ASD(自閉スペクトラム症)の子の後悔しない小学校・中学校選び。親が今から準備できることは?

ライター:LITALICOライフ
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ASD(自閉スペクトラム症)のお子さまを持つご家庭においては、中学校進学やその後の将来が心配、と考える保護者さまも多いようです。LITALICOライフの無料で参加できる勉強会「ASD(自閉スペクトラム症)向け 個性にあった小学校・中学校選び」では、ASD(自閉スペクトラム症)のあるお子さまの進学の選択肢や将来に向けた準備について解説しています。

幼稚園に馴染めない息子。小学校・中学校では彼らしく過ごしてほしい…

LITALICOライフの勉強会について、ある5歳のお子さんのお母さまの体験ストーリー仕立てでご紹介します。

幼稚園年長になった5歳の息子は、ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けています。
こだわりが強く、いつもと同じ行動が取れないとパニックになるなど、臨機応変な対応が全くできません。
幼稚園に馴染めないASD(自閉スペクトラム症)のある息子。自分の好きなことばかり話す一方的なコミュニケーションを取ってしまい、友達と喧嘩になることも。
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自分の好きなことばかり話す一方的なコミュニケーションを取ってしまい、友達と喧嘩になることも。
2年通っている幼稚園にもなかなか馴染めず、先生に「小学校は特別支援学級も考えてみては?」とアドバイスされました。

一方で、自分の好きなことには時間を忘れて熱中しています。
Minecraft(マインクラフト)にハマり、いろいろな物をつくったり、YouTubeで動画を見ながら勉強していたりと、その集中力は大人顔負けです。

親の私としては、もう少し苦手なこと・できないことをできるようになってほしいとも思いますが、一番は、幼稚園になかなか馴染めなかったからこそ、小学校・中学校では楽しく過ごしてほしいということ。

そのためにはどんな学校を選べばいいのか。情報収集のため、「ASD(自閉スペクトラム症)向け 個性にあった小学校・中学校選び」という勉強会に参加することにしました。

ASDといっても特性は人それぞれ。進路を考えるポイントは「逆算思考」

どんなお子さまに育ってほしいか、お子さまにどう過ごしてほしいかということから、逆算で考えてみてください」と講師に言われハッとする保護者
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オンライン勉強会には数十名の保護者の方が参加していました。参加者は皆同じようにASD(自閉スペクトラム症)の特性がある幼稚園〜小学生くらいの子どもがいるようです。

はじめに講師の方が「お子さまの困りごとを書いてみてください」と言うと、チャットでさまざまなコメントが出てきました。

「子どもが幼稚園で周囲とうまく馴染めない」
「こだわりが強すぎてお友達とのトラブルが絶えない」
「ほかの子ができていることが全然できなくて……」

中には、「うちの子と一緒だ!」と感じる困りを抱えている保護者の方もたくさんいて、悩んでいるのは自分だけじゃないんだな、と少し気持ちが軽くなりました。

講師の方は、「ASDの特性は一概には言えず、お子さまによって知的レベルやできること・できないこと、好きなこと・苦手なことも全然違う」とおっしゃっていました。
改めて「ASDだからどうすればいい」といった正解があるのではなく、「こういう特性がある子には、こういう環境が合いやすいかも」ということなんだなと思いました。

いままではなんとなく「通常学級に行った方がいいんじゃないか」と思っていましたが、「そういう思考は一度やめて、将来どんなお子さまに育ってほしいか、今お子さまにどう過ごしてほしいかということから、逆算で考えてみてください」と講師の方に言われ、はっとしました。

改めて考えてみると、通常学級に通うことが目的なのではなく、小学校・中学校生活を楽しみながら、得意を活かし苦手を補えるようになってほしいというのが親の私の願いです。そのためにはどんな環境が息子にとって合っているのか、という逆算思考で考える必要がありそうです。

進路の選択肢はたくさん!でも選べるかどうかは現実的な問題も。

次に進路の選択肢について、具体的に小学校3年生の子どもの例を挙げながら説明がありました。
漠然と「私立の方が手厚い支援を受けられそうかな?」「特別支援学級だと、どんどん学習が遅れていきそう……」と思っていたのですが、そうとも限らずそれぞれメリット・デメリットがあることをいろんな角度から知ることができました。

例えば、私立の学校は公立の学校と違って発達障害の子どもへの対応は「努力義務」で、必ずしも対応してくれるわけではないそうです。
特色あるカリキュラムや、公立ではなかなか難しい少人数制などを導入している学校もあるので、子どもの個性と相性が良い場合は検討してみても良いとのこと。
ASD(自閉スペクトラム症)のわが子の学校生活についてイメージする保護者
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ただし、私立を選択するにしても、放課後等デイサービスや、興味がありそうなプログラミングスクールに通うにしても、保護者がそれをサポートできるのか?が課題になってきます。

私たちが住む地域の小学校に通級指導教室はあるのか、ない場合送迎はできるのか、
私立の中高一貫校を考えた時に数年単位で塾に通うお金は、入学金や授業料は……。

たくさんの選択肢があるということを知ることができたのは良かったのですが、その中から私たち家族に最適な選択ができるのかという新たな悩みも生まれました。

小学校入学が来年に迫る中、どこから手をつけたらいいんだろうと思っていると、講師の方から「お子さまの個性にあった環境と、その準備に必要なライフプランを考える個別相談会がある」とのこと。
せっかくなので専門家の方の意見も聞きながら、息子に合った最善の選択ができるよう、中学校・高校・その先のことも見据えた準備を始めたいと思います。

個性を伸ばす環境を見つけたい!小学校・中学校選びの前に知っておくべきこと

LITALICOライフでは、保護者様向けの無料オンライン勉強会「ASD(自閉スペクトラム症)向け 個性にあった小学校・中学校選び」を開催中です。
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