息子が将来を決断。事故の後遺症とLD、「障害があるからムリ」そう思い込んでいた自分に気づかされて

ライター:ひらたともみ
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高次脳機能障害とLDグレーの息子リクもとうとう高校3年生。
日常的に後遺症に苦しむ息子を思い、進路なんてどうでもいいと思っていた母だったのですが…。

「母にはわからない...!」息子のがんばる理由

高校3年生になったリク
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大学に行けるかリクを心配する母
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試験に向けて勉強をがんばるリク
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「なんでムリして勉強するんだろう」と心配する母
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高次脳機能障害になってからのリクは、日々、体調が安定しないことに悩まされていました。頭痛やめまいで視界が狭くなり、吐き気で起き上がることも困難な日があったり、今食べた献立が思い出せなかったりしていました。そんな状態でも、「留年はしたくない!」という意地で、ギリギリの点数ではあるものの無事に3年生に進級することができたのです。

もう、あとは卒業するだけ...あとは、バイトでもしながら、ゆっくり将来のことを考えてくれればそれでいいとさえ思っていたのです。
「リクが大学に行きたいってさ」と言う夫
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リクを心配し「卒業できればそれだけで...」と言う母
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「決めるのはリクなんだ」と言う夫
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はっ!としました…。
私は知らず知らずのうちにリクの将来を、考えないようにしていたのです。

なぜならそれは、「息子は障害があるからムリ」という本人のやりたいことを度外視した方法で、「それでいいんだ」「高校までがんばったんだし」というところに、親としての落としどころを勝手につけて満足していたんだと思います。
リクを応援し涙する母
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目標を決めたリクは、勉強することが多くなりました。ときどき吐き気や頭痛で学校を早退することもありましたが、それでも机にかじりついていました。
そして、なんとか志望大学に推薦をもらえることになり、4月からは大学生になります。

どうやら甘ったれた私と違うリク。
「休めばいいのに」「やめちゃえばいいのに」と安易に思うことは、ややこしいこのご時世を生きる処世術だと思っていました。でもリクのように「がんばりたい」という強い意思を一度持つと、だれもブレーキをかけることなんてできない。
今回は18歳の息子に教えられたようです。
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