小3自閉症息子、外出先で大パニック!忘れ物、予定変更で癇癪、ついに家出まで…本人も「分からない」癇癪の理由とは?【読者体験談】
ライター:ユーザー体験談
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【発達ナビでは読者からの子育てエピソードを募集中!今回は「見通し不安」についてのエピソードをご紹介します。】10歳で自閉スペクトラム症の診断を受けた息子は、遊びたいのに宿題が終わる見通しが立たないと不安定になります。息子が小3だったころ、ショッピングセンターでのある出来事がきっかけで、パニックを起こしてしまいました。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
持ってきたはずのお財布がない!爆発寸前!?ゲームセンターで「う~~!」とうなりだす息子
自閉スペクトラム症の息子が、見通し不安で大パニックを起こしたのは、当時小3だった息子と一緒に、ショッピングセンターへ行ったときのことです。
その日は「ゲームコーナーにあるアーケードゲームをする」「ゲームは自分のお小遣いでやる」と家を出る前に約束をしていました。ですから、自分のお財布を持ってきている…はずでした。ですが、ゲームセンターについてお財布を出そうとしたところ、ないのです…!なんと息子は家に自分の財布を忘れてきてしまったのでした。
息子はそれに気づくと「う~~!」と声を出し、パニックを起こしかけました。「このままではいけない、大暴れしてしまう!」と慌てた私は、「お金は貸してあげるから、大丈夫だよ」と息子に伝えました。すると、それならゲームはできると納得してくれたようで、なんとか不穏な様子はおさまりました。そして息子は予定通りのやりたかったアーケードゲームを楽しむことができました。
もうちょっとでパニックを起こすところだった…、これにて一件落着…と、ほっとしたのもつかの間、次は母の用事である買い物に付き合ってもらうため、食料品売り場へ移動すると、再び息子の様子があやしくなってきました。
その日は「ゲームコーナーにあるアーケードゲームをする」「ゲームは自分のお小遣いでやる」と家を出る前に約束をしていました。ですから、自分のお財布を持ってきている…はずでした。ですが、ゲームセンターについてお財布を出そうとしたところ、ないのです…!なんと息子は家に自分の財布を忘れてきてしまったのでした。
息子はそれに気づくと「う~~!」と声を出し、パニックを起こしかけました。「このままではいけない、大暴れしてしまう!」と慌てた私は、「お金は貸してあげるから、大丈夫だよ」と息子に伝えました。すると、それならゲームはできると納得してくれたようで、なんとか不穏な様子はおさまりました。そして息子は予定通りのやりたかったアーケードゲームを楽しむことができました。
もうちょっとでパニックを起こすところだった…、これにて一件落着…と、ほっとしたのもつかの間、次は母の用事である買い物に付き合ってもらうため、食料品売り場へ移動すると、再び息子の様子があやしくなってきました。
食品売り場でじだんだ。帰ろうとしても連れ戻される私。どうすればいいの⁉
ゲームが無事終わったあと、食品売り場で買い物をしていたところ、息子はだんだんと苦しそうな表情を浮かべ、やがて叫びたいのを我慢しているといった様子でじだんだを踏みだしました。
さっきのゲームセンターでは、「お財布を忘れた」ことがパニックの原因だったと思います。でも今はなぜ?わからないままお惣菜売り場につき、そこで「なに買おうか?」と聞いたのですが返事はありません。この様子だと買い物はせず帰った方がいいなと感じた私は、「じゃあ、帰ろう」と食品売り場から出て、駐車場へ向かおうとしました。ですが息子はそんな私の服の袖をつかんで、お総菜売り場まで連れ戻すではありませんか。
お惣菜売り場でなにかしたいことがあるの?なにか欲しいものがあるのかな?と思って、「じゃあ、これ買おうか?それともこっち?」と尋ねても、やっぱりなにも答えず、ただじだんだを踏む息子…。その後も帰ろうとしては連れ戻され、ということが繰り返されました。
これ以上パニックがひどくなって、大声を上げたり突然走り出したりしないようにしなければと、私は努めて冷静に息子の様子を観察しました。これはなにか買わなければ帰れないなと思い、私は「じゃあこれね」とお惣菜を一つ選んで会計、息子を刺激しないよう注意しながら、ようやく車に戻ることができました。
それまで周りを気にする余裕はありませんでしたし、何か言われたりもしなかったですが、ようやく車に乗ると「あんなに大きい子が駄々をこねて」とか「お母さんがしっかりしないから」とか思われていたんじゃないかと不安になりました。
さっきのゲームセンターでは、「お財布を忘れた」ことがパニックの原因だったと思います。でも今はなぜ?わからないままお惣菜売り場につき、そこで「なに買おうか?」と聞いたのですが返事はありません。この様子だと買い物はせず帰った方がいいなと感じた私は、「じゃあ、帰ろう」と食品売り場から出て、駐車場へ向かおうとしました。ですが息子はそんな私の服の袖をつかんで、お総菜売り場まで連れ戻すではありませんか。
お惣菜売り場でなにかしたいことがあるの?なにか欲しいものがあるのかな?と思って、「じゃあ、これ買おうか?それともこっち?」と尋ねても、やっぱりなにも答えず、ただじだんだを踏む息子…。その後も帰ろうとしては連れ戻され、ということが繰り返されました。
これ以上パニックがひどくなって、大声を上げたり突然走り出したりしないようにしなければと、私は努めて冷静に息子の様子を観察しました。これはなにか買わなければ帰れないなと思い、私は「じゃあこれね」とお惣菜を一つ選んで会計、息子を刺激しないよう注意しながら、ようやく車に戻ることができました。
それまで周りを気にする余裕はありませんでしたし、何か言われたりもしなかったですが、ようやく車に乗ると「あんなに大きい子が駄々をこねて」とか「お母さんがしっかりしないから」とか思われていたんじゃないかと不安になりました。
ついに来た大パニック!車の中の大絶叫!そして家からの逃亡!
