発達障害と斜視は関係あるの?

発達障害の特徴を示す子どもの中には、キャッチボールが苦手だったり集中力が続かなかったりという症状を持つ子もいます。このような症状には、斜視を含めた目の病気が隠れていることもあります。

斜視には遠近感や立体感をつかみづらいという症状があります。遠近感がうまくつかめないと、ボールはキャッチできません。物が二重に見えたり立体感がつかめなかったりすると、折り紙やお絵かきも疲れてしまいます。二重に見えることで、学習障害(LD)に見られる文の読み書きの苦手も起こります。

斜視を含めた目の病気には「見る力」を弱めてしまうものもあります。斜視であっても視力は良いというケースも珍しくありません。

もちろん、発達障害による症状と斜視を含めた目の病気による症状が混在していることもあります。発達障害のある子どもの困難に、目の病気が関わっている可能性があることも見過ごせません。
軽度発達障害児における眼疾患の検討(2006年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jorthoptic1977/35/0/35_0_99/_pdf/-char/ja
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まとめ

斜視は「放っておいたら治った」という人もいますが、偽斜視を斜視と勘違いしていただけというケースもあります。本当の斜視は治療しなければ治りません。

子どもの斜視は、治療が早いほど改善が期待できます。斜視かもしれないと感じたらすぐに病院で検査を受け、治療を始めるのが大切です。

とはいえ、大人の斜視も手術で大きく改善されるケースはたくさんあります。状態を改善する方法はいろいろとあるので、手術を避けたい場合でもまずは検査を受け、医師に相談をしてみると良いでしょう。
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