3歳のお誕生日から、頑張ることをやめて

頑張ることをやめた3歳のお誕生日。心を乱すことなく、小さくお祝いすることができた
頑張ることをやめた3歳のお誕生日。心を乱すことなく、小さくお祝いすることができた
Upload By かさはらあやこ
3歳のお誕生日。

知的障害を伴う自閉症であることがわかってから初めてのお誕生日。廃棄するだけの料理をつくることをやめ、喜ばないケーキを注文することをやめ…とにかく頑張ることをやめました。

大人はオードブル、息子にはいつものメニューを用意。ケーキはシンプルで小さなホールケーキ。誰かを呼ぶわけでもなく、騒がず、はしゃがず、小さくお祝いする。息子はオードブルのレモンをツンツンして終了でしたが、終了後に涙が溢れて止まらない誕生日を過ごした前年とは違い、心を乱すことなく、落ち着いて成長を見守ることができるようになりました。

4歳のお誕生日。

自閉症育児をする中で、よく「2〜3歳が一番大変」と聞いていたので、4歳を迎えるにあたって、〝あぁー、やっと4歳か。やっと大変な時期を抜けるのか〟と思っていましたが、実際に4歳を迎えてみて思うこと。相変わらず、大変。

大癇癪はいまだに起こるし、身体は成長しているから、その分怒りのエネルギーもすごい。身辺自立も何一つできていないし、偏食は加速し、睡眠も不規則。いまのところ、ここが成長して楽になったなぁ~という部分は一切ありません。

想像していた4歳より全然成長しておらず、あぁ、これが自閉症のわが子の成長なのかと徐々にわかってきた感じですが、一年前と比べ、身体が少し大きくなったこと、発語があったこと、笑顔が増えたこと。それでじゅうぶんだと思うようになりました。

と言ったそばから、4歳のお誕生日は人生初めてのアレルギー事件が発生し、(長くなるので割愛)バタバタしてしまいましたが…。4歳は、健康で楽しく笑っていてくれたら、それでいいな、と思います。

井上先生より

誕生日は、お子さんの記念日であり、保護者にとっても大切なメモリアルです。誕生日ごとに振り返ることで、しんどかったことも思い出されるけれど、当時と比べるとお子さんの成長も感じられると思います。お母さまには「よくぞここまで!」と大きなエールを送りたいです。お子さんがなぜパニックになるのか、なぜ喜ばないのかという理由が少しずつ分かるようになると同時に、どうしたら楽しめるか?という視点が加わることで、これからももっと、そのときの成長に合ったオリジナルな誕生日の祝い方を楽しめるようになれると思います。
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