ポジティブ行動支援・PBSについて専門家にききました

ライター:専門家インタビュー
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発達が気になる子どもとどう関わったら、子どもの力を伸ばしてあげられるのだろう?と悩むことはありませんか?
最近の研究では、ポジティブ行動支援の考えを取り入れた関わり方が推奨されています。
そこで、このポジティブ行動支援について、鳥取大学教授で発達障害を専門とする井上雅彦先生に分かりやすく教えてもらいました。(取材/LITALICO発達ナビ編集部)

Q.ポジティブ行動支援(PBS)について教えてください

A.日常の中で「子どもができていること」「がんばっていること」に着目して支援する方法です。不適切な行動を叱ったり罰をあたえるのではなく、適切な行動や不適切な行動をしていないことをほめたり認めることで、望ましい行動を増やしていきます。また、一人ひとりの行動だけでなく、その周囲の人々や環境もアプローチの対象とし、持続的な効果を生み出すための仕組みを考えていきます。
井上先生
井上先生
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近年の研究で推奨されている関わり方である、PBS(Positive Behavior Support, ポジティブ行動支援)。ポジティブ行動支援(PBS)では、「適切な行動ができていることや、不適切な行動をしていないこと」をほめたり認めたりすることに加え、保護者も含めた子どもに関わる周囲の人々にアプローチし、子どもが力を発揮しやすい環境を整えます。

PBSを用いて子どもと関わることにより、子どもの問題行動が減ったり、保護者のストレスが減るといった研究結果も報告されています。

療育施設や園・学校などのみでなく、家庭でもこの方法を取り入れることで、子どもが力を育みやすい環境をととのえることができます。
具体的にどのように関わったら良いのかがわからない保護者に対して、ペアレントトレーニングなどで関わり方を伝える取り組みもされています。
参考:日本ポジティブ行動支援ネットワーク
https://pbsjapan.com/
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