もしかしたら口の中に問題があるのかも? と思い言語聴覚士さんに相談することに

言語聴覚士さんに相談すると、意外な回答が!
言語聴覚士さんに相談すると、意外な回答が!
Upload By 鳥野とり子
少しずつ幼児食も口にするようになりましたが、2歳を過ぎても水分が多い食事でないと食べられない息子。
もしかしたら咀嚼や嚥下の機能に問題があるのかもしれないと思い病院で相談したところ、言語聴覚士さんにねこ太が食べているところを見ていただけることになりました。

いつも食べさせているごはんをタッパーに詰めて病院へ行き、言語聴覚士さんの前でお昼ごはんを食べさせてみました。
結果は……なんと問題なし!

口の動かし方も、舌の動かし方も、飲み込み方もゆっくりだけどちゃんとできているし、大きな問題はなさそうとのことでした。
言語聴覚士さんには「食べないのは咀嚼嚥下の問題ではなく、単に食に興味がないのかもしれないですね」と言われ、この時は「食に興味がないってどういう事?」と不思議に思いましたが、のちにこの言葉の意味が分かりました。

無理せず息子のペースで食事を進めた幼児期。療育の給食が救いに

療育の給食が救いに!
療育の給食が救いに!
Upload By 鳥野とり子
息子が飲まない・食べないのは単に食への興味が薄いのが原因と言われ、特にこれといった対応策が見つからないので、息子の食事のペースに根気強く寄り添うしかありませんでした。
その後もなかなか年齢相応の食事内容や食事ペースにはならず、私はどんどん精神的に追い詰められていきました。

しかし、そんな私と息子に転機が訪れました。それは児童発達支援事業所の給食です。
2歳4ヶ月から6歳3ヶ月まで通った児童発達支援事業所は給食の提供がある施設で、この給食のおかげで息子が食べられる物がどんどん増えたのです。

家とは違う環境でお友達や先生と食べる給食は息子にとって刺激になったようです。今まで食べようとしなかったおかずや、私が息子に食べさせたことのないおかずを口にするようになり、食事の幅が一気に広がりました。

7歳になった今でも食は細い息子。でもよく食べる日もあるし元気に成長しているのでそれだけで花マル!

7歳になった今も、食事中にボーっとすることも。
7歳になった今も、食事中にボーっとすることも。
Upload By 鳥野とり子
先日7歳になった息子ですが、今でも食への興味は薄めなので食事に集中できなくて食べながらボーっとすることが多いし、食べるスピードも相変わらず遅いです。
お友達より食べる量は少な目ですが、すごく食べる日もあるし何より元気に成長しているので食事に関してはあまり気にならなくなりました。

気にならなくなるまでには長い道のりがあり、息子の食事のことで私がノイローゼ気味だった時期もあります。
たかが食事と思われるかもしれませんが、1日に3回もあることです。食べないと心配だし、せっかくつくった物を食べてくれないのは悲しくて親として大きな悩みでした。

私は自分が食べるのが大好きなので食に興味が薄いという状態が理解できず、ごはんは本能的に食べる物なのだと思いこんでいました。でも今の息子を見ていると、言語聴覚士さんに言われた通り乳幼児期に食べなかったのは食への興味の薄さだったんだなと納得しています。
今では、息子には息子の食事のペースがあると思い気長に見守っています。
執筆/鳥野とり子

(監修:初川先生より)
ねこ太くんの食事にまつわる、とり子さんの悩みと対応の変遷のシェアをありがとうございます。
ミルクをうまく飲まない、離乳食で大苦戦、幼児食も大苦戦……こうしたことに心当たりのある読者の方も多いのではないでしょうか。とり子さんも書かれていましたが、つくったものを食べてもらえないのはどうしても保護者の心情としては悲しくなりますね。

折々に小児科の先生や言語聴覚士の先生など、専門家の方に見ていただきながら対応されてきたこと素晴らしいと思います。何か器質的な問題や体の使い方の問題などがあればそれはそれで対応する必要があるのでそのあたりをまず相談されてこられたことは何よりです。
「食への興味が薄い」「食に執着がない」といった話は相談場面ではよくうかがいます。ただ、ご家族の中に同じような傾向の方がいないとなかなかそうした要因は思いつかないかもしれないですね。

ねこ太くんは児童発達支援事業所での給食がきっかけでさまざまなものを食べられるようになったとのこと。小学校での給食をきっかけに食べられるものが増えたという方もいらっしゃいます。同世代の子たち、家族ではない大人(先生方)との食事という状況から食べることに興味を持ったり挑戦したりするということもある、ということですね。
また、自分で食べ物(野菜など)を育ててみたり、調理してみたりしたことをきっかけに興味を持つお子さんもいます。

食事との付き合い方もお子さんの個性が出るところです。無理強いしていいことはないので、心配なことは専門の方に相談しながら、本人のペースや興味関心の変遷を見守っていけるといいと思います。
前の記事はこちら
https://h-navi.jp/column/article/35029745
寝ない、飲まない赤ちゃんだった自閉症息子。「特性だったかも」と思う乳児期の行動と今の思いのタイトル画像

寝ない、飲まない赤ちゃんだった自閉症息子。「特性だったかも」と思う乳児期の行動と今の思い

食べるのに時間がかかってしまうのタイトル画像

噛んだり飲み込んだりするのが少し苦手で、時間がかかってしまうのかな?そんなときは…

感覚、偏食…子どもの困りに大人ができる6つのことは?セミナーレポート「作業療法士(OT)が教える発達障害との向き合い方」文京学院大学・神作一実教授のタイトル画像

感覚、偏食…子どもの困りに大人ができる6つのことは?セミナーレポート「作業療法士(OT)が教える発達障害との向き合い方」文京学院大学・神作一実教授

担任の先生が給食を強要?同級生とのトラブルも…自閉症の偏食息子、給食の時間が嫌で不満爆発!真相は…のタイトル画像

担任の先生が給食を強要?同級生とのトラブルも…自閉症の偏食息子、給食の時間が嫌で不満爆発!真相は…

食べるのは「5品のみ」自閉症娘、1歳で突然の超絶偏食に。栄養バランスは最悪!母はノイローゼ寸前、専門資格まで取ったけど…一番大切だったのはのタイトル画像

食べるのは「5品のみ」自閉症娘、1歳で突然の超絶偏食に。栄養バランスは最悪!母はノイローゼ寸前、専門資格まで取ったけど…一番大切だったのは

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。


療育支援探しバナー

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。