自閉症息子との4年間分の誕生日エピソード。気づいたのは「頑張りすぎない」大切さ
ライター:かさはらあやこ
先日4歳の誕生日を迎えた息子。はっぴばーすでーとぅーゆー♪お誕生日おめでとう!(ろうそくふー)はい!プレゼント!欲しがってたやつ!「わーいわーい!ありがとう!」
そんな、お誕生日を過ごすことができないなど知る由もなく、誕生から4歳まで、笑って、泣いて、泣いて、泣いて…泣きが濃い目の4年間を過ごしてきました。今回は、0~4歳を誕生日ごとに振り返ってみたいと思います。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
0歳のお誕生日。なんて可愛いんだろう
0歳のお誕生日。
(いま思い返すと)出てくる気力がなかったのか、陣痛が始まってから25時間後に先生に上から押されやっと出てきた息子。産まれた数時間後から目をぱっちり開けていました。とても静かで、ただただ、なんて可愛いんだろうと見つめていました。
不思議なことに、夜に授乳のためベッドのライトを点灯すると、眩しそうに少しバタバタし、必ずくしゃみをしていました。〝……産まれたばかりなのに、光が眩しいなんてことあるの?〟と少し違和感がありましたが、誰に伝えても特に相手にされず…自分に似て視力がいいのかもしれないと思っていました。
(いま思い返すと)出てくる気力がなかったのか、陣痛が始まってから25時間後に先生に上から押されやっと出てきた息子。産まれた数時間後から目をぱっちり開けていました。とても静かで、ただただ、なんて可愛いんだろうと見つめていました。
不思議なことに、夜に授乳のためベッドのライトを点灯すると、眩しそうに少しバタバタし、必ずくしゃみをしていました。〝……産まれたばかりなのに、光が眩しいなんてことあるの?〟と少し違和感がありましたが、誰に伝えても特に相手にされず…自分に似て視力がいいのかもしれないと思っていました。
1歳のお誕生日。おしゃれな記念写真は撮れなかった
1歳のお誕生日。
「大きくなったら欲しいものを指定されて、プレゼントを選んであげることなんてなくなるから、3歳まではわたしが選びたい!」。そんな想いで選んだ、とっておきのプレゼント。頑張って飾りつけをし、おじいちゃん、おばあちゃんを家に招き、ごちそうを用意して臨んだ初めての誕生日。
SNSでよくみる、おしゃれな記念写真を撮りたくて、飾り付けた壁の前に連れて行くと、秒で破壊。指示が通るはずもなく〝おしゃれな記念写真〟は撮れませんでした。
誕生日前から注文していた一升餅。当日までに歩くことはできず。普段あまり会わない祖父に抱かれて、これでもかというほどギャン泣き。1歳児向けの玩具には見向きもしない。無表情で、目も合わず、にこりともしない息子を見て、せっかく来てもらった両親に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
「大きくなったら欲しいものを指定されて、プレゼントを選んであげることなんてなくなるから、3歳まではわたしが選びたい!」。そんな想いで選んだ、とっておきのプレゼント。頑張って飾りつけをし、おじいちゃん、おばあちゃんを家に招き、ごちそうを用意して臨んだ初めての誕生日。
SNSでよくみる、おしゃれな記念写真を撮りたくて、飾り付けた壁の前に連れて行くと、秒で破壊。指示が通るはずもなく〝おしゃれな記念写真〟は撮れませんでした。
誕生日前から注文していた一升餅。当日までに歩くことはできず。普段あまり会わない祖父に抱かれて、これでもかというほどギャン泣き。1歳児向けの玩具には見向きもしない。無表情で、目も合わず、にこりともしない息子を見て、せっかく来てもらった両親に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
2歳のお誕生日。ケーキも玩具も…
2歳のお誕生日。
第二子の産後2ヶ月。それでも頑張って息子の好きそうな食事をつくり、大好きなキャラクターのたくさん乗ったケーキを用意。全く喜んだような反応をせず、食事には口をつけず、終始無表情で終了。2歳児向けの玩具にはやっぱり見向きもせず。悲しくて、涙を流しながら片づけをしました。
当時は児童発達支援に通ってはいたものの診断前で、発達障害のことも、息子の状態もまだ全然知らない時期でした。2歳児って、こんなものなのかなぁ…?と思いながらも、せっかく用意した食事を食べないことにイライラしたり、期待した反応が返ってこないことの虚しさや、焦り、不安。毎日の夜泣き、乳児の世話…。自分でもよく耐えたなと思うぐらいストレスフルな毎日でした。
妹が現在2歳。食事を出すと、「わぁ〜!おいしそう!」と言い、ハッピーバースデーも歌います。
第二子の産後2ヶ月。それでも頑張って息子の好きそうな食事をつくり、大好きなキャラクターのたくさん乗ったケーキを用意。全く喜んだような反応をせず、食事には口をつけず、終始無表情で終了。2歳児向けの玩具にはやっぱり見向きもせず。悲しくて、涙を流しながら片づけをしました。
当時は児童発達支援に通ってはいたものの診断前で、発達障害のことも、息子の状態もまだ全然知らない時期でした。2歳児って、こんなものなのかなぁ…?と思いながらも、せっかく用意した食事を食べないことにイライラしたり、期待した反応が返ってこないことの虚しさや、焦り、不安。毎日の夜泣き、乳児の世話…。自分でもよく耐えたなと思うぐらいストレスフルな毎日でした。
妹が現在2歳。食事を出すと、「わぁ〜!おいしそう!」と言い、ハッピーバースデーも歌います。