障害のある子どもを育てる保護者の方々へのメッセージ
写真左から鈴木京子さん(国際障害者交流センター ビッグ・アイ 副館長/プロデューサー)、秋元雄史さん(東京藝術大学 名誉教授、本公募展審査員長)、中津川浩章さん(美術家/アートディレクター、本公募展アートディレクター及び審査員)、エドワード M. ゴメズさん(brutjournal 創刊者 兼 編集長、本公募展審査員)、横尾紀彦さん(一般財団法人 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 理事長)、齊藤裕美さん(日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム)
秋元雄史さん(東京藝術大学 名誉教授、本公募展審査員長)
障害のあるお子さんを育てている、その真っ只中にいる時間にいて、楽しいことも、つらいこともあると思います。人生に答えはないと思うのですが、もし「答え」というのならばその中で向き合って暮らしていくこと、充実する時間を持とうとすることが答えなのではないでしょうか。
現代社会の中で「一般的」などということを考えてしまうかもしれませんが、同じ社会に生きているのだから、もっと声をあげていいんだと思います。そして障害について、社会がもっと知っていかなければいけないと思います。
中津川浩章さん(美術家/アートディレクター、本公募展アートディレクター及び審査員)
凸凹があると生きづらいと感じることも多いかもしれません。その凸凹をどうやって活かしていくかというのは、みんなでつくらなければいけないと思っています。保護者の方も「誰かにつくってもらう」のではなく一緒に動いて、凸凹があっても働きやすい職場や学ぶ環境をつくっていくことで社会も変わっていくと思います。
アートはその凸凹が良い形で可視化されたものかもしれません。アートをみて想いを馳せたりできると思うので、展覧会をみて凸凹のマイナス面だけじゃなく、良い面もいっぱいあるのだということ感じてほしいなと思います。
エドワード M. ゴメズさん(brutjournal 創刊者 兼 編集長、本公募展審査員)
私はアーティストの創造性からいろいろなことに気づかされます。同時に彼らの創造性はどこからくるんだろうという興味が湧いてきます。しかし、彼らの多くは長く解説することはありません。だから私はいつも作品から答えを探しています。作品を見ているとだんだんその作品の意味を感じられてきます。
興味深い作品に出合ったときに「この作品の意味は何ですか?」と聞きたくなることがあるかもしれませんが、聞くことを我慢して自分がその作品に向き合うことで意味があらわれてくるのです。
鈴木京子さん(国際障害者交流センター ビッグ・アイ 副館長/プロデューサー)
発達障害のある子どもを育てる保護者の方から、小さいころは育てることに必死だったけど、その子のペースでゆっくりと成長していたんだという声を聞きます。
発達障害があっても、一人ひとり、それぞれのペースで成長していること、障害の特性(感覚過敏や多動など)もさまざまであることをもっと社会が理解していかなければならないと思います。
社会の理解や障害のある人の居場所を広げていくためには、これまで社会生活の中で困ったことや悲しいことがあったかもしれませんが、行きたい場所に行き、そこで困っていることを伝えることも大切だと思います。
まだまだ、今の社会では障害があることで困っていることへの「気づき」は充分ではありません。
保護者の方々のアクションが新しい価値感を生み出し、多様な人を受容できる社会に変えていくきっかけになるのではないでしょうか。
秋元雄史さん(東京藝術大学 名誉教授、本公募展審査員長)
障害のあるお子さんを育てている、その真っ只中にいる時間にいて、楽しいことも、つらいこともあると思います。人生に答えはないと思うのですが、もし「答え」というのならばその中で向き合って暮らしていくこと、充実する時間を持とうとすることが答えなのではないでしょうか。
現代社会の中で「一般的」などということを考えてしまうかもしれませんが、同じ社会に生きているのだから、もっと声をあげていいんだと思います。そして障害について、社会がもっと知っていかなければいけないと思います。
中津川浩章さん(美術家/アートディレクター、本公募展アートディレクター及び審査員)
凸凹があると生きづらいと感じることも多いかもしれません。その凸凹をどうやって活かしていくかというのは、みんなでつくらなければいけないと思っています。保護者の方も「誰かにつくってもらう」のではなく一緒に動いて、凸凹があっても働きやすい職場や学ぶ環境をつくっていくことで社会も変わっていくと思います。
