単独通所の療育へ
A園に入園することをあきらめ、「じゃあどうしよう?市内の公立幼稚園に2歳クラスはないし、もし私立で加配ができないなら今年は自宅保育で…?」と考えていた矢先、まゆみの問題行動が増えて私は精神的に追い詰められてしまいました。
あることがきっかけで「もうダメです、このままでは虐待してしまうかもしれない」と泣きながら療育の先生に電話をかけました。生後半年にもならない第二子を抱えながら、問題行動の増えたまゆみと24時間を同じ空間で過ごすことに限界が来ていました。
療育の先生から計画相談の先生にすぐ連絡がいき、翌週から単独通所という形で別の療育施設に月~土曜の日中預かってもらえることになりました。そのときの私は疲れ切った顔をしていたようで、先生の「下のお子さんと一緒に少し休んでください」の言葉に涙があふれました。あのとき助けてくださった先生方にはいくら感謝しても足りません。
こうしようと思っていたわけではなかったのですが、結果的にまゆみは幼稚園へ行くのと同じくらいの時間を療育先で過ごすことになりました。「単独通所の療育へ幼稚園並に預けることができる」ということを知らなかった私は、そんな方法があったのか…!と衝撃を受けました。集団生活とまではいかなくても療育先にはほかの子どもたちもいて、まゆみに合った形で丁寧に療育しながらできることを増やしてもらえるので、まゆみにとっても家族にとってもベストな道だったと思っています。
あることがきっかけで「もうダメです、このままでは虐待してしまうかもしれない」と泣きながら療育の先生に電話をかけました。生後半年にもならない第二子を抱えながら、問題行動の増えたまゆみと24時間を同じ空間で過ごすことに限界が来ていました。
療育の先生から計画相談の先生にすぐ連絡がいき、翌週から単独通所という形で別の療育施設に月~土曜の日中預かってもらえることになりました。そのときの私は疲れ切った顔をしていたようで、先生の「下のお子さんと一緒に少し休んでください」の言葉に涙があふれました。あのとき助けてくださった先生方にはいくら感謝しても足りません。
こうしようと思っていたわけではなかったのですが、結果的にまゆみは幼稚園へ行くのと同じくらいの時間を療育先で過ごすことになりました。「単独通所の療育へ幼稚園並に預けることができる」ということを知らなかった私は、そんな方法があったのか…!と衝撃を受けました。集団生活とまではいかなくても療育先にはほかの子どもたちもいて、まゆみに合った形で丁寧に療育しながらできることを増やしてもらえるので、まゆみにとっても家族にとってもベストな道だったと思っています。
年少での入園も無理?
それまでも週に2度の母子療育に通っていましたが、まゆみ自身も親を離れるタイミングが来ていたのか単独通所の効果は目を見張るものがありました。
人にあまり興味のなかったまゆみが、半年通ううちに担当の先生によく懐くようになって生活習慣も少しずつついてきました。
まゆみの変化に喜んだ私は、仕事復帰が控えていたこともあって療育先に保育園の年少入所の相談をさせてもらいました。今度こそ入園できるものと信じて疑わず…。
ところが療育の先生の答えは、「もう1年療育に通った方がいいでしょう」というものでした。
まゆみは母親や担当の先生との愛着形成は成功しているけれども、まだ『一対一の関係』を築くことに弱さがあるので、ここがしっかりできるようになってから集団生活へ入った方がいいとのことでした。
園長先生も出てきてくださり詳しい理由を聞きましたが、ガーンと殴られたような衝撃でした。まゆみはまだまだ集団生活できるレベルではないのか…そもそも2歳クラスなんて高望みだったのか…、いろいろな考えが巡り、母親なのに自分の無知が恥ずかしくなりました。
幸い、育休を延ばすことができたので問題なく療育へもう1年通えることになったのですが、今度は周りの友人や知人たちの「えっ、まだ保育園に入れないの?」「早くから集団生活させた方が伸びるよ」「園でお友達をつくった方がいいよ」といった声が気になってしまいます。中には私よりも事情に詳しいだろう保健師や保育士の方もいて、もちろんみんな善意で言ってくれているのです。ありがたい反面、私は途方に暮れました。どうするのがいいのか分からない、発達障害のことが分からない、娘のことが分からない、母親なのに何も分からない…。
