兄弟でこんなに違うの!?それぞれの理解の仕方にあわせた、おうちルールの伝え方
ライター:ウチノコ
こんにちは、ADHDと自閉スペクトラム症の診断を持つ小学1年生、むっくんの母ウチノコです。むっくんには4歳の弟がいます。子どもたちとの生活の中で、兄弟であってもそれぞれに合う関わり方は違うのだなと感じています。今回は兄弟別、わが家の関わり方の工夫をまとめてみます。
おうちルール
ご家庭ならではの、生活上のルールってありませんか?わが家には「おやつは1日1回15時ごろ」「テレビゲームは30分」「テレビや動画は1日1時間まで」など、生活する上での簡単なおうちルールがいくつかあります。このルールを子どもたちに守ってもらいたい!のですが、守ってもらうには何より本人に内容を理解してもらう必要があります。この理解してもらう道のりが面白いほどに兄と弟で違うのです。
ルールの伝え方むっくん編
7歳の兄のむっくんは小さいころからルールが大事だと理解していて、なぜそのルールが必要なのかを理解したら、守る努力をしてくれます。そのため、ルールを守ってもらうには最初にいかに納得してもらえるかが大切になります。
というわけで、むっくんに理解してもらうためのポイントはこちら。
① 明確に伝える
② 理由を具体的に伝える
③ 本音を伝える
この3つを怠らないことが今後の穏やかな生活のカギを握るのです。
というわけで、むっくんに理解してもらうためのポイントはこちら。
① 明確に伝える
② 理由を具体的に伝える
③ 本音を伝える
この3つを怠らないことが今後の穏やかな生活のカギを握るのです。
明確に伝える
むっくんは私が長々と話すと「いったい何が言いたいのかわからん!」と言い出します。そのため、とにかくわかりやすく伝えることを心がけています。端的に、箇条書きにすると、とても伝わりやすく反応が良いです。
理由を具体的に伝える
むっくんはとにかく「なぜ?」を気にします。なのでルールを守ってほしい理由や守らないとどのように私が困るのかなどを具体的に伝えるようにしています。
そこに共感が得られると、むっくんにとってルールは「親に押し付けられたもの」から「本人も必要だと感じたもの」にレベルアップするのです。もし、むっくんが納得できない場合は、納得できるようにルールを一緒に考えて微調整することもあります。
そこに共感が得られると、むっくんにとってルールは「親に押し付けられたもの」から「本人も必要だと感じたもの」にレベルアップするのです。もし、むっくんが納得できない場合は、納得できるようにルールを一緒に考えて微調整することもあります。
本音を伝える
むっくんの協力を仰ぐうえで大切なのが本音を伝えることです。大人はつい建前や正論を持ち出し「ルールは守ることが正しい!」と子どもに押し付けてしまいがちです。だけど家庭内のルールなんて、よく考えてみれば根拠が曖昧なことも多い。「私はなぜこのルールを守らせたいんだろう?」と自問自答してみれば、単に自分の不安の緩和が目的であることも多い気がします。
しかし、「じゃあそんなルール撤廃しよう!」とするほどの肝も据わってない私なので、その不安…ちょっとカッコ悪い部分をむっくんには正直に言葉にして伝えるようにしています。むっくんも、親の不安や迷いも知ることで「なんか納得できないけど、仕方ないから守ってやるか。」なんて思ってくれているような気もしています。
しかし、「じゃあそんなルール撤廃しよう!」とするほどの肝も据わってない私なので、その不安…ちょっとカッコ悪い部分をむっくんには正直に言葉にして伝えるようにしています。むっくんも、親の不安や迷いも知ることで「なんか納得できないけど、仕方ないから守ってやるか。」なんて思ってくれているような気もしています。
ルールの伝え方くーちゃん編
4歳のくーちゃんは、むっくんのような理解が難しいときがあります。また、むっくんは言葉の情報に強いので、言語や文章で十分に伝わるのですが、くーちゃんは視覚情報のほうが理解しやすい様子です。
そこで、くーちゃんに理解してもらうポイントとしては
① 言語に頼らない
② ルールが一目でわかる
③ おやつなど消費タイプのタスクは終わったことを理解しやすい工夫
といったことが必要になるのです。
そこで、くーちゃんに理解してもらうポイントとしては
① 言語に頼らない
② ルールが一目でわかる
③ おやつなど消費タイプのタスクは終わったことを理解しやすい工夫
といったことが必要になるのです。
くーちゃんのチケット制
条件をクリアできる方法を考えてたどりついたものが、イラスト表示のチケットでした。イラストが描いてあればくーちゃんも内容を理解できます。また、チケットと権利を物々交換することで、本日分を使い終わったことが明確になります。
まずは「おやつ」「テレビ」「ゲーム」から試してみることにしました。
まずは「おやつ」「テレビ」「ゲーム」から試してみることにしました。
また、くーちゃんがチケットを理解しやすいように一覧表示にしたところ、なぜかくーちゃんは慌てて全部使おうとしたことから、チケットが全部見えないように不透明の袋に入れておくように微調整。このように、様子を見ながら試行錯誤を繰り返して運用しやすい工夫もつくり込んでいきました。
くーちゃんは特におやつへの執着が強く、以前は食べ終わると「もっと欲しい!」と泣くことも多かったのですが、
チケットとおやつの交換を1週間くらい続けると、「また明日食べようね」で納得できる日が増えていきました。
毎日同じやりとりを繰り返すことで、明日も同じようにおやつがもらえると見通しが立ちやすくなり、安心できるようになったのかもしれません。
チケットとおやつの交換を1週間くらい続けると、「また明日食べようね」で納得できる日が増えていきました。
毎日同じやりとりを繰り返すことで、明日も同じようにおやつがもらえると見通しが立ちやすくなり、安心できるようになったのかもしれません。
さらにチケット制のデメリット、「融通が効きにくくなる問題」の対策に、私自身にも子どもと同数のチケットを発行することにしました。テレビチケットを使い切っていて、今日はもう時間オーバーだけど、テレビに子守を頼みたい!そんなときは「特別にお母さんのチケット使っていいよ」という抜け道を使います。この対策のおかげで、母も子も疲れすぎずにチケット制を楽しめている気がします。
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