたと知ったとき

ライター:林真紀
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044027086

子どもが発達障害児であると相談をすると、学校の先生方も「支援」や「配慮」をしようと頑張ってくださいます。けれども、その「支援」と「配慮」に苦しみ、息子が癇癪(かんしゃく)を起こし続けたことがありました。いったいそれはなぜだったのでしょうか…。

息子のことをよく考えてくれる先生だったけど…

癇癪をおこす息子
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発達障害のある息子は、苦手なことや、頑張ってもできないことがたくさんあります。また、聴覚や触覚などに過敏性があるため、教育の現場にいる先生方にはある程度の支援や配慮をお願いしなければなりません。

ところが、一生懸命息子のことを考えてくださる先生が様々な支援や配慮をしてくれているにも関わらず、息子が激しい癇癪(かんしゃく)を起こしてばかりだった時期があります。

私は、何かが息子のストレスになっているのだと感じてはいたものの、あの先生に支援して頂いているのだから…と思い、いろいろ詮索せずにいました。

けれども、一生懸命息子を支援してくださる先生には、こんなセリフが多いことに気付いたのです。

先生なりによく考えた結果の支援・配慮。でも…

できないと思い込んだ配慮
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「たぶん、息子くんはこういうことはできませんよね」
「大丈夫です、配慮します」
「息子くんにはやらせないようにしますから、大丈夫ですよ!」
この先生が「支援」や「配慮」をしてくださるたびに、息子の癇癪は増えていきました。

「どうせ僕なんかダメなんだーーー」
「どうせ僕はできないからもういい!!」

この時期、何か行事があるたびに息子は酷く荒れました。行事では、負担にならないようにと、息子は常に端っこのほうに寄せられていました。

光を当ててもらえる他のお友達に比べて、なぜ自分はいつも「たぶんできないから」と端っこに寄せられてしまうのか…。そういった扱いを受けるたびに、息子の自尊心はひどく傷つけられてきたようでした。

そんなときの担任変更。だけど私は正直不安な気持ちに

ある時期から別の先生が担任になることになりました。

その先生に息子が発達障害であることを相談すると、「大丈夫、息子くんは能力があるから。からまった糸をほぐしてあげれば、必ずできる子だから」とおっしゃられていました。

この言葉を聞いた時、正直私は不安になりました。息子を他の子どもたちと全く同列に扱って、負担をかけてしまうのではないかと思ったのです。

けれどもそんな私の心配をよそに、その先生が担任になってから息子の態度はガラリと変わりました。
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他の先生の「支援」に触れて

できる方法を一緒に考えてくれる先生
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その先生は、息子が苦手としていることに対して常に「こうしたらできるかもしれないよ」とヒントを与えてくださる方でした。息子もそのヒントをもとにやってみたら、できないと思っていたことができたり…ということが何度もあったようです。そして必ず、「大丈夫、君は出来る子だよ」と息子の能力を信じる言葉をかけてくださいました。

あんなに「僕は出来ない子だ」と癇癪ばかり起こしていた息子が、行事のたびに「こんなことができるようになった」「こんなことが楽しかった」と話してくれるようになりました。

毎日息子を見ている私にとって、その変化は目覚ましいもので、驚きを隠せませんでした。
成長した息子
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そして最後の発表会。以前は端役をあてがわれてきた息子が主役を演じる姿がありました。舞台からは「僕は出来ない子なんかじゃない」という息子の言葉が聞こえてきそうでした。

本当に必要な「支援」や「配慮」ってなんだろう?

息子の変化を見て分かったこと。それは、「支援」や「配慮」というのは「出来ないことをさせない」ということではないということです。「どうせ出来ないから」と言って苦手なことを免除してしまうのは、その子にとっての自信には決して繋がりません。

「支援」や「配慮」とは、他の子とはちょっと違う教え方やお手伝いをすることで、発達障害児にとって難しいことを、少しでも楽に出来るようにしてあげることだと思います。「あ、なんだ、こうすれば少し楽にできる」と発見したとき、それが初めて子どもにとって「できた!」という自信に繋がっていくのだと感じています。
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