子どもの発達を考えたとき、療育を優先するか集団生活を優先するかはきっとさまざまな考え方のある問題なのだと思います。何をどうするのがベストなのか私には分かりませんでしたが、日頃から実際のまゆみを見て分かってもらっている療育の先生方の方針を信じようと決めました。
人にあまり興味のなかったまゆみが、半年通ううちに担当の先生によく懐くようになって生活習慣も少しずつついてきました。
まゆみの変化に喜んだ私は、仕事復帰が控えていたこともあって療育先に保育園の年少入所の相談をさせてもらいました。今度こそ入園できるものと信じて疑わず…。
ところが療育の先生の答えは、「もう1年療育に通った方がいいでしょう」というものでした。
まゆみは母親や担当の先生との愛着形成は成功しているけれども、まだ『一対一の関係』を築くことに弱さがあるので、ここがしっかりできるようになってから集団生活へ入った方がいいとのことでした。
園長先生も出てきてくださり詳しい理由を聞きましたが、ガーンと殴られたような衝撃でした。まゆみはまだまだ集団生活できるレベルではないのか…そもそも2歳クラスなんて高望みだったのか…、いろいろな考えが巡り、母親なのに自分の無知が恥ずかしくなりました。
幸い、育休を延ばすことができたので問題なく療育へもう1年通えることになったのですが、今度は周りの友人や知人たちの「えっ、まだ保育園に入れないの?」「早くから集団生活させた方が伸びるよ」「園でお友達をつくった方がいいよ」といった声が気になってしまいます。中には私よりも事情に詳しいだろう保健師や保育士の方もいて、もちろんみんな善意で言ってくれているのです。ありがたい反面、私は途方に暮れました。どうするのがいいのか分からない、発達障害のことが分からない、娘のことが分からない、母親なのに何も分からない…。
子どもの発達を考えたとき、療育を優先するか集団生活を優先するかはきっとさまざまな考え方のある問題なのだと思います。何をどうするのがベストなのか私には分かりませんでしたが、日頃から実際のまゆみを見て分かってもらっている療育の先生方の方針を信じようと決めました。
念願の入園
それから1年が過ぎました。
まゆみは担当の先生だけでなく、周りの先生方や特定のお友達にも関心を持つようになってきて、「今の状態なら、保育園と療育の併用でやっていけると思います」というお言葉をいただけるようになりました。
ただ、まゆみは医師からも療育先からもマンツーマンで加配の先生がつかないと安全確保が難しいと言われているため、入園先を決めるにもかなりの制限が伴いました。市内の私立保育園に10ヶ所近く電話をかけて問い合わせましたが、やはり人員配置の都合上マンツーマンでの加配はできないということで、通える範囲の公立保育園2ヶ所のうち、特性があっても目が届きやすく、比較的騒がしくなりすぎない小規模園のC園を希望しました。多少遠くても5ヶ月間通ったB園へ戻ることも考えましたが、残念ながらB園は統廃合でなくなってしまったために選ぶことができませんでした。
幸い希望も通り、春からはC園にて念願の就園を果たす予定です。ずっと「未就園児」だったため、「未」が取れるまでにこんなにかかるとは思ってもいませんでした。
まゆみは担当の先生だけでなく、周りの先生方や特定のお友達にも関心を持つようになってきて、「今の状態なら、保育園と療育の併用でやっていけると思います」というお言葉をいただけるようになりました。
ただ、まゆみは医師からも療育先からもマンツーマンで加配の先生がつかないと安全確保が難しいと言われているため、入園先を決めるにもかなりの制限が伴いました。市内の私立保育園に10ヶ所近く電話をかけて問い合わせましたが、やはり人員配置の都合上マンツーマンでの加配はできないということで、通える範囲の公立保育園2ヶ所のうち、特性があっても目が届きやすく、比較的騒がしくなりすぎない小規模園のC園を希望しました。多少遠くても5ヶ月間通ったB園へ戻ることも考えましたが、残念ながらB園は統廃合でなくなってしまったために選ぶことができませんでした。
幸い希望も通り、春からはC園にて念願の就園を果たす予定です。ずっと「未就園児」だったため、「未」が取れるまでにこんなにかかるとは思ってもいませんでした。