障害者雇用で働く自閉症24歳息子の通勤、給与、お財布事情は?一方で密かに抱えたストレスも…

ライター:立石美津子
障害者雇用で働く自閉症24歳息子の通勤、給与、お財布事情は?一方で密かに抱えたストレスも…のタイトル画像

私の息子は現在24歳、知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)です。特別支援学校高等部卒業してからは、就労移行支援事業所に3年間通い、職業訓練を受けました。
現在、企業で契約社員として働いて3年目になります。今日は息子の1日についてお話ししたいと思います。

監修者鈴木直光のアイコン
監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。 1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。

契約社員として働く知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)の24歳息子の一日

現在24歳の息子は、知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)です。特別支援学校高等部卒業後、就労移行支援事業所に3年間通い、職業訓練を受けました。
現在は企業に契約社員として働いています。今年で3年目です。今日は息子の1日についてお話ししたいと思います。

満員電車で1時間かけて通勤。勤務時間は9時から16時まで

勤務時間は朝9時から16時まで、自宅から1時間位かかる会社に電車通勤しています。都内に住んでいるので朝は満員電車に乗るのですが、電車が好きな息子はそれは苦にならないようです。

自宅には17時に帰ってきます。土日はお休みなので、大好きなトイレ便器を見に、東京以外の埼玉、千葉、神奈川まで出かけています。
息子のトイレ便器好きについてはこちらをご参照ください。
周りから見たら変な趣味、やめさせるべき?トイレの便器に夢中な自閉症息子を見て思う「こだわり」が人生にもたらすもののタイトル画像

周りから見たら変な趣味、やめさせるべき?トイレの便器に夢中な自閉症息子を見て思う「こだわり」が人生にもたらすもの

お給料事情、持たせているお財布の中身は?

さて、お金についてなのですが、毎日9時から16時働いていますので、大体月に13万ほどもらっています。障害基礎年金6万ほどと合わせると、月20万円弱です。

息子のお金の使い道はというと、毎月お給料をもらったときに買う5,000円以内のプラレール、そして週末のトイレ散策のための交通費に費やしています。
息子はもともと数字が苦手で、自分がいくらもらっているのか把握していません。外出中、何かあったときに困るので、私は「お財布には常に1万円は入れときなさい」と言っています。そしてそれがなくなると、新たに1万円を入れることにしていて、息子には、息子用に作ったに1万円札が10枚ほど入れてあるチャック付きポリ袋から取るようにしてもらっています。
次ページ「会社とのやりとりは就労支援事業所を通して」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。