あのとき「こうだったらな」と思うことがあるとすれば…

今振り返ると、コウが通っていた療育園の先生(支援者)の方々は、コウにとっては強引さが目立つ指導も多かった気がします。そのように接し方については一部疑問が残る一方、取り組んでいる内容自体は理にかなっており、コウにとって必要なものがたくさんあったと思います。

熱心で根気強い接し方などから「本当に子どもたちのことを思って頑張ってくださっているのだな」と感じることもたくさんありました。コウのことを『変わった子ども』として扱わない支援者や保護者の中で過ごす時間によって癒されたこともありました。

そんな先生方だったのだから、私が『コウへの支援方法や接し方』についてお願いしていたら、先生方も耳を傾けてくださったのではないかと思います。
私にも、先生方とコミュニケーションをとる気持ち・主体的に動く姿勢があったらよかったのかもしれません。
Upload By 丸山さとこ
少なくとも、『なぜ強引にでも進める必要があるのか』を説明したり話し合いに応じたりはしてくださったのではないかと思うと、私にも、先生方とコミュニケーションをとる気持ち・主体的に動く姿勢があったらよかったのかもしれないな…と思います。

「療育園で働く支援者の方々で、相手はプロなのだから。私は知識もなく、コウが3歳になるまで療育の必要にも気付かなかった保護者なのだから」

という、どこか一歩引いた受け身な姿勢が私の中にあったのだろうな…
と思えるのは、コウが中学生になった今だからなのだろうな~!とも思います。
「どこか一歩引いた受け身な姿勢が私の中にあったのだろうな…」と振り返って思う現在の私
Upload By 丸山さとこ
そんな「プロである支援者の方々に敬意を払いつつ、もっと疑問や要望を丁寧に伝えようとすればよかったな」という思いが、コミュニケーションが苦手な私に『学校の先生と面談する勇気』を与えてくれたのかも…?

と思うと、それこそが療育園に通ったことの1番のメリットだったのかもしれないな~と感じたりもする、療育園での活動の振り返りでした。

執筆/丸山さとこ
(監修:藤井先生より)
療育園に通い続けたことで、保育園での活動の予行演習になり、できたという経験につながりましたね。地域に通園タイプの療育園がないところもありますが、通園タイプですと身辺自立の相談もしやすいと思います。支援者の方とは、互いにお子さんのサポーターとして協力していくと、家や保育園、学校での環境の整え方、接し方などを考えることができます。『先生と面談する勇気』をこれからも大切にしていってくださいね。
3歳児健診で「療育に通って」と言われてから9年。ASD息子の子育て、実は家庭内療育してたかもと思ったワケのタイトル画像

3歳児健診で「療育に通って」と言われてから9年。ASD息子の子育て、実は家庭内療育してたかもと思ったワケ

ADHD(注意欠如多動症)の特徴とは?2歳ごろから現れる?チェックリストも【専門家監修】のタイトル画像

ADHD(注意欠如多動症)の特徴とは?2歳ごろから現れる?チェックリストも【専門家監修】

ADHD息子は、運動神経もイマイチ。泳げるようになったのは、スパルタな父親のおかげだった…!のタイトル画像

ADHD息子は、運動神経もイマイチ。泳げるようになったのは、スパルタな父親のおかげだった…!

自閉スペクトラム症の息子、集団生活でパニック癇癪!療育園の先生が用意してくれた安全地帯とは?のタイトル画像

自閉スペクトラム症の息子、集団生活でパニック癇癪!療育園の先生が用意してくれた安全地帯とは?

教室から脱走!3歳グレーゾーン息子に集団行動を理解してもらうための秘策とは…?のタイトル画像

教室から脱走!3歳グレーゾーン息子に集団行動を理解してもらうための秘策とは…?


追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。