あとは家に帰るだけ…と思った私でしたが、そこからがその日最大の修羅場でした。
ショッピングセンターから家までの10分あまり道のり、息子は車の中で全力で泣き叫び続けたのです。言葉ではなく、とにかく泣きながらギャーギャーと叫んでいました。耳が痛いほどの絶叫の中、私はとにかく事故を起こさないようにしなければと自分に言い聞かせ、必死に運転して帰りました。
ショッピングセンターから家までの10分あまり道のり、息子は車の中で全力で泣き叫び続けたのです。言葉ではなく、とにかく泣きながらギャーギャーと叫んでいました。耳が痛いほどの絶叫の中、私はとにかく事故を起こさないようにしなければと自分に言い聞かせ、必死に運転して帰りました。
なんとか家に到着すると、息子はまだ怒ってはいたものの、騒ぐのを止めてくれました。家の中に入り、息子のパニックの原因であろう財布を見つけようと思った私。「お財布どこに置いたか覚えてる?」と聞いたところ、玄関から「バタン」という音。息子が外に出てしまったのです!慌てて外に出ましたが、もう息子の姿は見えず、探しても見つからず…。
しばらく時間がたったあと、息子はスッキリした顔で戻ってきました。無事に帰ってきてくれてよかったとホッと胸をなでおろしながら「どこへ行ってたの?」と聞いたのですが、なにをどう聞いてみても、最後まで教えてくれませんでした。
私は息子が帰ってこなかったら、外でパニックを起こしてしまったら、と不安な気持ちで探し回っていたので、とにかく無事に家に戻ってきてくれたのだから、とそれ以上聞くことはやめました。
しばらく時間がたったあと、息子はスッキリした顔で戻ってきました。無事に帰ってきてくれてよかったとホッと胸をなでおろしながら「どこへ行ってたの?」と聞いたのですが、なにをどう聞いてみても、最後まで教えてくれませんでした。
私は息子が帰ってこなかったら、外でパニックを起こしてしまったら、と不安な気持ちで探し回っていたので、とにかく無事に家に戻ってきてくれたのだから、とそれ以上聞くことはやめました。
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本人もパニックの原因はわからず…。スクールカウンセラーに言われたこと
落ち着いた息子に、パニックになった原因はなにか聞いてみたところ、「ゲームはできたのに、なんでパニックになったのかわからない」とのこと。また、車の中での記憶はないと言っていました。私もなぜ息子があそこまで怒ったのか、原因はわかりませんでした。
後日、スクールカウンセラーにこの話をしたところ、
「予定の変更が苦手で、『自分のお金でゲームをやる』や『買い物するはずだったのに、買い物せずに帰ろうとした』ことがパニックに繋がってしまったのかもしれませんね」
と言われて、なるほどと腑に落ちました。
後日、スクールカウンセラーにこの話をしたところ、
「予定の変更が苦手で、『自分のお金でゲームをやる』や『買い物するはずだったのに、買い物せずに帰ろうとした』ことがパニックに繋がってしまったのかもしれませんね」
と言われて、なるほどと腑に落ちました。
なんとかお財布を忘れたという予定変更を乗り越えても、ストレスがたまっていたのでしょう。買い物をしている間、息子はなかなか買うものを決めず、またカゴに商品も入れない私の様子に「いつになったら買い物は終わるんだ」「ちゃんと買い物はするのか?」と不安を感じて、爆発してしまったのかもしれない、そう思いました。
その後もゲームセンターへ行くのに同じような忘れ物をして、何度かパニックになったりしましたが、徐々に自分で折り合いをつけられるようになりました。
まず、お金は忘れても親から借りればいいと思えるようになったようで怒ることはなくなったのですが、ゲームに使うカードや太鼓を叩くバチを忘れたときは、親から借りられないので「う~~っ」とじだんだを踏んでいました(さすがに、大声で泣き叫ぶことはしなくなりました)。