アートはその凸凹が良い形で可視化されたものかもしれません。アートをみて想いを馳せたりできると思うので、展覧会をみて凸凹のマイナス面だけじゃなく、良い面もいっぱいあるのだということ感じてほしいなと思います。
エドワード M. ゴメズさん(brutjournal 創刊者 兼 編集長、本公募展審査員)
私はアーティストの創造性からいろいろなことに気づかされます。同時に彼らの創造性はどこからくるんだろうという興味が湧いてきます。しかし、彼らの多くは長く解説することはありません。だから私はいつも作品から答えを探しています。作品を見ているとだんだんその作品の意味を感じられてきます。
興味深い作品に出合ったときに「この作品の意味は何ですか?」と聞きたくなることがあるかもしれませんが、聞くことを我慢して自分がその作品に向き合うことで意味があらわれてくるのです。
鈴木京子さん(国際障害者交流センター ビッグ・アイ 副館長/プロデューサー)
発達障害のある子どもを育てる保護者の方から、小さいころは育てることに必死だったけど、その子のペースでゆっくりと成長していたんだという声を聞きます。
発達障害があっても、一人ひとり、それぞれのペースで成長していること、障害の特性(感覚過敏や多動など)もさまざまであることをもっと社会が理解していかなければならないと思います。
社会の理解や障害のある人の居場所を広げていくためには、これまで社会生活の中で困ったことや悲しいことがあったかもしれませんが、行きたい場所に行き、そこで困っていることを伝えることも大切だと思います。
まだまだ、今の社会では障害があることで困っていることへの「気づき」は充分ではありません。
保護者の方々のアクションが新しい価値感を生み出し、多様な人を受容できる社会に変えていくきっかけになるのではないでしょうか。
第5回 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展「展覧会」および、関連イベント「授賞式・トークセッション」
東京、横浜を巡り、4月12日(水)から4月17日(月)までは大阪会場で作品が展示されます。
2023年4月15日(土)には関連イベントの授賞式・トークセッションが開催され、審査員を務めた秋元雄史さんと中津川浩章さんが「障害者と文化芸術」をテーマに話します。
それぞれのアーティストが持つ視点や感性から新たな気づきを得られることでしょう。ぜひ足をお運びください。
〈詳細〉
●大阪会場
会期:2023年4月12日(水)~4月17日(月)
時間:11:00-19:30 ※4月17日(月)は16:00まで
観覧料:無料
会場:阪急うめだ本店 9階 阪急うめだホール(大阪府大阪市北区角田町8-7)
(阪急・阪神「大阪梅田駅」から徒歩約3分/JR「大阪駅」から徒歩約4分)
●授賞式・トークセッション
日時:2023年4月15日(土)14:00-16:00
会場:阪急うめだ本店 9階 阪急うめだホール
登壇者:秋元雄史氏[東京藝術大学 名誉教授]、中津川浩章氏[美術家/アートディレクター]
観覧料:無料(予約不要)
主催:日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS
協力:国際障害者交流センター ビッグ・アイ、阪急うめだ本店(大阪会場)
2023年4月15日(土)には関連イベントの授賞式・トークセッションが開催され、審査員を務めた秋元雄史さんと中津川浩章さんが「障害者と文化芸術」をテーマに話します。
それぞれのアーティストが持つ視点や感性から新たな気づきを得られることでしょう。ぜひ足をお運びください。
〈詳細〉
●大阪会場
会期:2023年4月12日(水)~4月17日(月)
時間:11:00-19:30 ※4月17日(月)は16:00まで
観覧料:無料
会場:阪急うめだ本店 9階 阪急うめだホール(大阪府大阪市北区角田町8-7)
(阪急・阪神「大阪梅田駅」から徒歩約3分/JR「大阪駅」から徒歩約4分)
●授賞式・トークセッション
日時:2023年4月15日(土)14:00-16:00
会場:阪急うめだ本店 9階 阪急うめだホール
登壇者:秋元雄史氏[東京藝術大学 名誉教授]、中津川浩章氏[美術家/アートディレクター]
観覧料:無料(予約不要)
主催:日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS
協力:国際障害者交流センター ビッグ・アイ、阪急うめだ本店(大阪会場)
※クリックすると、発達ナビのサイトから「第5回 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」の公式サイトに遷移します。
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