親が作成したもの

保護者の私は
・成育歴※
・病歴
・過去に利用したことがある医療機関と診察券番号
・ヒストリーシート(学校や所属名)
・利用している施設や関係機関の連絡先と担当者
・保護者から見たフェイスシート(日常生活の自立の度合いを示したもの)

などをまとめました。

※生まれてから現在までの出来事(大きな怪我やいじめ、服薬など)を時系列で表にしたもの。成育歴は病院転院時や新たな支援機関にかかるとき、障害年金申請時などにも役に立つので早いうちからつくっておくのがおすすめです。ライフステージ(入園、入学、進学)が変わるごとに情報を更新しておくと良いと思います。

追加や差し替えもできるように

さらにそこに今回は支援者には渡さないけれど、今後の事を考え障害者手帳や障害年金証申請時の書類や診断書、今までの知能検査結果のコピーも付け加えました。

そして、これらの書類を差し替えや追加もしやすいようにバインダーにまとめました。
バインダーにまとめると…
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すると娘のサポートブックは『娘の歴史』といった感じのそこそこ厚い冊子になりました。
完成したオリジナルの『サポートブック』
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『サポートブック』が完成し、しみじみする母
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そして次のステップへ

6ヶ月の休職期間を終えるころには娘のメンタルは落ち着き、娘は以前と同じ職場に復職しました。

そして2020年1月末、グループホームから直接会社に通勤をする1週間の体験宿泊が決まりました。

コロナ禍ではありましたが、娘のグループホーム入居に向けた動きは着々と進んでいったのでした。

執筆/荒木まち子
(監修:井上先生より)
いよいよ娘さんがお家から出て、生活面でもグループホームでの自立の第一歩を踏み出すということで不安もあると思います。その中で、サポートブックを一緒につくるということは、本人と保護者共に実際の生活をイメージしていくのによいですね。

保護者が書くこととしては、かかりつけの医師の連絡先、お子さんの血液型、持病、調子を崩しやすい病気など医療的な情報も大切です。

重要な情報は、サポートブックとは別に普段身に着けられるタグをつくっておくのがおすすめです。お子さんの名前・血液型・持病、保護者の名前・連絡先、かかりつけ医の名前・連絡先などを記載しておくことで、急なケガや病気などをしてしまったり、被災してしまった場合などに役立ちます。

また、保護者が書く部分もお子さん本人に確認してもらいながら、表現にも気をつけて書くことが重要です。グループホームでの普段の配慮事項に関しては、実際に生活しながら変更したり加えたりしていけるとよいですね。
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