最後は食!食欲パワーでいざ外の世界へ飛び出そう!
息子は何よりも食べることが好きです。外へ行けなくなり外食も難しくなった日々が続いていたのですが、少しずつ外出が増えた今、ご褒美作戦に出ることにしました。
「明日、通信制高校の面談やから、何か食べて帰ろうか。ファミレス?」
「今度の病院の帰り何食べたい?中華食べたいって行ってたやんな?」
「いいお天気やから散歩して、ついでに駅前のテイクアウト寿司屋さんにお寿司見に行こう!」
外出とおいしいものをセットにしたのです。
この作戦は成功したようで「食べたいから外出頑張る!」と外へ出ることへの原動力となり、今では息子のほうから「コンビニで新しく出た商品が気になるから買いに行きたい!」と言ってくれるようになりました。また、料理が趣味なので自分でつくりたいものの材料をスーパーに行って買って帰ってくることができるようになりました。これも食の力です。
心が元気にならないと食への欲求は生まれてこないと思うので、やはり少しずつ息子の心は元気になってきたのだと思います。
「明日、通信制高校の面談やから、何か食べて帰ろうか。ファミレス?」
「今度の病院の帰り何食べたい?中華食べたいって行ってたやんな?」
「いいお天気やから散歩して、ついでに駅前のテイクアウト寿司屋さんにお寿司見に行こう!」
外出とおいしいものをセットにしたのです。
この作戦は成功したようで「食べたいから外出頑張る!」と外へ出ることへの原動力となり、今では息子のほうから「コンビニで新しく出た商品が気になるから買いに行きたい!」と言ってくれるようになりました。また、料理が趣味なので自分でつくりたいものの材料をスーパーに行って買って帰ってくることができるようになりました。これも食の力です。
心が元気にならないと食への欲求は生まれてこないと思うので、やはり少しずつ息子の心は元気になってきたのだと思います。
外出がつらかった本当の理由は、「見えづらさ」
こうして外出することが増えてきた息子ですが、最近になって、外出が苦手な理由の一つが新たに分かりました。もともと軽い斜視があったのですが、疲労時は目の焦点が合わず、よく見えていなかったのです。そのため、主に耳から情報を得ていたようでした。
たとえば背後から自転車がスピードを出しながらやってきた場合、私はすぐに気づくことができますが、息子は音を頼りにしているのですぐに反応できないのです。外に出るたびそういう状態だということで、「それはパニックにもなるし、疲れるわ!」と思い、眼科の先生に相談したところ、斜視が進んでいたので手術での改善をすすめられました。児童精神科の先生も「外から治せるものは全て治しましょう!」と賛成してくださり、治療に向けて動き出すことになりました。斜視だけでなく、特性上での問題もまだまだ大きいのですが、少しずつでも息子の外出がラクになるよう、これからもサポートしていくつもりです。
たとえば背後から自転車がスピードを出しながらやってきた場合、私はすぐに気づくことができますが、息子は音を頼りにしているのですぐに反応できないのです。外に出るたびそういう状態だということで、「それはパニックにもなるし、疲れるわ!」と思い、眼科の先生に相談したところ、斜視が進んでいたので手術での改善をすすめられました。児童精神科の先生も「外から治せるものは全て治しましょう!」と賛成してくださり、治療に向けて動き出すことになりました。斜視だけでなく、特性上での問題もまだまだ大きいのですが、少しずつでも息子の外出がラクになるよう、これからもサポートしていくつもりです。
執筆/花森はな
(監修:新美先生より)
花森さん、息子さんの外出機会が少しずつ増えていく過程を丁寧に書いてくださり、ありがとうございました。
感覚の偏りや不安の強さなど、外出が難しい理由は人それぞれですが、心身の状態が落ち着き、心のエネルギーが少しずつ充電されてくると、興味の広がりとともに外の世界へ向かう力が芽生えてくることもありますよね。自分から「外に出てみようかな」という気持ちが芽生えたとき、その一歩を支えてくれる環境や人の存在があると、とても心強いものです。
移動支援のヘルパーさんの存在も、思春期以降の外出支援としてとても参考になります。親だと甘えや反発が出やすい時期に、安心して頼れる第三者がそばにいることで、外出の経験と自信を積み重ねていけるのはとても良い方法で、参考になる方も多いと思います。
また、スマホが外出の不安を和らげ、モチベーションを高めるツールとして活躍している点も興味深く拝見しました。鍵の不安を解消したり、外の風景を撮ったり、ネットの友だちとつながったりと、スマホが息子さんの「外とつながる窓」になっているのですね。スマホを上手に活用しながら、少しずつ外の世界と関わりを持っていく息子さんの姿に、大きな希望を感じました。
花森さん、息子さんの外出機会が少しずつ増えていく過程を丁寧に書いてくださり、ありがとうございました。
感覚の偏りや不安の強さなど、外出が難しい理由は人それぞれですが、心身の状態が落ち着き、心のエネルギーが少しずつ充電されてくると、興味の広がりとともに外の世界へ向かう力が芽生えてくることもありますよね。自分から「外に出てみようかな」という気持ちが芽生えたとき、その一歩を支えてくれる環境や人の存在があると、とても心強いものです。
移動支援のヘルパーさんの存在も、思春期以降の外出支援としてとても参考になります。親だと甘えや反発が出やすい時期に、安心して頼れる第三者がそばにいることで、外出の経験と自信を積み重ねていけるのはとても良い方法で、参考になる方も多いと思います。
また、スマホが外出の不安を和らげ、モチベーションを高めるツールとして活躍している点も興味深く拝見しました。鍵の不安を解消したり、外の風景を撮ったり、ネットの友だちとつながったりと、スマホが息子さんの「外とつながる窓」になっているのですね。スマホを上手に活用しながら、少しずつ外の世界と関わりを持っていく息子さんの姿に、大きな希望を感じました。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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