むっくんの卒園式
いよいよ卒園式当日。練習はほとんどしておらず、更にお別れが苦手なむっくんは、今までのどの行事よりも緊張し不安そうな顔をしていました。私も内心どうなることかと心配していましたが、むっくんはお友達と一緒に無事入場を果たします。
新型コロナウイルスの影響で時短になっていた式はむっくんにぴったりで、来賓のあいさつなどの苦手な待ち時間も少なく、卒園証書授与も無事にクリア!
新型コロナウイルスの影響で時短になっていた式はむっくんにぴったりで、来賓のあいさつなどの苦手な待ち時間も少なく、卒園証書授与も無事にクリア!
いよいよ最後の卒園児の歌、ここを終えれば式は終わる…はずなのですが、むっくんは突然席から離れふらふらと歩いて行ってしまったのです!
むっくんはそのまま進行していた担任の先生の前に行き、何かを話しかけました。そしてお友達が起立して歌っているなか自分の席に戻り、歌うことなくすとんと着席!私は何が起こったのかわからないまま、式は終わりを迎えました
むっくんはそのまま進行していた担任の先生の前に行き、何かを話しかけました。そしてお友達が起立して歌っているなか自分の席に戻り、歌うことなくすとんと着席!私は何が起こったのかわからないまま、式は終わりを迎えました
先生たちに見せた成長の姿
式が終わると担任の先生が大急ぎでむっくんの行動の真意を教えに来てくださいました。苦手な歌が始まることを理解していたむっくんは「自分は疲れたから、座って歌が終わるのを待ちたい」と先生に伝えに行ったそうです。
先生たちは3年間通して、何度も何度も繰り返し「周りのみんなと違う行動をしたいときは、先生に一言伝えてからにする」ということを集団生活が苦手なむっくんに教えてくれていました。
かくいう私も、小学校生活やその先の将来のことを見据え、むっくんが周囲に誤解されず、自らの意志を大事にできるよう、「伝えずに行動してしまうと勝手な行動になっちゃうけど、伝えることができれば問題にはならないんだよ」と繰り返し伝えてきました。
最後の大舞台でむっくんは、そんな先生や私からの3年間の教えを守り、成長した姿を見せてくれたのです。
先生たちは3年間通して、何度も何度も繰り返し「周りのみんなと違う行動をしたいときは、先生に一言伝えてからにする」ということを集団生活が苦手なむっくんに教えてくれていました。
かくいう私も、小学校生活やその先の将来のことを見据え、むっくんが周囲に誤解されず、自らの意志を大事にできるよう、「伝えずに行動してしまうと勝手な行動になっちゃうけど、伝えることができれば問題にはならないんだよ」と繰り返し伝えてきました。
最後の大舞台でむっくんは、そんな先生や私からの3年間の教えを守り、成長した姿を見せてくれたのです。
式の途中、突然立ち上がったむっくんを制止する先生は居ませんでした。それはその行動の意味をあの場にいたすべての先生が理解して見守ってくださったからです。人一倍敏感で、気分屋で怒りっぽくて、そのくせ不安も多く、怯えて一歩踏み出せないむっくん。その繊細な心を先生方がただひたすら大事に守り育ててくださったことを痛感しました。式の後は年少、年中、年長それぞれ担任だった先生方が泣きながら褒めてくださって、他の先生方からも「あの独特の雰囲気の中あんなに頑張れるなんて思っていなかったよ」と泣き笑いで伝えてもらって。この保育園に通えて本当に幸せだったなぁと心から感謝した卒園式でした。
保育園生活を振り返って
むっくんの保育園生活は波乱万丈で、私はあちこちに謝罪してばかりで大変なときもありました。むっくんはびっくりするくらい周囲と違う行動をとるので、離れて見ていればその姿はワガママにも見えるかもしれません。でも見方を変えると、むっくんは「自分を貫くことができた」と言うことができます。
自分を貫くことは、実はとても大変で大きなエネルギーを要します。寂しいときもあるでしょうし、怒られ理解してもらえなくて孤独を感じることも、傷つくこともあるでしょう。それでもむっくんはいつだって自分の気持ちを大切にします。
彼の背中を追ううちに、人はそうあることが幸せなのかもしれないと私は思えるようになりました。私にできることは「むっくんがみんなと同じになる方法」を探すのではなく、「むっくんが自分を貫くにはどういう方法があるのか」を考えることだと、私はこの3年間で学びました。
むっくんを支え、導いているつもりでも、本当に支え導いてもらっているのはいつだって私です。むっくんのお母さんになれたこと、たくさんのことを学ばせて貰ったことに、ただただ感謝。これからも未熟な私をむっくんにしっかり鍛えてもらおうと思っています。
自分を貫くことは、実はとても大変で大きなエネルギーを要します。寂しいときもあるでしょうし、怒られ理解してもらえなくて孤独を感じることも、傷つくこともあるでしょう。それでもむっくんはいつだって自分の気持ちを大切にします。
彼の背中を追ううちに、人はそうあることが幸せなのかもしれないと私は思えるようになりました。私にできることは「むっくんがみんなと同じになる方法」を探すのではなく、「むっくんが自分を貫くにはどういう方法があるのか」を考えることだと、私はこの3年間で学びました。
むっくんを支え、導いているつもりでも、本当に支え導いてもらっているのはいつだって私です。むっくんのお母さんになれたこと、たくさんのことを学ばせて貰ったことに、ただただ感謝。これからも未熟な私をむっくんにしっかり鍛えてもらおうと思っています。
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