自分を抑えられない子どもをどう支援する?児童自立支援施設での実践から――『感情や行動をコントロールできない子どもの理解と支援:児童自立支援施設の実践モデル』が発売

2019/10/25 更新
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児童自立支援施設にいる子どもたちは、「感情や行動をコントロールできない」ことが多く、自立して生きていけるようになるための支援が必要です。その支援は、誰が行っても一定な質になることが重要と考え、そのためにできることを理論と実践から解説したのが、大原天青著『感情や行動をコントロールできない子どもの理解と支援』です。この本は、児童福祉施設職員や心理職、ソーシャルワーカー、学校教員など、子どもと関わる支援者に読んでほしい1冊です。

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カール君 さん
2019/10/25 21:28
とても、ためになる本なのだろうと思う。
でも……
「その支援は、誰が行っても一定な質になることが重要」
そうなれば、万々歳だが、これは、無理がないだろうか……
マニュアル、情報ばかり頭に入っていても、本人がまるで見えていない専門家に何度も会ってる。

人は、得意不得意がある。
支援を行う側に適性がない場合もある。
しっかりと、チームで取り組んでほしい。

この本を読んだら、誰にでもできる、なんて、簡単なものではないと思う。そう思わないでほしい。


pan さん
2019/10/25 14:50
これはきになる本ーーーー!!

ちなみに自分自身は「外的な枠組み」からでは全く行動コントロールできない自覚がある(笑)「外的な枠組み」は反抗対象にしかならなくて、動機には絶対にならない。(もちろんここにあるみたいに、抗いきれない場合は自棄になる)

私みたいなタイプは、ひたすら「内的な枠組み」から行動コントロールする方法を積み上げていくしかないと思う。

ある意味、「外的な枠組み」が入るタイプの子というのは、ある程度早い段階から行動コントロールが効きやすいから、育てやすい/扱いやすい、みたいになるのかもな。
内的な枠組みでないと動けないタイプは、丁寧なやり取りや、本人自体のある程度の成長とか、経験値の積み上げしかないから、どうしてもタイミング的には遅くなってしまう。

でも、その両者を比べて、どちらが行動コントロール能力が勝ってる、みたいなことは言えないよね、ととても思う。

ほんとうに大人として成熟した行動をとるということは、外的な枠組みに限らず、内的な枠組みで行動コントロールをしていくということだろうし、そうすると、外的な枠組みからアプローチされて、それが内面化したタイプというのは結構危ういんではないか、という気もする。

もちろん成長につれて上手くグラデーションが移っていけば問題ないわけだけど、
現状、
子どもをコントロールするために、「外的な枠組み」からのアプローチをすることがあまりに多くて、そういう社会が、困難を抱えている/いないに関わらず、子どもたちの自立を阻んでいるという状況があるように思えてならないなー。


そしてさらに、個々人によって、そもそものコントロールを要する独自行動みたいなものの逸脱加減というか、動機の強さというか、衝動性とかエネルギー量とか色いろあるから、人によって御さねばならないものも千差万別である、という理解もまた、重要だよね。

暴れ馬をコントロールしなきゃいけない子もいれば、
やさしい羊さんをコントロールするだけでいい子もいて、
それは能力や努力が云々の問題ではない、というか。。。。

当たり前なんだけど、結構見過ごされがちじゃない?と思う。

かもめ母さん さん
2019/10/25 12:11
自分の五歳の子どもも、行動や注意力をコントロール出来ない特性があります。本人の行動を共に振り返り、相応しくない行動を共感的に捉え直すことが有効なのかも、と考えさせられました。

退会済み さん
2019/10/25 09:20
ちょうど困っていた部分にピタリとはまる本でした。
こちらの解説で十分勉強させていただきました!読まずにすみません💦
下記2点がポイントで、「外的な枠組み」に偏りすぎていたことを感じます。からまった糸をほどくのが「対話」とのことですが、私にはできないなあ…
だって、私自身が言語化が苦手ですから😅

とはいえ、ヒントをいただきました。
ありがとうございました。
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以下、要点
①人の行動をコントロールするものには、2つの枠組みがあります。校則や法律といった「外的な枠組み」と、自分自身で「これは自分が困ることになる」と思う「内的な枠組み」です。

②感情や行動をコントロールできない子どもの多くは、自分自身についてうまく言語化できず、混沌としています。その混沌した状態は、まるでからまった糸のようです。
内面が整理されて、自分自身を再構築することで、過去の体験が自分にどういう影響を与えたかが分かり、自分がどういう人間なのかを理解し、これからどうしていきたいか、という意志も生まれます。

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