「文字を書く」ということの困難さに直面

何度も椅子から落ちる息子が「発達性協調運動障害」と診断されるまでの画像
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幼稚園の頃に比べると、日常生活はなんとかスムーズに遅れるようになってきた息子ですが、ここに来て「文字を書く」という大きな壁にぶつかっています。

鉛筆を持って机に向かっても、何度となく鉛筆が指から抜け落ちて床に転がってしまいます。椅子から下りて鉛筆を拾うという動作だけでも何分もかかってしまうので、なかなか「書く」という動作に入れません。

ようやく書く作業に入っても、線が震え、なかなか読める字にならないのです。字の周りには、書き初めや書き終わりに指が震えて鉛筆が当たった細かな線が何本も入ってしまいます。

医師からは、この症状が書字障害からなのか微細運動障害からなのかまだ診断できないとのことで、様子見をしています。

ただ、息子は「小学校には行かない」という選択をしましたので、漢字の書き取りなどの宿題に苦労することはないと思います。また、ローマ字を覚えパソコンを使って文字を入力することは出来るようになったので、これからの時代は文字が書けなくてもなんとかなるんじゃないかと思う事もあります。

しかし、息子自身に「書きたい」という欲求があるので、数年後には「人が読めるような字」を書けることを目標に、少しずつ思考錯誤しながら字の練習をしていこうと思っています。

子どもの幸せについて、息子を見ていて思うこと

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6歳になった今でも、歩いている隣で「かかとを先に着けて、次がつま先だよ!かかと・つま先・かかと・つま先!その調子!」と声をかけなければ、簡単に転んでしまう息子。

1人で歩くのは危険だからと歩きはじめてから5年間、息子の左手はいつも私の右手に繋がれていました。そのせいか、1人で歩く時は私と手を繋いでいた時と同じように左肩が上がったまま固まり、斜めの状態でしか歩くことができません。

自分自身の体を思うように動かせないというのは、どんなにまどろっこしいことなんだろうと、息子を見ていて思います。

なぜこんな説明を、なぜこんな訓練をしなければならないんだろう。人があっさりクリアできることに膨大な時間をかけなければならないこの子は、果たして幸せなのだろうか。障害について理解し、受け止めているつもりでも、時々そんな疑問が湧いてきます。

ですが、子どもの幸せは、子ども自身が感じて決めることです。

私達に今できることは、チャレンジできる環境を整えて、失敗しても「大丈夫だよ」と受け止めてあげること。そういった、安心できる居場所を作ることが大切なのかもしれないと考えています。
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「小学校には行かない」息子の決断。その選択を後押しする理由とは

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