それが、中学生になったころから、このような忘れ物をすると私に「ここで待ってるから、買い物してきて」と告げて、自分でその辺をウロウロしてクールダウンできるようになり、やがてカードを忘れても「カードがなくてもできるゲームをやる」、バチを忘れたら「太鼓に付いてるバチの方が、使いにくくて練習になるから、今日はこれで練習する」と、考えを変えられるようになり、忘れ物をしても大丈夫になってきました。
その後もゲームセンターへ行くのに同じような忘れ物をして、何度かパニックになったりしましたが、徐々に自分で折り合いをつけられるようになりました。
まず、お金は忘れても親から借りればいいと思えるようになったようで怒ることはなくなったのですが、ゲームに使うカードや太鼓を叩くバチを忘れたときは、親から借りられないので「う~~っ」とじだんだを踏んでいました(さすがに、大声で泣き叫ぶことはしなくなりました)。
それが、中学生になったころから、このような忘れ物をすると私に「ここで待ってるから、買い物してきて」と告げて、自分でその辺をウロウロしてクールダウンできるようになり、やがてカードを忘れても「カードがなくてもできるゲームをやる」、バチを忘れたら「太鼓に付いてるバチの方が、使いにくくて練習になるから、今日はこれで練習する」と、考えを変えられるようになり、忘れ物をしても大丈夫になってきました。
14歳になった今は…また新たな問題も出てきたけれど
中2になった今でも「入れたはずのカードがない。絶対に入れたはずだ!」と不穏になることはありますが(車の中に落ちていました)、大騒ぎすることはありません。
一方、中学生になって落ち着いたかと思いきや、しばらくは環境が変わったストレスからか、宿題が思うようにいかなくて、ノート数十ページにわたってグチャグチャに書きなぐったり、朝の準備がうまくいかなくて、家を飛び出してどこかへ行ってしまったりしました。宿題のプリントをハサミで切ってしまったこともあります。落ち着いてきてはいますが、まだまだ不安なところも当然あります。
ですが、以前に比べると、大分落ち着きましたし、自分で折り合いをつけたり、代わりの案を考えたりすることができるようになってきました。
今後は、気持ちよく周囲を頼ったり、頼られたりができて、そして困っている人が居たら助けてあげられる優しい人に成長していってほしいな、と思っています。
一方、中学生になって落ち着いたかと思いきや、しばらくは環境が変わったストレスからか、宿題が思うようにいかなくて、ノート数十ページにわたってグチャグチャに書きなぐったり、朝の準備がうまくいかなくて、家を飛び出してどこかへ行ってしまったりしました。宿題のプリントをハサミで切ってしまったこともあります。落ち着いてきてはいますが、まだまだ不安なところも当然あります。
ですが、以前に比べると、大分落ち着きましたし、自分で折り合いをつけたり、代わりの案を考えたりすることができるようになってきました。
今後は、気持ちよく周囲を頼ったり、頼られたりができて、そして困っている人が居たら助けてあげられる優しい人に成長していってほしいな、と思っています。
イラスト/keiko
エピソード提供/なまちゃん
(監修:井上先生より)
突発的な出来事で予定が変わってしまったり、見通しが立たないことによる不安やパニックも年齢を重ねるごとに徐々にコントロールできるようになってきているんですね。お母さまのおかげで、気をそらせたり、少し我慢したりすることで成功体験も得られてきているのだと思います。自分だけで解決するのではなく、お母さん以外の人で先生や支援者と一緒に考えて乗り切れる体験を少しずつ積んでいけるとよいと思います。
エピソード提供/なまちゃん
(監修:井上先生より)
突発的な出来事で予定が変わってしまったり、見通しが立たないことによる不安やパニックも年齢を重ねるごとに徐々にコントロールできるようになってきているんですね。お母さまのおかげで、気をそらせたり、少し我慢したりすることで成功体験も得られてきているのだと思います。自分だけで解決するのではなく、お母さん以外の人で先生や支援者と一緒に考えて乗り切れる体験を少しずつ積んでいけるとよいと思います。
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