5人のうち3人が発達障害!?母、長男、次女が精神障害者保健福祉手帳を取得。仲良し家族の七転び八起きな日々【新連載】
ライター:ゆたかちひろ

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はじめまして!大阪で暮らすアラフィフおばちゃん、ゆたかちひろと申します。実は私自身、ADHD(注意欠如多動症)の診断を受けています。家族はADHDとASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けた大学生の長男と中学3年生の次女。定型発達の夫に、高校生の長女の5人家族です。あとは保護猫が3匹います。簡単に想像がつきそうですが、と~っても賑やかなわが家です!

監修: 新美妙美
信州大学医学部子どものこころの発達医学教室 特任助教
2003年信州大学医学部卒業。小児科医師として、小児神経、発達分野を中心に県内の病院で勤務。2010年信州大学精神科・子どものこころ診療部で研修。以降は発達障害、心身症、不登校支援の診療を大学病院及び一般病院専門外来で行っている。グループSST、ペアレントトレーニング、視覚支援を学ぶ保護者向けグループ講座を主催し、特に発達障害・不登校の親支援に力を入れている。
多様な子育てを応援するアプリ「のびのびトイロ」の制作スタッフ。
最初は、末っ子である次女の問題行動から発覚!
5人家族のうち、3人に発達障害があるわが家。発端は、次女がまだ小学校3~4年生の頃に、家庭内で問題行動を起こしたことでした。私と夫が対応していく中で、これはどうもおかしいぞ?と思い、次女を連れて発達障害を診てくれる病院へ行き、検査の末にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受けました。そういえば、2歳で言葉をたくさん覚えた頃から、ずっと明るく元気でおしゃべりが上手な子どもでした。起きている間ずっとおしゃべりしていましたね。今も薬を飲み忘れると、人のことはお構いなしに延々話しかけてきます。……いや、楽しいんですけどね?でも母の脳みそが悲鳴をあげる日もあります(笑)。
テスト中に頭が真っ白になる高校生の長男
学力的には分かっているはずの問題ばかりなのに、テスト中に頭が真っ白になり、何も書けなくなっていた長男。テストの点数がひどいことになり、もしや、次女と同じ発達障害で何か困りごとが発生しているのでは?と受診に至り、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受けました。そこから学校へ配慮の相談をして、別室受験をさせてもらうなどでなんとか高校を卒業しました。無事に大学合格!……からの、留年(笑)!発達の凸凹が大きく、実はわが家の3きょうだいの中でも一番繊細で、でも同時に留年しても全然生活態度が変わらないので、鈍感なのかもしれません。
そして私自身も精神科受診へ
子どもたちの様子を見て、これは私も発達障害がある気がする……グレーと言われるかもしれないけど、検査してみたほうが良いな、と当時働いていた職場のすぐ近くにあった精神科を受診。アラフィフでADHD(注意欠如多動症)の診断を受けました。思い返せば、心当たりしかない半世紀。自分の特性と知らぬ間に向き合いいろいろと工夫したり、克服していることも多かったと思います。グレーゾーンどころか、検査結果だけ見たらぶっちぎりのADHD(注意欠如多動症)でした(笑)。発達障害関連のコラムを書くうちに、自身の特性を改めて見直すと、出るわ出るわの困りごと。今まで、困っている状態がデフォルトだったのだと判明しつつあります。

