その時々に合わせて、少しずつ
こうして改めて振り返ってみると、コウの特性の現れ方はその時々によってかなり違っているのだなと感じます。
2年生から忘れ物などのミスが増えるようになったのは、コウが「忘れ物をしてもパニックにならなくなった」という意味では成長と捉えられるのかもしれません。大人から見れば悪知恵にしかならない理屈を繰り出すのも、成長による知恵の1つと言えそうです。
2年生から忘れ物などのミスが増えるようになったのは、コウが「忘れ物をしてもパニックにならなくなった」という意味では成長と捉えられるのかもしれません。大人から見れば悪知恵にしかならない理屈を繰り出すのも、成長による知恵の1つと言えそうです。
環境という面から見れば、保育園~1年生まで忘れ物などが目立たなかったのは「親がフォローできたから」という部分も大きかったのだろうなと思います。
そうして考えてみると、その時々によって現れ方が様々なように見える特性そのものは、実はあまり変化していないのかもしれません。
今後もコウ自身の成長や環境の変化によって“現れ方”が変わっていくであろう特性を「ゆっくり見ていけたらいいな」と思う、何かと焦りがちな私です。コウのノンビリさを、少し見習っていくといいのかもしれません。
執筆/丸山さとこ
そうして考えてみると、その時々によって現れ方が様々なように見える特性そのものは、実はあまり変化していないのかもしれません。
今後もコウ自身の成長や環境の変化によって“現れ方”が変わっていくであろう特性を「ゆっくり見ていけたらいいな」と思う、何かと焦りがちな私です。コウのノンビリさを、少し見習っていくといいのかもしれません。
執筆/丸山さとこ
専門家コメント 森しほ先生(医師・公認心理師)
葛藤しながらも、コウくんの成長を信じて見守ってこられたのですね。
ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠陥多動症)など、発達障害の傾向があるお子さんの中には、理論的に考える力が高いケースでも、見通しを立てたり、優先順位をつけたり、疲労とうまく付き合うといったことには弱いケースがあります。
そのギャップから、「分かっているのにやらない」状態がうまれてしまうのですね。
特にASD傾向のあるお子さんは、ルールを字義通りに解釈することが少なくありません。「宿題が終わらなかったら登校後にやる」というルールを「宿題は登校後にやればよい」と考えてしまうのもそのためです。悪意ではなく、“認知のスタイル”の問題です。
さらに重要なのは「疲労」です。学校は刺激が多く、感覚過敏や対人緊張があるお子さんにとってはとても負担がかかってきます。
帰宅後は脳のエネルギーが枯渇しているため、回復を優先したくなってしまうのです。
嘘やごまかしは、お子さんにとっては自己防衛行動です。嘘を責めるのではなく、成長のあかしと捉えて向き合ってこられたこと、とっても素晴らしいですね。
具体的な宿題対策は、お子さんによって合う合わないがあるため、実際にやってみて試行錯誤していくことになります。
「帰宅後すぐ宿題」をルーティンにすることでうまくいくケースもありますし、帰宅後はまず「回復タイム」を確保してエネルギーをチャージすることでうまくいくケースもあります。
回復タイムを設ける場合は、15〜30分で時間を決めて完全自由時間(読書・動画・ゴロゴロOK)としてルーティン化するといいでしょう。
エンジンがかかりにくいスロースターターの場合は、「まずは始める」を目標にするといいですね。タイマーをかけ「5分経ったらやめてもいい」として、始めるハードルを極限まで下げると、スイッチが入りやすく、結果的に継続してとりかかることができる場合があります。
また、フォローする保護者が複数いる場合は、お父さんはチェック、お母さんは説得というように役割分担をするのはとっても有効です。
説得する係は、理屈を押しつけるのではなく、「あなたの考えは分かるよ。でもこうすると困るよね」と寄り添いながら導くスタンスをとると、お子さんの自己肯定感が育ちます。
これからも焦らずお子さんのペースを大切にしながら成長していけることを願っております。(監修:医師・公認心理師 森しほ先生)
ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠陥多動症)など、発達障害の傾向があるお子さんの中には、理論的に考える力が高いケースでも、見通しを立てたり、優先順位をつけたり、疲労とうまく付き合うといったことには弱いケースがあります。
そのギャップから、「分かっているのにやらない」状態がうまれてしまうのですね。
特にASD傾向のあるお子さんは、ルールを字義通りに解釈することが少なくありません。「宿題が終わらなかったら登校後にやる」というルールを「宿題は登校後にやればよい」と考えてしまうのもそのためです。悪意ではなく、“認知のスタイル”の問題です。
さらに重要なのは「疲労」です。学校は刺激が多く、感覚過敏や対人緊張があるお子さんにとってはとても負担がかかってきます。
帰宅後は脳のエネルギーが枯渇しているため、回復を優先したくなってしまうのです。
嘘やごまかしは、お子さんにとっては自己防衛行動です。嘘を責めるのではなく、成長のあかしと捉えて向き合ってこられたこと、とっても素晴らしいですね。
具体的な宿題対策は、お子さんによって合う合わないがあるため、実際にやってみて試行錯誤していくことになります。
「帰宅後すぐ宿題」をルーティンにすることでうまくいくケースもありますし、帰宅後はまず「回復タイム」を確保してエネルギーをチャージすることでうまくいくケースもあります。
回復タイムを設ける場合は、15〜30分で時間を決めて完全自由時間(読書・動画・ゴロゴロOK)としてルーティン化するといいでしょう。
エンジンがかかりにくいスロースターターの場合は、「まずは始める」を目標にするといいですね。タイマーをかけ「5分経ったらやめてもいい」として、始めるハードルを極限まで下げると、スイッチが入りやすく、結果的に継続してとりかかることができる場合があります。
また、フォローする保護者が複数いる場合は、お父さんはチェック、お母さんは説得というように役割分担をするのはとっても有効です。
説得する係は、理屈を押しつけるのではなく、「あなたの考えは分かるよ。でもこうすると困るよね」と寄り添いながら導くスタンスをとると、お子さんの自己肯定感が育ちます。
これからも焦らずお子さんのペースを大切にしながら成長していけることを願っております。(監修:医師・公認心理師 森しほ先生)
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