モデル・栗原類の自叙伝マンガ版が12/8発売!『発達障害の僕が羽ばたけた理由』の見どころをご紹介

ライター:発達ナビBOOKガイド
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2017年12月8日、栗原類さんの新著『マンガでわかる 発達障害の僕が羽ばたけた理由』(KADOKAWA)が発売されました。
2016年に出版し15万部突破となった自叙伝的エッセイが、活字が苦手な方やお子さんにも親しみやすいようにマンガ化。ADD(注意欠如障害)の特性と向き合い、モデル・俳優としてのキャリアを歩む栗原さんの半生を描いた新著の見どころは…

15万部を超えた栗原類さんの自叙伝、読みやすいマンガ版に生まれ変わりました!

”これは発達障害を持つ「僕」が 自分をいかせる「道」をみつけるまでのお話です”

2017年12月8日、栗原類さんの新著『マンガでわかる 発達障害の僕が羽ばたけた理由』(KADOKAWA)が発売されました。
マンガでわかる 発達障害の僕が 羽ばたけた理由
栗原 類 (著),‎ 酒井だんごむし (著)
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ご自身が発達障害のADD(注意欠如障害)であることを公表している、モデル・俳優の栗原類さん。

今回発売の新著は、2016年10月に出版し、15万部突破となった自叙伝的エッセイ『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』(KADOKAWA)を、活字が苦手な方やお子さんにも親しみやすいようにマンガ化したものです。

書籍のマンガパートは酒井だんごむしさんが担当。ADDの特性を持ちながらもスケジュール通りに日々の仕事をこなしていくための「スマホの活用法」など、前著にはなかったシーンも新たに描かれています。

また、各話の間には栗原類さん(以下、類さん)ご自身による文章に、母親の栗原泉さん(以下、泉さん)、主治医の高橋猛先生のコメントを交えたミニコラムが収録。発達障害特性ゆえに生じる困難さや疲れやすさとその対応方法、将来の自立に向けた想いなどが語られています。

今回のコラムでは、発売したばかりの本書の見どころを紹介していきます。

NY在住時、8歳での発達障害診断。医師のアドバイスが母・泉さんの道を照らす

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栗原類:著 酒井だんごむし:画
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「ねえママ 明日は雨?」「さっきママ言ったよ?」「え〜?」

10分前に聞いたことをすぐ忘れてしまう
足元に落ちたタオルを踏んでも気づかない
合唱の時間に耐えられず飛び出してしまう

冒頭、「短期記憶の弱さ」「注意力散漫」「聴覚の過敏性」といった、幼少期の類さんに見られた発達の凸凹を示すエピソードが描かれます。

小学校1年生の終わり、今のままでは類さんを2年生に進級させるのは難しいとの見解が示されるとともに、担任のサンドラ先生より、「発達障害の可能性があるから、もしそうなのであれば早めの対応をした方が良い」とすすめられます。

その後、ニューヨークの教育委員会による審査会を経て、類さんに発達障害のひとつ、ADD(注意欠如障害)の診断がくだされました。
しかし同時期に、母親の泉さん自身も典型的なADHD(注意欠如・多動性障害)であるとの指摘を受けます。
ひとくちに発達障害と言っても、泉さんと類さんの特性は対称的。頭の回転が速くなんでもテキパキとできる子だった泉さんに対して、注意散漫で短期記憶が難しい類さん。

自分と息子は違う人間であること。自分にはできて息子にはできないことがあるように、自分にできなくて息子にはできることがある。その「できていること」に意識を向けることの大切さを語った医師のアドバイスは、泉さんが類さんと向き合う上でのひとつの指針となったようです。

