3ヶ月後、周りを見渡すと…
周りを見渡すと、母子通園している親子は私とスバルだけになっていました。
入園から1ヶ月過ぎたころから次々と母子分離通園に切り替わっていき、ママの膝の上で泣いて離れられなかった女の子が先週から笑顔で登園できるようになり、残るはわが家だけになったのです。
この3ヶ月で何があったのかと言うと…。
入園から1ヶ月過ぎたころから次々と母子分離通園に切り替わっていき、ママの膝の上で泣いて離れられなかった女の子が先週から笑顔で登園できるようになり、残るはわが家だけになったのです。
この3ヶ月で何があったのかと言うと…。
「お片づけの時間だよ」「お外に行くよ」など直接指示すると理解できるのに、先生がクラス全体に呼びかけた場合は全く指示が通らないのです。
そのほかにも、私が膝の上でホールドしていないと絵本の時間に歩き回ってしまったり、そもそも話を聞いていなかったりと明らかにスバルだけ浮いていました。
スバルが当初問題なく活動に参加できていたのは私が横で同時通訳していたからで、私が隣にいなければまるで周りに誰もいない空間であるかのように自由に振る舞うのです。クラスメイトたちは、3ヶ月で幼稚園のルールを学び、座るべきときに座り、先生が話し始めれば姿勢を正して聞き、プレ幼稚園での集団生活に馴染んでいきました。
スバルにはそれができませんでした。
そのほかにも、私が膝の上でホールドしていないと絵本の時間に歩き回ってしまったり、そもそも話を聞いていなかったりと明らかにスバルだけ浮いていました。
スバルが当初問題なく活動に参加できていたのは私が横で同時通訳していたからで、私が隣にいなければまるで周りに誰もいない空間であるかのように自由に振る舞うのです。クラスメイトたちは、3ヶ月で幼稚園のルールを学び、座るべきときに座り、先生が話し始めれば姿勢を正して聞き、プレ幼稚園での集団生活に馴染んでいきました。
スバルにはそれができませんでした。
条件つき母子分離通園
母子同伴通園がわが家だけになり、焦っていました。
少しでも、ほんの少しでもあの子たちのようにできるようになって…と願っていろいろな方法を試していましたが効果はいまいち。そんなとき、先生から「そろそろ母子分離通園をはじめましょう」と声をかけられたのです。
喜んだのもつかの間、それは条件つきでした。
朝の会、終わりの会、絵本の時間やイベントなど座っていなければならない時間は私も参加し、スバルを膝の上でホールドすることが条件でした。母子分離通園というより「ときどきフリータイムのある母子同伴通園」です。
朝幼稚園に行き朝のホールド、一旦公園で時間を潰し幼稚園に戻ってきて絵本のホールド、ちょっと休憩を挟んで帰りのホールド。
少しでも、ほんの少しでもあの子たちのようにできるようになって…と願っていろいろな方法を試していましたが効果はいまいち。そんなとき、先生から「そろそろ母子分離通園をはじめましょう」と声をかけられたのです。
喜んだのもつかの間、それは条件つきでした。
朝の会、終わりの会、絵本の時間やイベントなど座っていなければならない時間は私も参加し、スバルを膝の上でホールドすることが条件でした。母子分離通園というより「ときどきフリータイムのある母子同伴通園」です。
朝幼稚園に行き朝のホールド、一旦公園で時間を潰し幼稚園に戻ってきて絵本のホールド、ちょっと休憩を挟んで帰りのホールド。
公園でぼんやりと待機する時間はいろいろなことを考えて悩んで苦しむ時間でした。そのころには公園のベンチで「スバルは発達障害があるかもしれない」と考えるようになっていました。
集団の中ではなく一対一なら話が通じ、人が好きで興味があることには集中して座っていられるスバル。周りに気が散るものがない個室で受けた発達検査では困りごとが見つかりにくく「言葉が遅いだけ」と診断されたのかもしれません。
私もプレ幼稚園に入るまでは「言葉が遅い以外に困りごとはない」と思っていました。しかし本当はたくさんの困りごとを抱えていたのです。
それでも「言葉が遅いだけ」と診断された事実から「言葉が出たら全てが良い方に変わるかも」というほんの少しの期待が捨てきれずにいました。そしてそれが心の底でゆらゆらして、次へ進む決断ができずにいたのでした。
執筆/星あかり
集団の中ではなく一対一なら話が通じ、人が好きで興味があることには集中して座っていられるスバル。周りに気が散るものがない個室で受けた発達検査では困りごとが見つかりにくく「言葉が遅いだけ」と診断されたのかもしれません。
私もプレ幼稚園に入るまでは「言葉が遅い以外に困りごとはない」と思っていました。しかし本当はたくさんの困りごとを抱えていたのです。
それでも「言葉が遅いだけ」と診断された事実から「言葉が出たら全てが良い方に変わるかも」というほんの少しの期待が捨てきれずにいました。そしてそれが心の底でゆらゆらして、次へ進む決断ができずにいたのでした。
執筆/星あかり
(監修:鈴木先生より)
健診では目で見える多動や耳で聞こえる言葉の遅れに対して主眼を置いているため目や耳では分からない情緒面からのアプローチがほぼないのが今の日本の現状です。悲しいことにそれは乳幼児健診に限ったことではなく、学校健診においても同様なのです。個人名を呼んであげないと理解できないのも自閉スペクトラム症の特徴です。注目してあげないといけないのです。初めは様子を見ていてもいいのですが、親がほかのお子さんと何か違うなと思ったときがサインだと思います。気づいて医師に相談したときが早期発見だと思えばいいと思います。
健診では目で見える多動や耳で聞こえる言葉の遅れに対して主眼を置いているため目や耳では分からない情緒面からのアプローチがほぼないのが今の日本の現状です。悲しいことにそれは乳幼児健診に限ったことではなく、学校健診においても同様なのです。個人名を呼んであげないと理解できないのも自閉スペクトラム症の特徴です。注目してあげないといけないのです。初めは様子を見ていてもいいのですが、親がほかのお子さんと何か違うなと思ったときがサインだと思います。気づいて医師に相談したときが早期発見だと思えばいいと思います。
発達障害児の進路選択は幼稚園から!?しつけ型?のびのび系?プレあり園?わが家の場合は…
発達障害の診断・検査方法は?診断・検査は受けるべき?発症年齢や検査・診断の方法を紹介します【専門家監修】
娘だけ圧倒的に幼い?プレ幼稚園で感じた衝撃が、母を発達支援センターへの相談に走らせて
入園した幼稚園がオムツ禁止?失敗続きのトイレトレーニング、お漏らしを繰り返す娘に焦るも先生は…
多動な自閉症ハルが入園!「協調性が身につくかも」母の期待も空しく、問題行動の連続に先生の反応は?【幼稚園編】
- 1
- 2