今だけかも知れない。でも今を楽しんでほしい

今、特別支援学校でやる気を見せてくれているのも、成長段階がタイミング的にうまくリンクしただけかもしれません。それにこの先、精神が成長すればするほど新たに複雑な悩みや葛藤が生まれて登校を渋る日も来るでしょう。

先のことを考えると課題は尽きませんが、これまでのことを思い返すと『やっと』楽しいと思える時間を過ごせるようになったほぺろう。今は自分のアイデンティティを育む経験を積み重ねてくれたらうれしいです。

学校での生活を見習って、自宅でも「お願いします」「ありがとう」とほぺろうを頼る習慣が増えました。
自宅でも「お願いします」「ありがとう」とほぺろうを頼る習慣が増えた。
Upload By ぼさ子
執筆/ぼさ子
(監修:初川先生より)
特別支援学校での新生活が始まったのですね。ぼさ子さんの予想に反して、学校に慣れ、楽しく通えているとのこと、何よりです。
考察されている点について、私もそのようなことがあるのではないかと想像しました。誰でも新しい環境での生活は初めはストレスフルですが、特別支援学校ではおそらく、活動の見通しを伝え、環境的にも整理され分かりやすく、そして大人の目も行き届きやすいという学校生活が初めから展開されているのだろうとお察しします。異文化に入ったというよりも、過ごしやすいように工夫された環境に入ったという感じなのでしょう。先生方やクラスメートの子たちとの関係性もよさそうですね。課題の設定もちょうどよい(易しすぎず、難しすぎず、ちょっと頑張ったらできるような課題設定)のでしょう。自分の働きかけに対して認め・褒めてくれる環境があり、良き相互作用の生まれそうな仲間たちがいて、いわゆる自己肯定感や自己効力感が育まれている状態なのが今なのでしょう。そうした感覚を持てる中でこそ、ちょっと難しそうだけれどやってみようとチャレンジする気持ち、周りの子や先生を気遣い、優しく振舞う気持ちが芽生えます。これからの生活も楽しみですね。
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