児童精神科の診察でも会話が成り立たず…コミュニケーションが苦手な4歳次男も発達障害?ーー友達0人からの療育

ライター:taeko

申し込みから4ヶ月の早さで始めることができた、次男ふーの療育。ミミのときは半年かかったから驚きました!まず初回は、精神科医の医師の診察を申し込んでみたんです。

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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 客員研究員
応用行動分析学をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のための様々なプログラムを開発している。

友達0人からの、療育のはじまり

自治体と民間の療育
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4歳になったふーは、2ヶ所の療育に通所しています。ひとつは自治体の療育(個別)に月1回。もうひとつは、長男のミミと同じ民間の放課後等デイサービスの未就学児クラス(個別)に週1回通っています。

ふーは少し言葉のキャッチボールが苦手なところもあって、友達0人からの療育スタートです。

今日は、そんな療育が始まったときのお話をしたいと思います。

医師の質問を受けているときに、ある違和感が…。

自治体の療育の初回に、まず精神科医の診察をしてもらうことになりました。それは、5ヶ月後に大きな病院内の小児精神科を予約していて、そこへの紹介状を書いてもらうためでした。

少し緊張気味に、初めての環境で、初めての医師に質問を受けるふー。

医師:保育園でよく遊ぶのは何くん?何ちゃん?
ふー:えっと、誰にしようかな…
医師:保育園では何をして遊ぶのが楽しい?
ふー:……楽しいことしてるとき

…などなど。
20分くらいの間に先生から投げかけられる質問に、ふーは頑張って答えていました。

でも途中のある質問のときに、医師の質問と答えがかみ合わなくなってしまいました…!
質問の「お家」と「誰か」という部分から「祖母」のことを連想して、それとは別で前の質問の「楽しい?」からイメージを膨らませて、電車で行った楽しかった場所を答えていたようです。
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「家で誰と住んでいるか」という質問に対して、「あのね、ボク誰かと有楽町行ったんだよ」と答えていたんです。

先生も「そうなんだねー」と受け止めてくれましたが、これは一体どういう意味だろう?診察室に何とも言えない空気が流れました。

それでも私もよく頭の中で連想ゲームをしてしまうのでわかったのですが…。質問の「お家」と「誰か」という部分から「祖母」のことを連想して、それとは別で前の質問の「楽しい?」からイメージを膨らませて、電車で行った楽しかった場所を答えていたようです。

先生の質問に対してすぐに答えるのではなく、連想してふーが好きなことを言ってしまい、会話が成立しませんでした。身近な人だったら汲み取ることはできますが、初対面の先生は「答えてもらえない」「話を変えられてしまった」と思ってしまったはずです。
身近な人だったら汲み取ることはできますが、初対面の先生は「答えてもらえない」「話を変えられてしまった」と思ってしまったはずです。
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自分の伝えたいことを、ちゃんと伝えていくために

質問の時間が終わると、ふーは好きなおもちゃを選んで補助していただいた方と遊んで待ってもらい、私は精神科医の先生と話をすることになりました。

さっきの噛み合わない会話のこともありドキドキしながらも、まずはズバリ診断名を聞いてみました。

でも、ひとまず今は、診断名がつく感じでは無いようでした。

ただ、ふーが言葉のキャッチボールが少し苦手なことに変わりはないわけで…。コミュニケーションの中で、同年代の子と初めて話すときなど、相手の言葉を受け止めずに自分の好きなことだけを話しても相手に伝わりません。このままでは、意図を汲み取ってくれる人がいない場面では、伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。

今は良いかもしれないけれど、特にいつか社会に出たときに、きっと困ってしまうから。

療育を続け、保育園とも連携しながら1年後の就学相談に向けて、ふーには今何が必要なのかということを見守っていくことになりました。
療育を続け、保育園とも連携しながら1年後の就学相談に向けて、ふーには今何が必要なのかということを見守っていくことになりました。
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そして、療育の開始とともに、私も少し変わろうと思ったんです。

今まで保育園でお迎えをするときは、先生に「元気です」と言われるだけでしたが、もっと園でのふーの様子を教えてほしいとお願いすることにしました。

これからふーが、自分の力で伝えたいことをちゃんと伝えていくことができるように。そして、ふーのことを理解してくれる、友達が増えていってくれるように。そのために必要な成長を、親である私が見逃さないように。

だから、私も先生に積極的に話しかけていくように、決めました。そんな、療育のはじまりのときのお話です。

執筆/taeko
(監修:井上先生より)
コミュニケーションに困難さがある子どもにとって、園で体験した出来事を思い出しながらおうちの方に説明したりお話しすることはとても難しいことだと思います。お母さんがされているように、保育園のお迎えのときに、ふーくんがその日に遊んでいたことや、ふーくんの身の回りに起きた出来事をちょっとでも聞いておくと、ふーくんのおうちでのコミュニケーションがしやすくなるのではないかなと思います。話をしてくれることがまず大事なので、最初はたとえそれが正確な表現や事実でなくても、共感的に聞いてあげたり褒めてあげたりすること、そして少しヒントをあげてお話しできたらさらにほめること、そんなやり取り自体を親御さんが楽しめることが大切ですね。
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