執着しすぎてテレビを破壊!?自閉症息子の癇癪に悩んだ末「メディア断ち」をしてみたら…
ライター:みん
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はじめに、私自身はテレビやゲームを子どもに与えることに対して否定的ではありません。テレビなどのメディアから知識を得たり、ゲームで遊んで楽しく過ごしたり、保護者が自分の時間を確保できたりと、メリットもたくさんあると思っています。
しかし、知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)の息子Pにとって、テレビやゲームを与えることはデメリットのほうが大きく、大変だったので、今回はその話をしたいと思います。
監修: 森 しほ
ゆうメンタル・スキンクリニック理事
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている(産業医のご依頼を随時受付中)。
・ゆうメンタルクリニック(上野/池袋/新宿/渋谷/秋葉原/品川/横浜/大宮/大阪/千葉/神戸三宮/京都/名古屋):https://yuik.net/
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見せないことは許されない! メディア漬けだった日々……
わが家の息子Pは、知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)です。3つ年上の兄がいることもあって、Pは4歳頃まで、毎日のようにテレビやDVD、ネット動画などを見ていました。しかし、こだわりが強いPは、自分のお気に入りのシーンだけを何度も繰り返し見たがったり、見ることをやめられなかったりと、メディアに強く依存していました。見ている途中でCMが入ったり、エンディングになったりするとパニックや癇癪につながってしまうことも多々ありました。テレビを叩いたり、リモコンを投げたりして、ついにはテレビを壊してしまいました。
新しく買ったテレビは壊されないよう予防をした上で、今度はP専用のテレビやタブレットを与えるようにしました。しかし、そうすると家にいるときは朝から晩までテレビをつけっぱなしにしておかないといけない、タブレットも充電を切らしてはいけない状態になりました。
新しく買ったテレビは壊されないよう予防をした上で、今度はP専用のテレビやタブレットを与えるようにしました。しかし、そうすると家にいるときは朝から晩までテレビをつけっぱなしにしておかないといけない、タブレットも充電を切らしてはいけない状態になりました。
メディアによる癇癪に限界を感じた私は……
できるだけパニックや癇癪を起こさないようにするために、テレビやタブレットを与えていたのですが、よく考えるとPの癇癪の原因はほとんどがテレビやタブレットに関することでした。良かれと思って見せ続けていたけれど、Pにとって逆に悪影響になっているのではないか? と思い、私は思い切ってテレビのリモコンやタブレットを隠してPに見せないようにし、「メディア断ち」することを決意しました。
メディア断ちし、想像以上の変化が!?
隠してから数日は、ずっと泣き喚いて本当に大変でしたが、おもちゃで遊ぶよう促したり外へ連れ出したりしながら過ごしていると、数日後には諦めたのか? はたまた忘れてしまったのか? おもちゃで遊んだり絵本を眺めたりする時間が増え、テレビやタブレットへの依存がなくなって、あんなに悩まされていた日々の癇癪もかなり減ってきました。強制的にメディアと距離を置いたことで今までの生活は激変し、穏やかに過ごせるようになりました。
その後、療育の先生にこの話をしたところ、「依存が強いお子さんや、同じことを何度も繰り返してしまうお子さんに対して、それを与えることで落ち着くのであれば気が済むまでさせてあげたいと思う気持ちも分かりますが、本人はやめたくてもやめられない状態かもしれないので、かなり大変ですがこちらからそれらを断ち切ってあげることも大切ですね」と言われました。
私はそれを聞いて、Pは繰り返し見られる、繰り返し聞けるという状態に面白さを感じて執着していたようなので、自分でやめることができないのなら、こちらが物理的に離してあげることが必要だったのかも……と思いました。
私はそれを聞いて、Pは繰り返し見られる、繰り返し聞けるという状態に面白さを感じて執着していたようなので、自分でやめることができないのなら、こちらが物理的に離してあげることが必要だったのかも……と思いました。
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時間やルールを決めるなど、特性に合わせてメディアとの付き合い方を考える
Pが小学2年生になった現在は、放課後等デイサービスでタブレットを使う時には、「何分見たらおしまい」と最初に時間を決め、タイマーを鳴らして終わりを伝えるようにしてもらっています。幼い頃はテレビやタブレットを終わらせると癇癪を起こしていたPですが、これまで積み重ねてきた療育の効果もあり、タイマーが鳴ると自分から終了しタブレットを片づけられるようになりました。
現代社会では完全にメディアから離れるのは難しいですが、Pの性格や特性に合わせて、これからも依存しすぎない程度にテレビやゲームとうまく付き合っていきたいと思っています。
現代社会では完全にメディアから離れるのは難しいですが、Pの性格や特性に合わせて、これからも依存しすぎない程度にテレビやゲームとうまく付き合っていきたいと思っています。
執筆/みん
(監修:森先生より)
発達障害の傾向がある方は、刺激に依存して興奮しやすいと言われています。テレビやゲームなどに依存してしまわないためには、「テレビは1日何分まで」などの約束事を決めることが大切。もしその調整が難しい場合、一切断ってしまうほうが、かえって楽なこともあります。テレビやゲームで知識が増えたり、リフレッシュになったりといった良い面も確かにあるので、バランスをとりながら上手に付き合っていきたいですね。
発達障害の傾向がある方は、刺激に依存して興奮しやすいと言われています。テレビやゲームなどに依存してしまわないためには、「テレビは1日何分まで」などの約束事を決めることが大切。もしその調整が難しい場合、一切断ってしまうほうが、かえって楽なこともあります。テレビやゲームで知識が増えたり、リフレッシュになったりといった良い面も確かにあるので、バランスをとりながら上手に付き合っていきたいですね。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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