年長での変化 そして就学相談で感じたこと

成長を感じる場面が多くなった年長生活
成長を感じる場面が多くなった年長生活
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年長になってから、次男ゆうきの様子に変化が。お友達と楽しそうに遊ぶようになり、家でもお友達の名前が出てくるようになりました。言語訓練で上手くできず、怒って中断することも、ほぼなくなりました。年長の1年間で成長を感じる場面がとても多くなったのです。

そして9月。発達検査の結果を持って、市が行っている就学相談に行きました。個人的な希望としては、次男ゆうきの場合は基本的な活動は通常学級で過ごし、何かパニックを起こしたり、静かな環境に身をおきたい時は特別支援学級で過ごせたらいいのにな……と思っていました。しかし、その子1人ずつの希望ピッタリの環境をつくることは、私の住んでいる地域の学校では難しいのだと就学相談の際に感じました。

通級指導教室について伺うと、就学前は受け付けておらず、入学後に担任の先生と相談して通級指導教室を利用する希望を出してくださいとのこと。住んでいる地域では、入学時は特別支援学級か通常学級のどちらかを選択するということだったようです(地域によって違うようです)。

兄弟で同じクラス?容易に想像できた姿は……

わが家の場合、もう1つ大きな問題を抱えていました。とても小規模な小学校なので、次男ゆうきが特別支援学級を希望した場合、長男けんとと同じクラスになる可能性が極めて高いというところです(実際、今年度は特別支援学級の情緒クラスは全校で1クラスだけだったので、同じクラスになっていたはずです)。
兄弟で同じ特別支援学級に通うようになったら……
兄弟で同じ特別支援学級に通うようになったら……
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同じクラスになった場合、間違いなく2人で遊ぶ、気が散る、ケンカをするという姿が容易に想像できました。長男けんとにとっても集中しづらい環境になってしまいます。

次男ゆうきが年長で友達と遊んだり、こども園や発達支援施設でも安定して過ごし、集団行動ができていたこと。長男けんとと同じクラスになる可能性の高さ……いろいろなことを考慮して、秋ごろにゆうきは通常学級に通うことを決めました。

入学後は保育所等訪問支援とも連携し、学校での様子をうかがっているので、今後も引き続き見守っていきたいと思っています。
執筆/ゆきみ

(監修:初川先生より)
次男ゆうきくんの就学先を決めるプロセスのシェアをありがとうございます。お子さんが年中さん頃から、小学校の就学形態を検討される方もいらっしゃいますね(年長になってから検討しても間に合いますのでご安心を)。
年中、年長それぞれの1年間で子どもの発達はめざましいものがあります。ゆうきくんは一人遊びばかりで集団遊びが苦手だったとのことですが、できるようになったり。間違えることに強い拒否感を示すところが和らいできたり。お子さんの様子はどんどん変化します。そういう意味では、早めに決めきるのではなく、このままこの苦手さがあまり改善されなかったらこうしよう、でももう少し様子を見て年中の秋冬ごろに決めようというスタンスで良いかと思います。
ただ、就学相談そのものには時期が決まっているので、締め切りの時期よりも早めにお申込みされることをおすすめします(締め切りごろだと混み合うことがあります)。
通級指導教室に関しての運用は自治体によって異なります。入学時からの利用ができるところもありますので就学相談等でそのあたりもご確認ください。
通常学級に入学した場合、発達的なつまずきや集団生活の苦手さが想定されるお子さんの場合、保護者の方は、「うちの子、うまくやれているかなぁ」と心配になることも多いと思います。ゆきみさんは保育所等訪問支援(保護者の依頼で、発達支援事業所や放課後等デイサービスの事業所が訪問し観察してくれる支援)を利用されているようですが、ほかにも担任やスクールカウンセラーに相談する、(全体を統括されている)特別支援コーディネーターの先生に相談する(自治体で活用できる心理職の申請等ができるかもしれません)など、お子さんの学校での様子を見ていただいた上で相談できる方はいらっしゃると思います。さまざまなリソースを活用しながらお子さんの学校生活を見守れると良いと思います。
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https://h-navi.jp/column/article/35030148
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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