疲れやすい脳をしっかり休ませ、でも「好きなこと」はおさえつけず…特性を踏まえた生活の中で、子どもは学び、育っていく

外からの刺激に弱く、楽しいお出かけ先でも、すぐに疲れてしまうこと。
集中力の弱さから、学校の成績はどうしてもあまり良くなかったこと。

続く第2話〜第3話でも、小学〜中学時代の類さんの、特性ゆえの困りごとの場面が引き続き描かれます。

一方、そうした中で少しでも類さんの思い出に残り、成長につながる経験をさせようと思う、母親としての泉さんの関わり方の工夫も印象に残ります。
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栗原類:著 酒井だんごむし:画
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一時帰国時に出会い、現在も類さんの主治医として彼を支える高橋猛先生のアドバイスによると、発達障害のある子どもの脳は、定型発達の子どもの脳に比べて、少しの生活リズムの乱れであってもそれを調整する力が弱いということ。

だからこそ、発達障害の子どもが十分な睡眠を確保することは、疲れやすい脳を休ませ、イライラや衝動性を抑える上でとても大切だということです。

集中力が続きにくく、興味のないことはほとんど覚えない。でもゲームやアニメは大好き!そんな類さんに対して、「夜9時には寝ないとダメ。そのかわり、早起きできたらゲームをしたり録画したアニメを観るのはいくらでもOK」というルールを設けたそうです。

規則正しい食事と睡眠で、身体と脳は十分に休ませる。それが守れれば、興味関心のあることは思いっきりやればいいし、苦手なことは無理強いしない。

類さんの特性を踏まえ、限られた集中時間のなかでも豊かな経験ができるようにという、泉さんのまなざしが伺えるエピソードです。
小学5年生で日本に帰国してからはモデルの仕事も本格的に始まるように。

まだ子どもだといっても、仕事で関わる周囲の人たちには敬意や礼儀を…。類さんにとって、泉さんの教えをすべて記憶することは難しいものの、”「何時?」「疲れた」「まだ?」は言っちゃだめ”という短いキーワードならなんとなく記憶に残ります。

泉さんのサポートを受けながら、類さんは少しずつモデルとしてのキャリアを歩み始めます。

凸凹があっても、好きだからがんばれる「適職」を見つけて

第4話〜第5話では、高校時代から現在に至るまで、モデル・俳優としての本格的なキャリアを積み重ねながら、「自立」に向けた道を歩む類さんの様子が描かれます。
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栗原類:著 酒井だんごむし:画
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芸能界やファッションの世界という、一見華やかに見える世界への印象からか、類さんの生い立ちや発達障害について「この仕事についているからそんなこと言えるんでしょ」と思う人もいるかもしれないと語る類さん。

しかし実際は真逆で、類さんは「おそらくこの仕事でないと生活できなかった」であろうと考えています。

毎日同じことをしたり、スケジュールを管理するのが苦手な特性を持つなか、それでもプロとして、この仕事を続けられているのは、毎日違う刺激を味わえ、なにより自分自身が興味を持てる業界だからこそだというのです。

もちろん、日々の仕事の中では、苦手なこと、難しいことをゼロにすることはできません。しかし、スマートフォンをうまく活用したり、自分の特性を事務所のマネージャーさんによく理解してもらった上でスケジュールを調整してもらうなど、うまく周囲の力も借りることができれば、苦手なことも乗り越えていけます。
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栗原類:著 酒井だんごむし:画
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「人生は短距離走ではなくマラソン」
「30歳ぐらいまでになんとかなればいい」


類さん・泉さん親子の間には、そんな合言葉があるそうです。

本書が発売された現在も、類さんは泉さんと親子での二人暮らしを続けています。

いつか来る「一人立ち」の日に向けて、焦らず、しかしあきらめず、自分のペースで歩いていく栗原類さん。マンガを通してその姿を追っていると、自然と類さんへの親しみを覚え、またどこか勇気をもらったような気持ちになります。

ご自分やお子さんの発達障害特性に悩んでいるご本人や保護者の方をはじめ、自分が輝ける道を探して日々を生きるすべての人に手にとってほしい一冊です。

『マンガでわかる 発達障害の僕が羽ばたけた理由』12月8日発売の新著の購入はこちらから!

今回の新著の巻末では、現在の発達障害の支援環境のまとめも加筆収録されています。(協力: LITALICO発達ナビ編集長 鈴木悠平)

お子さんやご自身の発達が気になるときに、具体的にどのような相談先があり、どんな支援が受けられるのか。ご参考にしていただければ幸いです。 

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