誰一人「同じ」でない私たちが、隣り合い、支え合える場であるようにーLITALICO発達ナビ2周年
ライター:発達ナビ編集部
「みんなでつくる、発達障害ポータルサイト」として2016年にオープンしたLITALICO発達ナビが2周年を迎えました。
この2年間で、社会全体の発達障害への関心は高まり続けるなか、発達ナビにもたくさんのユーザーさんが訪れ、交流し、ご意見やご経験を寄せてくださいました。
この記事では、編集長(当時)の鈴木悠平が、発達ナビの2年間の歩みとこれからの展望、ユーザーさんへのメッセージをお伝えします。
いつでも、どこにいても、子どもの発達について学び支え合える場所をつくりたいー2周年を迎えた発達ナビのこれまでとこれから
「私の住んでいる地域には、支援を受けられる施設も少ないし、発達障害の親の会もないんです。LITALICOはいつになったらうちの地域にも教室を出してくれるんですか」
このような声をいただいたのが、「LITALICO発達ナビ」をはじめたきっかけのひとつでした。
LITALICOは、子どもの発達をサポートする教室「LITALICOジュニア」を関東・関西にて運営していますが、まだまだ全国各地に教室を出すには至っていない状況です。
それでも、全国各地には困っている子どもたちや保護者の方々がたくさんいる。教室は出せなくても、なんとかサポートすることはできないだろうか。インターネットなら、場所や時間を問わず情報を届けることができるし、ユーザーさん同士で交流や情報交換をすることもできる。全国どこにいても、子どもの発達について学び支え合えるコミュニティをつくりたい。
そんな思いから、「みんなでつくる発達障害ポータルサイト」として、LITALICO発達ナビは始まりました。
2016年1月26日にリリースし、本日がちょうど、2周年の節目となります。
いまでは、月間約240万人の方に訪問していただけるようになり、また会員登録ユーザーさんの数も10万人を超えました。
この記事では、発達障害を取り巻くこの2年での社会の変化や発達ナビの歩みを振り返ると共に、サービスの今後の展望と、ユーザーの皆さんにサービスを届ける上での運営スタッフの思いをお伝えできればと思います。
このような声をいただいたのが、「LITALICO発達ナビ」をはじめたきっかけのひとつでした。
LITALICOは、子どもの発達をサポートする教室「LITALICOジュニア」を関東・関西にて運営していますが、まだまだ全国各地に教室を出すには至っていない状況です。
それでも、全国各地には困っている子どもたちや保護者の方々がたくさんいる。教室は出せなくても、なんとかサポートすることはできないだろうか。インターネットなら、場所や時間を問わず情報を届けることができるし、ユーザーさん同士で交流や情報交換をすることもできる。全国どこにいても、子どもの発達について学び支え合えるコミュニティをつくりたい。
そんな思いから、「みんなでつくる発達障害ポータルサイト」として、LITALICO発達ナビは始まりました。
2016年1月26日にリリースし、本日がちょうど、2周年の節目となります。
いまでは、月間約240万人の方に訪問していただけるようになり、また会員登録ユーザーさんの数も10万人を超えました。
この記事では、発達障害を取り巻くこの2年での社会の変化や発達ナビの歩みを振り返ると共に、サービスの今後の展望と、ユーザーの皆さんにサービスを届ける上での運営スタッフの思いをお伝えできればと思います。
高まる社会の「発達障害」への関心。より深く、よりきめ細やかな情報を届けるには?
2017年は、NHKが番組横断での通年企画として実施した「発達障害プロジェクト」をはじめ、これまで以上に、さまざまなメディアが「発達障害」に注目した情報発信を行った年であったように思います。
比例して、世の中の人々が発達障害に関連したキーワードでインターネット検索をする頻度も大きくなり、発達ナビに訪れる人の数もますます増えていきました。
比例して、世の中の人々が発達障害に関連したキーワードでインターネット検索をする頻度も大きくなり、発達ナビに訪れる人の数もますます増えていきました。
NHKが1年がかりの「発達障害プロジェクト」を始動!番組横断で発達障害の多様な姿を伝えます
生放送で発達障害と向き合ったNHKの挑戦。そこで描かれたこと、描き切れなかったこと、これからのこと
発達ナビに限らず、多くのメディアが発達障害を取り上げるようになったことで、少しずつ、発達障害に対する認知は広がってきているように思います。
一方で、発達障害と一口にいっても、一人ひとりの特性は千差万別です。
特性の凸凹の大きさ、診断の有無、どのような環境にいて、どのような支援を必要としているか…
「発達障害だから」と十把一絡げにするのではなく、一人ひとりの「ちがい」を踏まえたかかわりあいが何よりも大切です。
実際に子育てをしている保護者の方々、ご自分の発達特性に悩まれる方々に対して、一般論に留まらない、具体的で参考になる情報をどのように届けられるか。他のメディアではカバーされない、発達ナビだからこそできる情報発信はどのようなものだろうか。
そんなことを議論しながら、2年目の発達ナビでは、さまざまな新しい取り組みを行いました。
たとえば「コラム」コーナーでは、基礎情報や体験談だけでなく、より深く専門的な解説や、実際の保護者・当事者の多様な声を取り入れながらの特集を企画していきました。
一方で、発達障害と一口にいっても、一人ひとりの特性は千差万別です。
