発達障害の小5娘、「察して」お手伝いは難しいから…!わが家の取り組み
ライター:SAKURA
広汎性発達障害の娘(小学5年生)は、家でお手伝いをしてスタンプを貯め、お金と交換するという『お手伝いカード』をやっています。
欲しいものがあるときは、率先してお手伝いをしますが、欲しいものがないときは、私がどんなに忙しくても無関心。そんな娘に、自分からお手伝いをしてもらうために…
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
お手伝いカードで、お金を稼ぐことを学んだ娘。
わが家では、2年前からお手伝いカードというものを導入しています。
発達障害の娘のライバルはパパ!?「家事はママだけの仕事」を変えてくれた、わが家のお手伝い大作戦
一回のお手伝いで、スタンプを一つ押し、20マス(一枚)で500円と交換というシステムです。
小学5年生になる広汎性発達障害の娘は、このお手伝いカードを長い間続けていて、もう何度も欲しいものをお手伝いカードで貯めたお金で買っています。
小学5年生になる広汎性発達障害の娘は、このお手伝いカードを長い間続けていて、もう何度も欲しいものをお手伝いカードで貯めたお金で買っています。
お手伝いはたくさんしてくれるようになり、お金を稼ぐ大変さもわかったおかげか簡単に物をねだらなくもなったし、いいことだらけです。
欲しいものがあるときは、頑張ってくれるけど…
しかし・・・ずっと続けてはいるものの、お手伝いに対する意欲は、不安定。
欲しいものがあるときは、自分からお手伝いを見つけて自主的に動いてくれますが、特に欲しいものがないときは言われたら仕方なくやってくれる・・・という感じです。
欲しいものがあるときは、自分からお手伝いを見つけて自主的に動いてくれますが、特に欲しいものがないときは言われたら仕方なくやってくれる・・・という感じです。
最初のうちは、これでも満足だったのですが、正直・・・もう5年生。中学生も近づいてきたこともあって、常に自主的に動くというお手伝いもしてほしいのが、本音です。
察してほしい!でも…
しかし、娘は特性上、察するというのが苦手で「状況を見る」「気を利かす」ということができません。
家庭内では、場合によって状況を伝えて「こんなときは、こうしてくれたら助かるんだよ」と、繰り返し教えるようにしていますが、なかなか自分から動くことはありません。
将来的にも、いつかは自分で気がついて、動くことが必要になってきます。その力を身につけるためにも、「察する」「自分から動く」という練習もしてほしいと思っていました。