「母親失格だ!」育児書のような子育てを求める夫。多動にクレーン、2歳娘の孤独な子育て。3年後の「ASDと知的障害の診断」で起きた変化ーーユーザー体験談

ライター:ユーザー体験談
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【発達ナビではユーザーさんからの子育てエピソードを募集中!今回は「パートナーとの関係」についてのエピソードをご紹介します。】
わが家の5歳の娘は4歳のときにASDと知的障害の診断がおりました。多動、後追い、クレーンなどで悩んでいた2歳くらいのころ、私が夫に言われたこととは…。今回はそんな夫婦関係のエピソードをご紹介します。

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監修: 三木崇弘
はりまこどものこころ診療所 院長
愛媛大学医学部卒。医学博士(東京医科歯科大学)、経営管理学修士(早稲田大学)。2013年より国立成育医療研究センターで児童精神科医として勤務。2019年よりフリーランスとして医療・教育・福祉・行政の現場で働く。2022年より地元兵庫県姫路市にUターンし、2025年4月「はりまこどものこころ診療所」を開設。

多動、後追い、クレーン…発達が遅れていた2歳娘の対応でヘトヘトの私に夫は…

わが家の5歳の娘は4歳のときにASDと知的障害の診断がおりました。

娘は2歳くらいのころ、かなり発達が遅れており、話しかけても一緒に遊ぼうとしても全く取り合わず、自分一人の世界にいました。多動もあり、ゆっくりと声かけもできなく、その割に私への執着は激しく、後追いをしながらクレーンであれこれと要求。そして要求が通らないと癇癪を起こしていたので私はどうしたら良いのかと疲れ果てていました。

そんな娘を見て、夫は私にテレビや動画などに頼らず、たくさん話しかけ遊ぶようにと上から目線での叱責。もちろん、そうした関わりができたら娘にとっても良いことは分かっています。ですが、当時の私はそんな育児書通りの理想の育児ができる状況ではありませんでした。
娘は2歳くらいのころ、かなり発達が遅れており、話しかけても一緒に遊ぼうとしても全く取り合わず、自分一人の世界にいました。多動もあり、ゆっくりと声かけもできなく、その割に私への執着は激しく、後追いをしながらクレーンであれこれと要求。そして要求が通らないと癇癪を起こしていたので私はどうしたら良いのかと疲れ果てていました。
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「母親失格だ!」夫に寝かしつけの様子を責められて

ある日、私が娘を寝かしつけているとき、なかなか寝ない子どものそばでスマホを触っていると、「子どものそばでスマホを触るなんて母親失格だ!何を考えているんだ!」「育児書のように子守唄や絵本を読み聞かせず、スマホを見てるなんてどういうことだ!」と夫は激昂。

もちろん、このことが一般的に良くないと言われていることは分かっています。ですが娘は寝かしつけのときに歌ったり読み聞かせるとそれが刺激になってなかなか寝つかないのです。
暗い部屋で寝落ちするまでそっとしておくのが一番良いんだと訴えるも、「ありえない!母親なのに怠けるな!」とまた激昂。
私が娘を寝かしつけているとき、なかなか寝ない子どものそばでスマホを触っていると、「子どものそばでスマホを触るなんて母親失格だ!何を考えているんだ!」「育児書のように子守唄や絵本を読み聞かせず、スマホを見てるなんてどういうことだ!」と夫は激昂。
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翌日夫に寝かしつけを代わってもらうと…

それなら…と翌日寝かしつけを夫に代わってもらい、夫の理想の寝かしつけを実践してもらいました。そうしたら案の定娘は興奮してしまいなかなか寝付かず…結局2時間以上寝かしつけにかかってしまいました。

夫が寝かしつけている様子を時折見に行ってみると、最初は歌ったり読みきかせをしていたりしていたものの、最終的には夫も私と同じように部屋を暗くし、スマホを触りながら娘が自然に眠るのを静かに待っていました。
翌日ASDと知的障害のある娘の寝かしつけを夫に代わってもらい、夫の理想の寝かしつけを実践してもらいました。そうしたら案の定娘は興奮してしまいなかなか寝付かず…結局2時間以上寝かしつけにかかってしまいました。
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療育、障害の診断で夫の心境にも変化が

このようなことに加えて、娘が本格的に療育に通うようになると夫も「わが家の場合、一般的な育児書通りの子育ては通用しない」ということを理解するようになりました。4歳になると知的障害とASDの診断もおり、障害のある子どもに合った接し方、育て方をしていかなければならないと分かってくれました。

私に対する態度にも変化がありました。
以前は子育てに関して「しんどい、つらい」と吐露しても、「母親なんだからそんな弱音吐いたらだめだ」と取り合いもしてくれなかったけれど、今はつらさを吐き出したときはそれを聞いてくれるようになりました。

また、以前は動画やテレビに頼る子育てを嫌悪していたけれど、現在はそうせざるを得ないこともあると理解してくれたようで、それらを見ていることに対しても寛容になりました。

育児が大変なことには変わりはないけれど、夫が変化したことで、私は精神的にすごく楽になりました。

今後、娘は障害とともに暮らしていくことになります。たとえ育児書通りの子育ては難しく、定型発達の人のように生きることは難しくても、娘なりの、娘が笑っていられる人生を探していきたいと思っています。

そのためにも、ときには夫婦でぶつかりあいながらも、子どものために協力していきたいと思っています。
ASDと知的障害のある娘。たとえ育児書通りの子育ては難しく、定型発達の人のように生きることは難しくても、娘なりの、娘が笑っていられる人生を探していきたいと思っています。そのためにも、ときには夫婦でぶつかりあいながらも、子どものために協力していきたいと思っています。
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イラスト/keiko
エピソード参考/manmaru

(監修:三木先生より)
結果的に良い方向に進んだみたいで何よりです。旦那さんもご自身が実際に取り組んでみることで、いろいろと気づきがあったのだと思います。お互いに分からないことは、話し合ってみたり体験しあったりしてみると良いかもしれませんね。これからもぜひコミュニケーションを深めていかれてください!
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