いつかは自立してくれたら。グループホーム?一人暮らし?発達障害娘の将来を考えはじめて

ライター:荒木まち子
いつかは自立してくれたら。グループホーム?一人暮らし?発達障害娘の将来を考えはじめてのタイトル画像

発達障害の娘(22才)は、障害のある方の雇用の促進、そして安定を図るために設立された『特例子会社』に勤めて4年目の春にグループホームに入居しました。紆余曲折あったグループホーム入居までの道のりと、その過程で私が感じたこと、悩んだことなどを書いていこうと思います。

監修者三木崇弘のアイコン
監修: 三木崇弘
社会医療法人恵風会 高岡病院 児童精神科医
兵庫県姫路市出身。愛媛大学医学部卒・東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了。早稲田大学大学院経営管理研究科修士課程修了。 愛媛県内の病院で小児科後期研修を終え、国立成育医療研究センターこころの診療部で児童精神科医として6年間勤務。愛媛時代は母親との座談会や研修会などを行う。東京に転勤後は学校教員向けの研修などを通じて教育現場を覗く。子どもの暮らしを医療以外の側面からも見つめる重要性を実感し、病院を退職。 2019年4月よりフリーランスとしてクリニック、公立小中学校スクールカウンセラー、児童相談所、児童養護施設、保健所などでの現場体験を重視し、医療・教育・福祉・行政の各分野で臨床活動を行う。2022年7月より社会医療法人恵風会 高岡病院で児童精神科医として勤務。

グループホーム入居に否定的だった娘

親亡きあとを見据え、将来娘にはグループホームに入居して欲しいと考えていた私。
でも当の娘はグループホーム入居にはずっと否定的で「もし家を出るならグループホームではなくアパートなどで一人暮らしをしたい」と言っていました。
発達障害の娘、自立への夢を語る!ある日のわが家の会話からのタイトル画像

発達障害の娘、自立への夢を語る!ある日のわが家の会話から

グループホームに入居した会社の先輩から「グループホームは自由がきかない」「音がうるさい」などの話を聞いたせいもあったのか、娘はグループホームにあまり良いイメージを持っていなかったようです。

一人暮らしをすることを想像してみる

高等特別支援学校のカリキュラムで学んでいたとはいえ、実家暮らしの娘には、仕事から帰宅した後、自分で食事や洗濯、掃除などをすることがどれだけ大変なのかや、『家賃』『食費』『光熱費』『交際費』『交通費』など実際一人暮らしをするのにはどれくらいお金がかかるのかなどが、リアルに想像できないようでした。

お気楽親子⁉

社会人になってから娘は給与の一部を食費として家に入れていました。
携帯電話の料金と任意保険も自分の給与口座から支払っていました。
社会人2年目、発達障害の娘が保険探し開始!「自分には保険が必要」と思ったアクシデント、そして必要な保障とは?のタイトル画像

社会人2年目、発達障害の娘が保険探し開始!「自分には保険が必要」と思ったアクシデント、そして必要な保障とは?

残った給与は自分の趣味やおやつ代などに充てていて、娘の部屋は大好きなキャラクターグッズや漫画で溢れていました。
私は「自分で働いたお金で買ったものだし他人に迷惑をかけているわけではないので問題はない」「趣味は大切」「仕事を続けるための活力になるのだったらむしろ良い!」と思っていました。

このころは私も娘と同様『いつかは』家を出て自立できたら良いなぁ、程度に考えていたのです。
次ページ「同志でもあるAちゃんのお母さん」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。