夫婦の考えを変えた農夫たちの姿
見学に行く前、そうは言っても農業なんて大変だろうと、都会暮らしに慣れた僕は考えていた。でも、そこで働く知的障害のある人々の屈託のない笑顔を目の当たりにして、180度考えが変わった。
妻もまた、別の日に取材で初めてこころみ学園を訪れたわけだが、「それぞれができる仕事を、それぞれが自主的にやる」という学園の自然体な働き方と、そこで働く人々の姿にピンと来るものがあったようだ。
妻もまた、別の日に取材で初めてこころみ学園を訪れたわけだが、「それぞれができる仕事を、それぞれが自主的にやる」という学園の自然体な働き方と、そこで働く人々の姿にピンと来るものがあったようだ。
妻が編集した、学園についての本
そして著者との二人三脚で完成した本がこれだ。
ぶどう畑で見る夢は
原書房
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妻が編集をしたこの本には、学園の創設者・川田先生の言葉が登場する。
人が人間らしく生きるためには、あるていどの過酷な労働は、必要なのではないかと思います。どんなことに対しても『まだできる』とがんばり、これでもかこれでもかと挑戦して、汗を流してじぶんのものを築く。そういうことのたいせつさがわかったとき、ほんものの人間になれるような気がするのです
この言葉は深く僕の心に刺さった。中年サラリーマンである自分、そして、障害のある子の父親である自分に、「働くとは何か」「人間らしく生きるとは何か」とても根源的で大切なことを突き付けられた思いがする。
それは、障害があってもなくても、なんら変わりはない。息子には「人間らしく」生きてほしい。
そのために父親の僕ができること。それは息子に「まだできる」「挑戦したい」という環境を用意することかもしれない。
そして、息子が人間らしく誇りをもって自分の人生を歩みはじめた瞬間、僕はようやく本当の父親になれるのかもしれない。
それは、障害があってもなくても、なんら変わりはない。息子には「人間らしく」生きてほしい。
そのために父親の僕ができること。それは息子に「まだできる」「挑戦したい」という環境を用意することかもしれない。
そして、息子が人間らしく誇りをもって自分の人生を歩みはじめた瞬間、僕はようやく本当の父親になれるのかもしれない。
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