特性の凸凹の大きさ、診断の有無、どのような環境にいて、どのような支援を必要としているか…
「発達障害だから」と十把一絡げにするのではなく、一人ひとりの「ちがい」を踏まえたかかわりあいが何よりも大切です。
実際に子育てをしている保護者の方々、ご自分の発達特性に悩まれる方々に対して、一般論に留まらない、具体的で参考になる情報をどのように届けられるか。他のメディアではカバーされない、発達ナビだからこそできる情報発信はどのようなものだろうか。
そんなことを議論しながら、2年目の発達ナビでは、さまざまな新しい取り組みを行いました。
たとえば「コラム」コーナーでは、基礎情報や体験談だけでなく、より深く専門的な解説や、実際の保護者・当事者の多様な声を取り入れながらの特集を企画していきました。
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自分の子どもに合った発達支援施設を探し、問い合わせができる。「施設情報」のリニューアル
また、「コラム」を中心とした情報発信だけでなく、全国各地で、困っているご家庭が必要な支援につながりやすくなるための機能の開発にも取り組んできました。
昨年の大きな変化としては、「施設情報」コーナーをリニューアルし、全国の発達支援施設の検索・比較や問い合わせができるようになりました。
発達が気になる子ども向けの通所施設「児童発達支援事業所」や「放課後等デイサービス」は、行政の認可を受けて運営される施設のため、お住まいの自治体の役所に行けば、近隣にある施設表などを受け取ることはできます。
しかし実際は、一つひとつの施設には違った特色があり、さまざまな方針やプログラムで支援が提供されています。また、近隣の施設に空きがあるかどうか、見学が可能かどうかも、保護者の方が問い合わせをするタイミングによってまちまちです。
そういった施設ごとの詳しい特徴や現在の運営状況までは、自治体への問い合わせでは確認することが難しいのが現状です。発達ナビでは、施設を運営する事業所の方々にもヒアリングを重ねてきましたが、具体的な運営情報を保護者へと届ける方法に困難を感じているという声も少なくありませんでした。
そこで、「子どもの発達を応援したい」という発達支援施設と、「自分の子どもにあった施設を見つけたい」という保護者をつなぐサービスとして、「施設情報」の機能拡充を行いました。
発達ナビと掲載契約をしてくださった施設のページでは、より詳しい運営情報、写真やブログ、問い合わせボタンなどが表示され、保護者の方々がより具体的な情報収集をし、自分の子どもを通わせる施設の比較検討・問い合わせができるようになっています。
(掲載契約をしていない施設についても、自治体に登録されている全国の基礎情報を掲載しています)
昨年の大きな変化としては、「施設情報」コーナーをリニューアルし、全国の発達支援施設の検索・比較や問い合わせができるようになりました。
発達が気になる子ども向けの通所施設「児童発達支援事業所」や「放課後等デイサービス」は、行政の認可を受けて運営される施設のため、お住まいの自治体の役所に行けば、近隣にある施設表などを受け取ることはできます。
しかし実際は、一つひとつの施設には違った特色があり、さまざまな方針やプログラムで支援が提供されています。また、近隣の施設に空きがあるかどうか、見学が可能かどうかも、保護者の方が問い合わせをするタイミングによってまちまちです。
そういった施設ごとの詳しい特徴や現在の運営状況までは、自治体への問い合わせでは確認することが難しいのが現状です。発達ナビでは、施設を運営する事業所の方々にもヒアリングを重ねてきましたが、具体的な運営情報を保護者へと届ける方法に困難を感じているという声も少なくありませんでした。
そこで、「子どもの発達を応援したい」という発達支援施設と、「自分の子どもにあった施設を見つけたい」という保護者をつなぐサービスとして、「施設情報」の機能拡充を行いました。
発達ナビと掲載契約をしてくださった施設のページでは、より詳しい運営情報、写真やブログ、問い合わせボタンなどが表示され、保護者の方々がより具体的な情報収集をし、自分の子どもを通わせる施設の比較検討・問い合わせができるようになっています。
(掲載契約をしていない施設についても、自治体に登録されている全国の基礎情報を掲載しています)
発達ナビに詳細情報を掲載いただいている施設数は、2018年1月26日現在、450施設以上となりました。
今後も引き続き、多くの施設の方に発達ナビ上で情報発信をしていただけるよう、全国の施設の方々と交流を重ねていきたいと思います。
※発達ナビへの掲載を希望される施設運営者の方は、以下のページからご連絡ください。
今後も引き続き、多くの施設の方に発達ナビ上で情報発信をしていただけるよう、全国の施設の方々と交流を重ねていきたいと思います。
※発達ナビへの掲載を希望される施設運営者の方は、以下のページからご連絡ください。
スマホでいつでも、発達支援施設の検索・問い合わせができる!発達ナビ「地域情報」がリニューアル
保護者同士の交流と、発達支援施設選びの方法をお伝えする「発達ナビ保護者会」も全国各地で実施しています。以下のコラムと、メールマガジンでお知らせしていますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
【3月】発達ナビ保護者会~通所施設えらびワークショップ~(3月5日更新)