タケルがもつ「共感覚」とは...
しかし、日常的な雑音に対処できるようになると、そのぶん際立ってきたこともあります。それは、大きな音を聞いたときのこと。タケルには大きな音に痛みを感じる「共感覚」もあり、物がぶつかったような音や削れるような音を聞くと、身体が痛いと感じてしまうのです。
共感覚とは、「ひとつの感覚の刺激によって、別の知覚が不随意的に起こる」現象。音を聴くと色が見えるという「色聴」や、文字を見ると色が見える「色字」など色に関係するものが多いとされていますが、痛みを感じると色が見えるとか、辛さを感じると手の平にちくちくした感覚を感じるというような触覚と関係するものもあるそうです。
思えば、タケルは10歳ぐらいの頃、ヘッドホンをつけて聴いていた音楽を「ぼつぼつしている」「ざらざらしている」と表現していました。そのときは音楽の印象やリズムをそのように例えているのだと思っていましたが、本当にその感覚を身体中で感じていたのでしょう。
思えば、タケルは10歳ぐらいの頃、ヘッドホンをつけて聴いていた音楽を「ぼつぼつしている」「ざらざらしている」と表現していました。そのときは音楽の印象やリズムをそのように例えているのだと思っていましたが、本当にその感覚を身体中で感じていたのでしょう。
共感覚の種類や判断法や原因、トレーニングで共感覚になれるのかまで解説
共感覚は個人に固有の感覚で、基本的には「治る」といった性格のものではないらしいです。"怪我もしていないのに、痛みを感じている"と思うとかわいそうですが、本人は逆に「え?みんなは痛くないの?じゃあ、なんで大きな音を嫌がるんだい?」と言っているぐらいなのであまり気にしていないよう。
また本当に怪我をしたときに、音のせいだと勘違いするのではないかと聞いてみたのですが「痛い!と思う感覚は一緒だが、一瞬後に"これは本当の怪我の痛みだ"と分かる。」とのこと。うーん、まだまだ色々と謎が多いです。
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