思いもよらない結末
翌日から、私は声をかけることをやめました。当然のように廊下にカバンを放置し、園庭に駆け出すむっくん。
ところが…!
困らないんかーい!
放置されたカバンは必ず戻ってきます。なんという強運の持ち主!なんという強運なカバン!!
放置されたカバンは必ず戻ってきます。なんという強運の持ち主!なんという強運なカバン!!
むっくんはカバンを放置しても困らないのです。私は確かめもせずにカバンの放置は困るに違いないと決めつけていたことになります。むしろ困るどころか何とかなってる。なら私の今までのガミガミは余計なお節介だったのかもしれない…!?
手助けすることと奪うことは紙一重
口出しをやめてみたことで、私の勝手な先回りはむっくんの困るチャンス、考えるチャンスを奪っていたのかもしれないと考え至りました。更に、カバンを拾ってくれたお友達にありがとうと伝えるチャンス、助けてもらったから、今度は自分が誰かの助けになろうと思うチャンス、カバンをきっかけにクラスのお友達と会話して仲良くなるチャンスも奪っていたのかもしれません。
私は子どもと自分を同化して、自分が困ることは子どもも困るだろうと勝手に決めつけていました。その「勝手な決めつけ」をむっくんに押しつけ、思い通りに動かないむっくんに対して自分勝手にイライラガミガミしていました。反省です。
私は子どもと自分を同化して、自分が困ることは子どもも困るだろうと勝手に決めつけていました。その「勝手な決めつけ」をむっくんに押しつけ、思い通りに動かないむっくんに対して自分勝手にイライラガミガミしていました。反省です。
世界は私の感じ方が変わるだけで変化する
この経験を機に私は考え方を変えました。
保育園の子どもたちは落とし物を拾って届け、誇らしそうな笑顔を見せてくれます。この園では、名前が書いてあれば、むっくんの忘れ物は本人のもとに返ってくる。ならば、私の手伝いは名前書きだけでいい。あとは何とかなるでしょう。
そう心から思えるようになった時、毎朝のイライラはきれいに消え去ったのです。
保育園の子どもたちは落とし物を拾って届け、誇らしそうな笑顔を見せてくれます。この園では、名前が書いてあれば、むっくんの忘れ物は本人のもとに返ってくる。ならば、私の手伝いは名前書きだけでいい。あとは何とかなるでしょう。
そう心から思えるようになった時、毎朝のイライラはきれいに消え去ったのです。
むっくんも、代わり映えしない朝の風景も相変わらずですが、でも今はもうイライラしません。
朝の支度が終わるまで見守ることも、やるまで口を出すこともやめました。そして、望んでいたような、笑顔での「いってらっしゃい」ができるようになりました。
自分の心のありかた一つ、考え方一つで世界の見え方は変わる。むっくんに「朝のお仕度」ができる子に成長してくれ!と願っていたけれど、成長が必要なのは私だったのだと、今は思っています。
朝の支度が終わるまで見守ることも、やるまで口を出すこともやめました。そして、望んでいたような、笑顔での「いってらっしゃい」ができるようになりました。
自分の心のありかた一つ、考え方一つで世界の見え方は変わる。むっくんに「朝のお仕度」ができる子に成長してくれ!と願っていたけれど、成長が必要なのは私だったのだと、今は思っています。
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