アダルトチルドレン(AC)とは?症状や13の特徴、専門機関での相談方法まで詳しく解説【専門家監修】
ライター:医師・専門家監修|発達障害・支援のキホン
アダルトチルドレン(AC)とは、子ども時代に親や養育者との関係の中で負った心の傷が、現在の生きづらさや人格形成に影響している状態を指す概念のことです。医学的な診断名ではないため診断はできませんが、心身の不調や社会生活に支障をきたしている場合には医療などによるサポートが必要になることもあります。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
アダルトチルドレン(AC)とは?症状や特徴について
この記事で分かること
- アダルトチルドレン(AC)の定義と、背景にある「機能不全家族」やトラウマの影響
- 「自分に厳しい」「親密な関係が苦手」など、ACに見られる13の具体的な特徴
- 放置するとリスクが高まる、うつ病や依存症などの二次的な精神疾患との関係性
- 医療機関での治療法や、同じ悩みを分担できる「当事者会」などのサポート情報
- 子どもに苦しみを連鎖させないための「10の心得」と、社会福祉法人子どもの虐待防止センター(CCAP)の相談窓口
アダルトチルドレン(AC)とは、子ども時代に親や養育者との関係の中で負ったトラウマ(心的外傷)が原因で、現在の生きづらさや人格形成への影響を感じている状態を指す概念です。親密な人間関係を築くことが難しい、他人からの肯定を常に求める、などの特徴があるといわれています。
※アダルトチルドレン(AC)は医学的な診断名ではありません。
1970年代にアメリカで提唱されたのはAdult Children of Alcoholics(ACoA)で、元々はアルコール依存症のある親のもとで育った人という意味で使われていました。
現在では解釈は広がり、アルコール依存症だけでなく薬物依存症、セックス依存症、ギャンブル依存症、ワーカホリック(仕事依存)などといった依存症のある親や養育者元で育つことや、機能不全家族のもとで育つことなどによるトラウマが現在の生きづらさや人格形成に影響している状態として使われるようになっています。
※アダルトチルドレン(AC)は医学的な診断名ではありません。
1970年代にアメリカで提唱されたのはAdult Children of Alcoholics(ACoA)で、元々はアルコール依存症のある親のもとで育った人という意味で使われていました。
現在では解釈は広がり、アルコール依存症だけでなく薬物依存症、セックス依存症、ギャンブル依存症、ワーカホリック(仕事依存)などといった依存症のある親や養育者元で育つことや、機能不全家族のもとで育つことなどによるトラウマが現在の生きづらさや人格形成に影響している状態として使われるようになっています。
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子ども時代に受けたトラウマは強い後遺症をのこすことがあり、中にはつらい体験を認めたくないために、無意識のうちにその経験を忘れてしまったり、自分自身が傷ついていたことすら認識できない場合もあります。
ためこんだ感情、怒りや攻撃性などが抱えきれなくなった結果、自身も依存症になったり、問題行動を起こす場合(行動化)があります。
一方、目立った問題を起こさない場合もありますが生きづらさを感じていたり、精神疾患を発症したりすることもあります。
ためこんだ感情、怒りや攻撃性などが抱えきれなくなった結果、自身も依存症になったり、問題行動を起こす場合(行動化)があります。
一方、目立った問題を起こさない場合もありますが生きづらさを感じていたり、精神疾患を発症したりすることもあります。
アダルトチルドレン(AC)の特徴
アダルトチルドレンの特徴として、概念の元となっているACoA(Adult Children of Alcoholics=アルコール依存症の親のもとで育った人)について記したジャネット・ウォイティッツは、以下のように示しています。
1. ACoAは何が正常かを推測する(「これでいい」との確信が持てない)
2. ACoAは物事を最初から最後までやり遂げることが困難である
3. ACoAは本当のことを言った方が楽なときでも嘘をつく
4. ACoAは情け容赦なく自分に批判を下す
5. ACoAは楽しむことがなかなかできない
6. ACoAはまじめすぎる
7. ACoAは親密な関係を持つことが大変難しい
8. ACoAは自分にコントロールできないと思われる変化に過剰に反応する
9. ACoAは他人からの肯定や受け入れを常に求める
10. ACoAは他人は自分と違うといつも考えている
11. ACoAは常に責任をとりすぎるか、責任をとらなさすぎるかである
12. ACoAは過剰に忠実である。無価値なものとわかっていてもこだわり続ける
13. ACoAは衝動的である。他の行動が可能であると考えずに一つのことに自らを閉じこめる
引用:斎藤学『アダルト・チルドレンと家族―心のなかの子どもを癒す』
上記のような特徴から、社会生活などさまざまな場面での困難につながる場合もあります。
しかし、このような特徴や生きづらさは、発達障害や精神疾患などを含め、別の要因でも生じる可能性もあります。上記に当てはまるからといって必ずアダルトチルドレンであるとは限りません。
しかし、このような特徴や生きづらさは、発達障害や精神疾患などを含め、別の要因でも生じる可能性もあります。上記に当てはまるからといって必ずアダルトチルドレンであるとは限りません。
アダルトチルドレンと精神疾患との関係は?
