相貌失認の著名人

人口のおおよそ2%が相貌失認であるとされているように、相貌失認というのは決して珍しいものではありません。相貌失認は、たしかに日常生活のなかで困るようなケースも多くあるかもしれません。しかし、相貌失認であっても世界で活躍されている方は何人もいらっしゃいます。

この章では、実際に相貌失認であるまたは、相貌失認の疑いがあるとされている著名人の方を紹介していきます。

ルイス・キャロル

ルイス・キャロルは、世界中で大人気な『不思議の国のアリス』をはじめとする童話を執筆したことで知られています。彼は、児童文学の作者としてだけでなく、大学の講師や写真家、牧師としても活躍された非常に多才な人物でした。

ルイス・キャロルは、数字の「42」に対して強いこだわりをもったり、規則を守ることが得意であったり、言動の意図をよく汲み間違えたりしていたそうです。他にも、言葉をどもってしまうような言語障害もあったようです。

今となっては確かめようがありませんが、人の顔を覚えることが非常に苦手であったり、パーティー会場で人を紹介しようとすると席を慌てて外したりと相貌失認であったことをうかがわせるエピソードがいくつも残っています。

ブラッド・ピット

アメリカ出身のブラッド・ピットは、日本ではブラピの愛称で親しまれるなど非常に人気があります。アカデミー賞にも、俳優として、プロデューサーとして何度もノミネートされています。

ブラッド・ピットは、2013年のインタビューで自身が相貌失認の疑いがあることをカミングアウトしました。
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相貌失認の診断・相談先はあるの?

相貌失認が、現在正式な診断名として医療現場で使われることはあまりありません。というのは、人の顔が覚えられないという症状や、顔から年齢や性別が判断できないという症状が見られる場合、相貌失認の可能性が疑われますが、今の日本では、客観的にあるテストを行って、何点以下の場合、相貌失認とするというような基準が作られていないためです。

また、相貌失認であることが判明しても、相貌失認を抜本的に治す治療法が確立していないため、効果的な治療を受けることは難しいと考えられます。

しかし、専門的な知識をもった人に話を聞いてもらいアドバイスを受けたり、単なる自分の思い込みにすぎないのかどうか確かめたりすることで、日々の困り事を軽減できるかもしれません。

相貌失認について相談したい場合には、総合病院や脳神経外科のある病院などが受診先として挙げられますが、これらの病院すべてが相貌失認の相談を受け付けているわけではありません。実際に病院に足を運ぶ前に確認をするとよいでしょう。

まとめ

自分自身で相貌失認だと気づいている人は珍しいかもしれませんが、人によっては日常生活の中でどうしても顔が覚えられず苦労しているかもしれません。

今日の日本で社会生活を営む場合、目の前にいる人が誰なのか判断することは、どうしても避けられません。また顔が覚えられないという悩みは、一朝一夕で解決するようなものではなく、相貌失認は医療の力を頼ることもなかなかできません。

そのため、一人ひとり自分にあった工夫を日々苦労しながら、探していく必要があります。顔以外の情報から、誰か判断するすべを身につけたり、必要に応じて顔の認識ができないことを相手に伝えたりすることが大切になってくるのではないでしょうか。
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