アダルトチルドレンとは、状態像を示す用語で、診断のための医学用語ではありません。
ですが、親や養育者との関係で何らかのトラウマを負ったことにより、二次的に精神疾患の症状が現れることがあります。
ですが、親や養育者との関係で何らかのトラウマを負ったことにより、二次的に精神疾患の症状が現れることがあります。
二次的な精神疾患の例としては、
・依存症
・うつ病
・不安障害
・PTSD
・摂食障害
などが挙げられます。
こうした精神疾患の症状に対して医療機関の受診や治療が必要となる場合があります。
・依存症
・うつ病
・不安障害
・PTSD
・摂食障害
などが挙げられます。
こうした精神疾患の症状に対して医療機関の受診や治療が必要となる場合があります。
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アダルトチルドレン(AC)の治療法はあるの?
アダルトチルドレン(AC)は医学的な概念でないため確立した治療法はありません。
しかし現在あらわれている症状や、社会生活上の困りごとやつらささに対しては対処できる場合があります。
しかし現在あらわれている症状や、社会生活上の困りごとやつらささに対しては対処できる場合があります。
症状に対する治療
心身になんらかの症状があれば、医療機関でその症状に対する治療を受けられます。具体的にはトラウマに関する症状や不安、抑うつ、依存などに対する薬物療法、カウンセリング、認知行動療法などが挙げられます。
当事者会・グループミーティングなどへの参加
アダルトチルドレン(AC)に悩む人の当事者会などもあります。同じ生きづらさを抱える人たちと出会い、自分の体験を話すこともつらさの軽減につながることがあります。
アダルトチルドレン(AC)と家族
アダルトチルドレン(AC)は親や養育者との関係性の中で傷つき体験をし、トラウマを抱えています。
自分が配偶者や子どもを傷つける不安を抱えて生きていることも多いようです。このような世代間の苦しさの連鎖を断ち切るためにできることを紹介します。
自分が配偶者や子どもを傷つける不安を抱えて生きていることも多いようです。このような世代間の苦しさの連鎖を断ち切るためにできることを紹介します。
親が自分の子どものためにできること
親が子どもを将来アダルトチルドレンにしないためにできることとして、以下のことが挙げられます。
1. 親自身が人間として成長するよう努力する
2. 子どもの話に耳を傾ける
3. 子どもに嘘をつかない
4. アルコール依存症について教える
5. アラティーンへの参加を薦める
6. 否認をやめる
7. アルコール依存症への惨害を隠さない
8. 子どもに愛情を示すのをためらわない
9. 子どもに明確な限界を教える
10. 子どもに自分の行動の責任をとらせる
2. 子どもの話に耳を傾ける
3. 子どもに嘘をつかない
4. アルコール依存症について教える
5. アラティーンへの参加を薦める
6. 否認をやめる
7. アルコール依存症への惨害を隠さない
8. 子どもに愛情を示すのをためらわない
9. 子どもに明確な限界を教える
10. 子どもに自分の行動の責任をとらせる
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「子どもを虐待してしまうのではないか」「子どもを将来アダルトチルドレンにしてしまうのではないか」といった悩みを抱える親や養育者向けのサポートがあります。
社会福祉法人子どもの虐待防止センター(CCAP)は、研修を受けた相談員による電話相談を行っているほか、ケースによっては虐待などの悩みをもつ保護者同士が自分の体験を語ることによる治療的グループケアや、育児スキルトレーニングの教室の実施などを行っています。信頼できる専門機関とつながることで、育児ストレスを減らすことが期待できます。
社会福祉法人子どもの虐待防止センター(CCAP)は、研修を受けた相談員による電話相談を行っているほか、ケースによっては虐待などの悩みをもつ保護者同士が自分の体験を語ることによる治療的グループケアや、育児スキルトレーニングの教室の実施などを行っています。信頼できる専門機関とつながることで、育児ストレスを減らすことが期待できます。
一人で抱え込まないことが何よりも大切です。
まとめ
アダルトチルドレン(AC)とは、子ども時代に親や養育者との関係の中で負った何らかのトラウマ(心的外傷)が現在の生きづらさや人格形成に影響していると感じている状態を指す概念のことです。
医学的な診断名ではありませんが、心身になんらかの症状があれば、医療機関でその症状に対する治療を受けることができます。また、アダルトチルドレン(AC)に悩む人の当事者会などもあります。同じ生きづらさを抱える人たちと出会い、自分の体験を話すこともつらさの軽減につながることがあります。一人で抱え込まないことが何よりも大切です。
医学的な診断名ではありませんが、心身になんらかの症状があれば、医療機関でその症状に対する治療を受けることができます。また、アダルトチルドレン(AC)に悩む人の当事者会などもあります。同じ生きづらさを抱える人たちと出会い、自分の体験を話すこともつらさの軽減につながることがあります。一人で抱え込まないことが何よりも大切です。
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